新日本プロレスNEVER無差別級王者・鷹木信悟が1・4東京ドーム大会に向け雄叫び KOUNOSUKE TAKESHITAとの大一番で熱闘バトルを予告

【柴田惣一のプロレス現在過去未来】

大和魂そして新日本プロレス戦士の意地で、米AEWの刺客を弾き飛ばす。「元気ハツラツおじさん」鷹木信悟が来春1・4東京ドーム大会に向けて、不退転の決意を固めている。

11・24東京・後楽園ホール大会では、辻陽太とのコンビで優勝を狙う「WORLD TAG LEAGUE 2024」Aブロック公式戦に出陣。SANADA,ゲイブ・キッド組に勝利し、2勝目をゲットした。「今日の勝利はデカイぞ」と、手をバチバチと叩き元気いっぱいだった。

1・4決戦で鷹木はNEVER無差別級王者としてKOUNOSUKE TAKESHITAの挑戦を受けてたつ。AEWインターナショナル王者であるTAKESHITAが、大会当日ベルトを保持していれば、ダブルタイトル戦とあって日米マットを股に掛けた2冠王のチャンスでもある。

「キタキタキターッ!!」とばかり、早くもその全身から湯気を立てている。鷹木と言えば神社仏閣、史跡を訪れるのが大好き。得意技に「MADE IN JAPAN」と名付けるなど日本人であることの喜びと誇りに満ち満ちている。

日本のプロレスラー、そして新日本プロレスの選手である自分に、とてつもないプライドを持っている。だからこそ新日本マットの現状に歯がゆさを感じているはず。

タイトルホルダーには外国人選手がズラリ。IWGP世界ヘビー級王者はザック・セイバーJr。同GLOBALヘビー級王者はデビッド・フィンレー。同タッグ王者グレート・O・カーンのパートナーはHENARE、同ジュニアタッグ王者KUSHIDAの相棒はケビン・ナイトである。

新日本プロレスで修行した者が多いとはいえ、外国人選手。もちろん日本人選手も踏ん張っているのだが、参戦選手リストにもカタカナが目立っているのも紛れもない事実だ。

今では世界中から若者が日本マット界、中でも新日本プロレスへプロレス留学を目指してやって来る。世界プロレス界の中心のひとつであることの裏返しでもあるのだが、肝心の日本人戦士がベルトに手が届かないのは残念な事態でもある。

鷹木の言動からは「俺が先頭に立って、日本人勢に喝を入れてやる」との意気込みが伝わってくる。

1・4決戦は鷹木の熱い想いを全世界に発信する絶好のチャンスとなる。TAKESHITAはDDTからAEWに乗り込み2団体に所属し日米マット界で暴れまくる「ザ・フューチャー」。ただでさえ恵まれた肉体をさらにスケールアップし、外国人選手を上回るパワーを発揮している。新日本マットでも夏のG1クライマックスで旋風を巻き起こした。

日本人のテクニックに外国人のパワーを兼ね備えたハイブリッドそのもの。AEWインターナショナル王者の看板はダテではない。

AEWの11・23「Full Gear」(ニュージャージー州ニューアーク)で「ハイフライヤー」リコシェの挑戦を退けている。鷹木とのダブルタイトル戦に向け勢いをますばかりだ。

もちろん、鷹木の日本人離れしたぶ厚い体から繰り出されるパワーも筋金入りだ。TAKESHITAに勝るとも劣らない。11月21日に42歳になったばかり。プロレスラーとして脂が乗り切っている。加えて、元気なおじさんの精神力も今まさに頂点を迎えている。

両者が真っ向からゴツゴツとぶつかり合う一戦は、1・4決戦でもファンの注目を集めるはず。メインイベントはIWGP世界戦に譲るにしても、鷹木もTAKESHITAもファイトでは負けないはずだ。この一戦を楽しみにしているというファンも多い。お互いの意地とプライドがぶつかり合う熱い闘いに期待は高まる。

<写真提供:新日本プロレス>

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