【新日本】海野翔太が復帰、KENTA&オーエンズの執拗な攻撃に本間と奮闘も惜敗「諦めない強さが本物かどうか、俺らが見せつけてやりましょう」
新日本プロレスは12月2日、高知県民体育館で『WORLD TAG LEAGUE 2024』第12戦を開催した。
『WORLD TAG LEAGUE 2024』
日時:2024年12月2日 (月) 17:30開場18:30開始
会場:高知・高知県民体育館
観衆:941人
第5試合では『WORLD TAG LEAGUE 2024』Aブロック公式戦が行われ、負け越しがかかる重要な一戦で海野翔太&本間朋晃がKENTA&チェーズ・オーエンズ組と対戦した。
海野は11月29日の静岡大会で負傷し一時離脱したが、今大会で復帰を果たした。しかし試合開始前から波乱が起こる。入場中の海野と本間をKENTAとオーエンズが背後から奇襲。
KENTAは本間を鉄柱に叩きつけ、オーエンズは負傷箇所である海野の左足を執拗に攻撃。海野の足は鉄柱に固定され、椅子で殴打される非道な攻撃が展開された。
試合はKENTAの一方的な攻撃で始まり、本間が孤立。顔面へのニードロップやネックブリーカーなどで追い詰められるも、必死の反撃で一瞬の隙を突き、相手の攻撃を回避。
海野へのタッチを狙うが、KENTA組の巧妙な妨害が続いた。終盤、本間は逆転を試みるも、オーエンズのカウンター攻撃に阻まれ、最後はパッケージドライバーで3カウントを奪われた。
試合後、負傷が癒えたばかりの海野がリングに立ち続ける姿に観客からはエールが送られた。
試合復帰に意気込んだ海野だが、KENTA&オーエンズ組の老練な連携により黒星を喫する結果となった。
■試合後バックステージコメント
KENTA「(※インタビュースペースに着いて太ったビデオカメラマンを見るなり泣き顔になって)太ってる! 太ってる、太ってる!(※と、太ったビデオカメラマンに抱きつき、音を立ててキスし、いったん戻るとまた泣き顔になって)太ってる! 太ってる! 太ってる!(※と、再び抱きつき、音を立てて何度もキスし、戻ると)何やらせてんだよ。もう43だぞ、俺。ふざけんなよ、お前。見た? また勝っちゃったじゃん、お前来てんのに。(※ビデオカメラうなずく)
お前ってさあ、(※顔を手渡覆って)やっぱり、俺たちの勝利の女神だったんだね!(※ビデオカメラうなずく)うんじゃねえよ! 調子に乗んなよ! たまたまなんだよ! ほぼ負けてんだよ、お前が来ると!ふざけんなよ。何言ってんだよ。調子に乗んな? 調子に乗んなよ!(※ビデオカメラうなずく) 調子に乗んなよ!(※ビデオカメラ、申し訳なさそうにゆっくりうなずくと、KENTAはまた泣き顔になって抱きつき、音を立ててキス)
(※戻って)何やらせてんだよ! 見た? 今日! 今までで一番、簡単な試合だったよ! ふざけんな、超イージーだったよ。やってやったよ。ふざけんなよ。お前昨日のさあ、コメント見た? 見た? 本間のコメント見た? 何か偉そうにゴチャゴチャしゃべってるしさあ、何かいいこと言いたいと思ってるからか知らないけど、いつもより聞き取りやすい声出してなかった、アイツ? 意図的にできんの? いいこと言おうとしてるからって、聞き取りやすかったろ。ふざけんなよ。
ほんで何かさあ、『いつも助けられてるから、今度は俺が助ける番だ』みたいなさあ、カッコつけたこと言ってたじゃん。言ってたんだよ! 聞いた? 言ってたの。いやいや、普段から助けられないように、頑張れよお前!
何言ってんだよ! 何、感動的な感じで言ってんだよお前! 普段からやってるヤツの方がどう考えたって偉いだろ。何、不良が更生したから偉いみたいな。普段から頑張ってる、真面目に生きてるヤツの方が評価されて当たり前だろ! 何言ってんだ、お前。
ほんでアイツ、大丈夫なん、アレ? ウミノだかウンノだかハッキリしねえけど、大丈夫、アイツ? ほんでアイツ昨日よぉ、出れないからってタイガーマスク出して。出れないんだったら引っ込ませて、先代出てこいよ! 先代どこ行った、先代! メインで調子こいてレフェリーやってんだろ、先代!
ふざけんなよ、お前! 2代目がケガしてんだから、先代が出てこいよ! アイツが代わりにやるべきだろ! ほんで昨日、タイガーマスクが代わりに入って、タイガーマスクのコメント見た? メッチャ怒ってたよ。『俺は関係ねえよ』って、それ言っちゃおしまいだろってこと言ってたよ。
そりゃそうだよ、一門が違うんだから。タイガーマスク一門と海野一門で、全然違うんだからさ。先代出せよ。2代目できないんだったら先代出せよ。やってやっから。ぶっ飛ばしてやる、ホントに! ふざけんなよ。な? な?(※ビデオカメラうなずく)ふざけんなよ。
お前……次はどうする? 次、来る?(※ビデオカメラ、首を横に振る) 次、来ないの? 次の公式戦は来ないの?(※ビデオカメラうなずくと、KENTAは失笑) ちょうどいいや。ちょうどいいや、そっちの方が。これからどんどん勝利重ねてくから。見とけよ。(※ビデオカメラうなずく)
だから結局、俺が何が言いたいかっていうと、結局43、もうすぐ44ぐらいになってんのに、こうやってキスの音出して、カメラマンにキスしてるのも、ちょっとツラい時あるよ、ってこと。(※去り際にまた太ったビデオカメラマンに抱きつき、今回最大の音を立てて長いキス)」
チェーズ「見たか! 3連勝で勝ち点6。残り1戦。(決勝に残るまで)実際、俺たちには助けが必要だ。でも今のところ、KENTAとチェーズ・オーエンズ、元IWGPヘビー級タッグ王者もまだ終わりじゃない。
アレックス・ゼイン、タグチ……お前たちに楽な勝利はない(※カメラにTOO SWEETポーズをして立ち去る)」
本間「(※肩を担がれてインタビュースペースに来ると、床に四つん這いになってしばらく息を吐き、向き直って座り込むと)翔太! 翔太! 翔太!」
海野「すみません、本間さん!(※と、横に座り込む)」
本間「翔太、ケガは、痛かったねえ。痛かったねえ」
海野「すみません!」
本間「俺さあ、悔しいよ。すっげえ悔しいよ! 翔太の気持ちも背負ってやろうと思ったけど、このザマだよ。申し訳ない、翔太。俺さあ、翔太と組んで、メッチャ夢見てたんだよ。優勝って言う、デカい夢。もうさあ、それは叶わないかもしれない。でもさあ、翔太、今日、這いつくばってリングに上がったお前には感謝してる。でもさあ、このまま終わるわけにはいかないんだ、翔太。負けて言うのも何だけど、次、俺と翔太の最終戦、絶対勝ちに行くよ」
海野「(※しばらく沈黙して)本間さんの熱い気持ち、熱いコメントっていうのは、すごく刺さりました。悔しくて、自分の現状が悔しくて、笑われるのも、好き勝手言われるのも悔しくて……。でも、本間さんは、世界中の誰も俺を信じてくれなかったとしても、本間さんたった一人は、本間さんたった一人だけは、俺を信じてくれようとしてた。俺が身ひとつでやれると信じて、最後の最後まで、自分のこけしで仕留めてやるって、信じて戦い続けてくれた。すみません、足引っ張っちゃって」
本間「んなことねえよ、んなことねえよ」
海野「本間さんが俺を信じてくれたように、俺も本間さんのこけしを信じる」
本間「みんながみんな、翔太を信じてないわけじゃねえんだよ。翔太を信じてくれる人だっているんだよ。その人に対して、精一杯戦って、応えてみせてほしい。まだあるんだろ、俺らのリーグ戦」
海野「まだ1戦残ってます」
本間「そうだろう?その先もあるんだよ、翔太には」
海野「俺は全力で本間さんを信じます。本間さんも、全力で俺を信じてください。最終戦、何が何でも、絶対に勝ちましょう。諦めない強さが本物かどうか、俺らが見せつけてやりましょう。
こんなところで、(※立ち上がろうとして、痛みに声を荒げながら)止まってる俺らじゃねえぞ!今この瞬間から、次を信じて、やりましょう(※本間と握手)。お願いします!」
<写真提供:新日本プロレス>