2AW“エース”吉田綾斗がデビュー9周年を迎え王者としてBASARA“大将”木髙イサミとの団体の誇りを懸けた一戦へ「ベルトは渡さない」
▼2AWタッグ選手権試合を前に語られる見どころと展望――勢力図が動く3WAYタッグ戦
2AWタッグ選手権試合として、滝澤大志&若松大樹(王者組)に挑むのは、花見達也&仁木琢郎(挑戦者組)、本田アユム&CHANGO(挑戦者組)の3WAYタッグマッチ。この一戦は、前哨戦では花見&仁木が目立つ場面も見せたものの、「直近の結果は残せていない。本田&CHANGOのタッグ巧者ぶりと滝澤&若松の実力がタッグ戦線では強く写っているかな」との見解もあり、どのチームにも勝機がある状況だ。
近年のタッグについて「最近では対立して分解してしまうチームがあんまりないので、今は長く組むチームが増えています。お客さんも感情移入しやすく、タッグ戦線が盛り上がってきていますね」との意見も。この試合は、2024年のタッグ戦線を占う重要な一戦として注目されている。
吉田は自身には決まったパートナーがいないことに触れ「タッグ戦線に入りたくても入れないんですよ(笑)」と現状を語り、藤田ミノルとのコンビについて聞かれると「藤田さんはまともに面倒くさいですし(笑)すごい強いタッグなはずなんですけど、組むとあんまり戦績がよくないんですよ。個々の実力は申し分ないのに、タッグは相性だなってホントに思います(笑)」と分析していた。
2AWタッグ戦線の未来を切り拓くのはどのチームか。3WAYタッグマッチの行方に注目が集まる。
▼越中詩郎45周年記念タッグマッチに寄せる想い
越中詩郎のプロレスデビュー45周年を記念のスペシャルタッグマッチが行われるが、越中は真霜拳號とのタッグで永田裕志&吉野コータローと対戦することが決定している。吉田は越中の45周年について「自分がまだ45年生きていないんで、45年プロレスラーをやっているというのは想像もつかない数字でホントに凄いですね」と感慨深げに語った。
「8月に越中さんとタッグを組んだ際、リング上での安心感が凄かった」と振り返り、試合前のアップの際に越中から日常会話やプロレス界の歴史やエピソードを聞くことができたと明かした。さらに、越中のコンディションの良さについても「年齢を感じさせない動きや体型を維持しており、トップロープやエプロンから場外へもいける」と、そのプロフェッショナリズムに敬意を表した。
また、同試合には永田裕志も参戦する予定で、吉田は「永田さんとのライオンズゲートでの試合が、当時の新日本レギュラー参戦につながった」と感謝の意を示した。さらに、「永田さんにこの試合を見ていただき、今の吉田綾斗を評価してもらいたい」と語るも、ブーイングを受けている現状に「『あの頃と変わったな吉田君』という部分が強すぎるんじゃないか(笑)」としつつも「見てもらえたら嬉しいな」と自身の試合への強い意気込みを感じさせた。
最後に、自身のプロレス人生について「デビュー当初は20年経ったら辞めるつもりだったが、プロレスが好きでたまらなくなり、辞める訳にはいかない」と気持ちが変化したことを明かした。「藤波辰爾さんや越中さんのような先輩方が作り上げた環境で、その人達と試合をすることができるというのはありがたい」と感謝を語った。
吉田のコメントから、越中詩郎デビュー45周年記念&新日本プロレス永田裕志レスリングライフ40周年記念スペシャルタッグマッチが特別な意義を持つ試合であることが伝わってくる。この試合がどのような熱戦となるのか、ファンの期待が高まる。
▼今後の目標
「プロレスラーとしてまだまだこれから」と語る吉田は、来年の10周年は「今の自分を固めて、いい感じに形づくれたらと思っています。唯一無二になりたいし、それが2AWのエースだっていう形になればいい」2AWについて「団体の発展に貢献しつつ、自分自身の壁として後輩たちに立ちはだかりたい」と決意を示した。また、「他団体参戦で得た経験をさらに活かし、2AWの誇りとなる存在であり続けたい」と抱負を述べた。
▼ファンへのメッセージ
最後に吉田は今大会へ向けてファンに対し、「2AWの大会だということ、2AWのエースだということ、その2AWのエースが2AWのベルトを守る戦いなんだぞっていうことを今一度考えてくださいっていうことです」と締めくくった。
王者・吉田綾斗が挑む木髙イサミとの大一番。2AWのエースとして、団体の象徴である無差別級王座を守る戦いから目が離せない。
インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)
株式会社コムエル プレゼンツ GRAND SLAM in 後楽園ホール
日時: 2024年11月24日(日) 開場 10:30 開始 11:30
会場:東京・後楽園ホール
対戦カード
▼2AW無差別級選手権試合
《王者》 吉田綾斗
vs
《挑戦者》木髙イサミ(プロレスリングBASARA)
▼株式会社WARPプレゼンツ 2AWタッグ選手権試合 3WAYタッグマッチ
《王者組》滝澤大志&若松大樹
vs
《挑戦者組》花見達也&仁木琢郎
vs
《挑戦者組》本田アユム&CHANGO(フリー)
▼ザ・リーヴ プレゼンツ 越中詩郎デビュー45周年記念&新日本プロレス永田裕志レスリングライフ40周年記念スペシャルタッグマッチ
越中詩郎(フリー)&真霜拳號
vs
永田裕志(新日本プロレス)&吉野コータロー
▼女子スペシャルタッグマッチ
笹村あやめ&光芽ミリア(SEAdLINNNG)
vs
Chi Chi(Evolution)&ソイ(Evolution)
▼8人タッグマッチ
リッキー・フジ&藤田ミノル(フリー)&チチャリート・翔暉&十嶋くにお
vs
超人勇者Gヴァリオン&担々麺造&梶トマト(飯伏プロレス研究所)&中野貴人(プロレスリングBASARA)
▼シングルマッチ
ナカ・シュウマ
vs
最上九