【新日本】鷹木&辻がコブ組を撃破し3勝目『WTL』トップタイ「このリーグを勝ち上がり、1.5東京ドーム、さらに1.6大田区でタッグベルトを獲る」
新日本プロレスは11月29日、静岡・ツインメッセ静岡北館で『WORLD TAG LEAGUE 2024』第9戦を開催した。
『WORLD TAG LEAGUE 2024』
日時:2024年11月29日 (金) 17:30開場18:30開始
会場:静岡・ツインメッセ静岡 北館
観衆:569人
メインイベントとなるAブロック公式戦では、鷹木信悟&辻陽太組(2勝2敗)とジェフ・コブ&カラム・ニューマン組(3勝1敗)が激突した。首位タイの連合帝国コンビと、勝ち越しを狙うL.I.Jタッグが熾烈な戦いを繰り広げた。
試合開始直後、コブとニューマンが奇襲を仕掛けるも、鷹木と辻は即座に反撃。連携で同士討ちを誘い、ダブルのショルダータックルを見舞う場面も見られた。
試合は序盤から激しい攻防が続き、コブのパワーやニューマンのスピードが目立つ展開となる。特にニューマンは巧みなキックと身軽な動きで辻を翻弄し、主導権を握る場面を作り出した。
一方、鷹木は持ち前のタフネスと勢いを活かし、相手の連携を切り崩す動きを見せた。コブが優勢を取る中でも、鷹木のラリアットやエルボーが要所で試合の流れを変えた。
さらに、辻も意地を見せ、コブとの激しい打撃戦を繰り広げた後、ティヘラや串刺し攻撃で会場を沸かせた。
終盤にはニューマンがオスカッター2.0を狙う場面もあったが、鷹木はこれを耐え切り、逆にパンピングボンバーで反撃。辻もコブの突進をかわしながら機転を利かせ、得意のショルダータックルを駆使してコブの動きを封じた。
最終的には鷹木と辻の連携技「パンピングブラスター」がニューマンを捉え、3カウントを奪取。これにより、L.I.Jタッグは3勝目を挙げた。
試合後、鷹木は「静岡にオレたちの時間がやっと来た! これで3勝2敗、トップタイだ」と力強く語り、辻とのタッグの可能性をアピールした。さらに、「内藤やヒロムが話題になっているが、オレたちのほうがタッグリーグを盛り上げる」と宣言し、Aブロック突破への意欲を見せた。
一方の辻も、「この2人が組めば誰にも止められない。このまま全勝して決勝に駆け上がる」と自信を見せた。
バックステージでは辻が「このリーグを勝ち上がり、1.5東京ドーム、さらに1.6大田区でタッグベルトを獲る」と語るなど、二人の目標は明確だ。鷹木も「パンピングブラスターが決まれば百発百中。ここからさらに加速する」と自信を滲ませた。
L.I.Jタッグの勢いがどこまで続くのか。Aブロックの行方を占う重要な一戦であった。
■試合後バックステージコメント
辻「俺と鷹木さんのこのチーム、確かに個と個では相当なレベルだ。でも、初戦のあとに言ったように、この2つが掛け合わさった時、その力はもう、誰にも止めることはできないだろう。それが誰であってもだ。
このまま、このタッグリーグ、一番上まで駆けのぼってやる。そして……1.5(東京ドーム)、ヤングバックス、(UNITED)EMPIRE、(勝つのは)どっちになるか知らないが、俺たちはその次、1.6(大田区体育館)でタッグのベルト、獲ってやるよ」
鷹木「3勝2敗、3勝2敗、一つ勝ち越し。そしてトップタイだ。鷹木信悟、辻陽太組、やっとトップタイかよお……。オイ、最後見たか、オイ。やっと決まったなあ、ふじさんメッセ(10.8)以来だよ。いつ以来だよ?
パンピング・ブラスター、この技さえあればな、この技が決まれば、百発百中だよ。オイオイオイ、新日本プロレスに俺は一つ文句あんだよ。ええ? せっかくタッグリーグ開催中なのによお、なんだよ、1.5で“(UNITED)EMPIRE対ヤングバック、タイトルマッチ決定しました”って? ズッコケたよ、オイ。
ふざけんなって。なんのために俺たちやってんだ? とはいっても、俺は1.4、TAKESHITA戦。もちろん勝つつもりだが1.5は石井智宏戦。言ってんだろ? ヤングバックスとEMPIRE、勝者(チーム)と1.6は、(『WORLD TAG LEAGUE』に)優勝した俺たちが、俺と陽太がやるからな。オイ、東スポでも週プロでもなんでもいいよ、書いとけよ。
“1.4はTAKESHITA戦、1.5は石井戦、1.6大田区は俺と陽太でIWGPタッグに挑戦する”。そのためには、惜しみなく(※右上腕二頭筋の力コブを誇示しながら)パンピング・ブラスターを炸裂さしてやるからな。逃げんなよ、どこのチームも」
カラム「クソ、クソ……(※フロアに座り込み、壁にもたれて)ヤバイヤバイ、イタイ。マジデ、イタイ……」
コブ「ここに座って泣いてあいつらをイラつかせてやるか。言い訳はしない。ロス・インゴベルナブルブル……デ・ジャパーン(※上手く言えない)……ツジ……今夜、俺はお前らの方が優れていたことを認めるほど頭がおかしくなってる。俺たちが持ち込んだ闘いにお前たちはしっかりと応戦してきた。
そしてカラム……首を垂れるな。いじけるんじゃない。俺たちはツジと戦争をした。タカギと戦争をした。今年は初の『G1』、初の『(WORLD)TAG LEAGUE』と飛躍して証明してきたじゃないか。今夜もお前は証明したよ。しっかりと証明した。まだ座っていたいか? 立つか?」
カラム「立つよ(※コブが手を引いて立ち上がらせるも、脇腹を押さえて痛みで顔をゆがめ)クソッ……」
コブ「この男こそが未来だ。ニュージャパン・プロレスリングだけでなく、プロレス界全体の。この男は……オイ、首を垂れるなよ。今夜のことを誇りに思うべきだ。あと少しだったんだ。俺の動きが鈍くなった代わりをお前が務めてくれた。
あと2戦残ってる。まだ決勝に行くぞ。あと2戦。俺は叫ばないし、悪態もつかない。今日はただ、この男に今日の功績を称えたい。ロス・インゴベルナブルブルも功績も称えたい。
そしてビシャモン。これまでも何度もお前たちを負かしてきたけど、俺には若くて飢えた男がいるぞ。ビシャモン、俺たちに勝ちたいか? だがそれは無理だ。絶対にあり得ない(※と言って先に控室へ向かう)」
カラム「…………(※無言のまま、胸を2度叩いてから控室に向かう)」
<写真提供:新日本プロレス>