【新日本】棚橋&邪道が『WTL』Bブロック首位の内藤組撃破!ヒロム「強い棚橋弘至で引退してくれ。じゃないと、俺たちが困るんだ」
新日本プロレスは12月1日、大阪府立体育会館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)で『WORLD TAG LEAGUE 2024』第10戦を開催した。
『WORLD TAG LEAGUE 2024』
日時:2024年12月01日 (日) 17:00開場18:00開始
会場:大阪・大阪府立体育会館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)
観衆:951人(札止め)
セミファイナルではBブロック公式戦として棚橋弘至&邪道組が内藤哲也&高橋ヒロム組に挑み、意地を見せる熱戦が展開された。
序盤から棚橋と内藤が観客の声援を受け、互いに意地を張り合う場面が続いた。棚橋は巧みな技術を見せつつ、相棒の邪道と連携を強化。邪道の奮闘により内藤&ヒロム組の攻勢を切り崩す瞬間もあったが、試合の中盤からは内藤とヒロムがそのスピードと連携力で試合を支配した。
特にヒロムは邪道を狙い撃ちにし、執拗に脚を攻め続ける展開を作り上げた。一方で、棚橋は要所で反撃を見せ、ドラゴンスクリューやスリングブレイドで反撃の糸口を掴んだ。さらに終盤、邪道が内藤を足止めし、場面を棚橋に託す動きが功を奏する。
棚橋はヒロムに対しスリングブレイドからハイフライフローへと繋ぎ、一気に勝負を決めた。この一撃により棚橋&邪道組が公式戦2勝目を挙げ、巻き返しへの足掛かりを作った。
試合後、棚橋と邪道は肩を組み、勝利の喜びを分かち合った。棚橋は試合を振り返るようにヒロムと一言交わし、リング上で大歓声に包まれた中、力強く勝利をアピールした。
この勝利は棚橋&邪道組にとって勢いを取り戻す重要な一戦となった。次戦での更なる活躍に注目が集まる中、Bブロック公式戦の行方がいよいよ混沌とすることとなった。
■試合後バックステージコメント
邪道「今日の試合、俺も何回も、何回も心折れかけて、ギブアップしそうだったり、フォール獲られそうになったけど、遠くの方からエースの声で、『邪道、邪道』の声で引き戻されて、なんとか、なんとか諦めない気持ちもらったから、俺、エースから」
棚橋「俺だけじゃないですよ! 俺だけじゃないですよ! 会場のお客さんからの邪道コールがありました」
邪道「ありがとう、本当に! これが諦めない気持ちだよ、オイ! まだまだ、あと公式戦2試合。エース、よろしく!(※と言って、棚橋と握手&ハグをして、先に控室へ)」
棚橋「よろしくお願いします! 1試合1試合にかける熱量っていうのは、絶対俺の方が高くないといけないと思っていた。引退まであと1年ちょっと。試合数も限られている。そういった中で、1試合1試合を全力で、これでもかっていうぐらい全力でやってるつもりだった。“つもり”じゃダメだ。横で邪道選手がとても大切なことを教えてくれた。そしてこのシリーズ中、ずっと教えてもらってる。特に今日の対戦相手、内藤、ヒロムなんかは僕がIWGPのチャンピオンで何度も防衛して、そういった時に入ってきている。少なからずわかんないけど、棚橋の印象っていうのはチャンピオンの頃の棚橋っていう、そういうのが残ってるかもしれない。ガッカリさせたくないんでね。ガッカリさせたくない。『衰えた』、『もう引退を控えている選手はこんなもんか?』、違う。まだまだ、まだまだ最後レスラーとして、最後の1日、1分1秒まで駆け上がる気持ちを忘れずに。駆け上がる気持ちを忘れずに(※と、その言葉を手のひらに書いて、飲み込む仕草をする)」
――ヒロム選手に試合後、長々と言葉をかけていましたけど。
棚橋「何言ったか、忘れちゃった(笑)」
――内藤選手とも引退発表後に、これだけ密に絡んだのは初めてですし。
棚橋「内藤の本意だけはわかんないのよ。本当に。時に熱く、時にクールで、時に興味を示し、でも全然興味がなかったり、気分屋なのかな? でも、それがレスラーとしてのいい彼のリズム感を生んでいると思うし、今のままでいいと思うよ。急に内藤が、『棚橋先輩』とか言ったら、今のファン、ズッコケちゃうから(笑)。内藤は最後まで内藤哲也のままで」
内藤「今日の負けで3勝2敗。正直、今日の棚橋&邪道組との一戦が、一番楽に勝ち点2を獲れる試合だと思ってたよ。邪道、そして引退を決めた棚橋の意地を見たかな? 俺とヒロムの『WORLD TAG LEAGUE』はリーグ戦、残り2試合。もう負けが許されない状況になってしまったんでね。明日の高知大会で勢いをつけて、そして九州に上陸しますよ。じゃあ、明日は高知県民体育館で、またお会いしましょう。アディオス!」
ヒロム「(※むせながらやって来て、ヒザをつき)俺は引退する男に負けたのか。いや、棚橋さんはIWGP世界王者として引退するって言ってたっけ。引退試合はIWGP世界ヘビー級選手権で勝って引退するって言ってたっけ。だったら、恥でもなんでもねぇな。頼むからそうなってくれよ。それだけ強い棚橋弘至で引退してくれ。じゃないと、俺たちが困るんだ。強いまま引退する、それを実行して、俺たち下のもんに見せてくれよ。強ぇまま引退してくれ。全選手とシングルマッチやるって言ったな? 俺からお願いする。場所も何もかも俺に決めさせてくれ。(※立ち上がって)棚橋さん、引退する前に俺とシングルマッチ、こちらからよろしくお願い致します」
<写真提供:新日本プロレス>