国際プロレスや全日本プロレスで活躍したマイティ井上さんが心室細動により75歳で死去、「悪役商会」・「全日ジュニア」の礎を築く

全日本プロレスは28日、かつて世界ジュニアヘビー級王座やアジアタッグ王座を獲得した往年の名レスラー、マイティ井上さん(本名・井上末雄)が心室細動のため、75歳で亡くなったと発表した。

マイティ井上さんは、国際プロレスでデビューし、IWA世界ヘビー級王座を戴冠。1981年の国際プロレス活動停止後は阿修羅・原らと共に全日本プロレスへ移籍し、ジュニアヘビー級戦線で活躍。110kgから105kgへ減量し、NWAインターナショナル・ジュニアヘビー級王座やアジアタッグ王座を獲得した。

また、渕正信らと結成した「悪役商会」の一員として、全日本プロレスのエンターテイメント性を支える存在でもあった。

1998年6月に現役を引退後はレフェリーとしても活躍。

試合中の「言葉のプロレス」がファンの間で人気を博し、赤いコスチュームと「マァイティー!」のコールがトレードマークとなった。全日本からノアへ移籍後も外国人選手のサポート役や解説者として貢献した。

引退後は宮崎県都城市に移住。

2024年10月には自身の功績を振り返るトークイベントに登場するなど元気な姿を見せていたが、11月27日、通院中に意識を失い、神戸市内の病院で息を引き取った。

全日本プロレスは「マイティ井上さんは、1981年に全日本プロレスに所属となると、世界ジュニアヘビー王座、アジアタッグ王座を戴冠。また、悪役商会のメンバーとして、全日本プロレスの”明るく楽しい”を担うファイトで人気を博しました。98年6月に引退後はレフェリーを務めるなど全日本マットで活躍されました。マイティ井上さんの訃報に接し、全日本プロレス所属選手・スタッフ一同、哀悼の意を表し、謹んでご冥福をお祈りいたします」と声明を発表。

プロレス界に大きな足跡を残した井上さんの功績を称える声が広がっている。

Pages 1 2

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加