【ドラゴンゲート】ドラゴン・ダイヤが『KOG』初制覇で、12・15福岡でYAMATOとWタイトル戦敢行へ!「ブレイブゲートとドリームゲートが二枚看板だって証明してみせます」
ドラゴンゲートが12月3日、東京・後楽園ホールでシングル・ナンバー1決定戦『KING OF GATE 2024』最終戦を開催。中軽量級(82キロリミット)のオープン・ザ・ブレイブゲート王者のドラゴン・ダイヤが『KOG』初制覇を果たし、15日の福岡国際センターでオープン・ザ・ドリームゲート王者のYAMATOと前代未聞のダブルタイトル戦を行うことが決まった。
昨年、トーナメント形式だった『KOG』は今年は3ブロック制のリーグ戦で実施。各ブロック1位の箕浦康太、望月成晃、ダイヤに加え、12・1札幌での各ブロック2位選手による決勝トーナメント進出者決定戦を制したKzyの4選手が決勝トーナメントにコマを進めた。今大会のオープニングで公開抽選が行われ、準決勝の組み合わせは箕浦vsKzy、ダイヤvs望月に決定した。
準決勝第1試合では史上初の2連覇を宣言していた箕浦がレフェリーのブラインドをついた急所蹴り、鉄板攻撃からGolden RoseでKzyを仕留めた。同第2試合ではダイヤが激闘の末、18年ぶりの優勝を狙った望月をバイブルで丸め込んで決勝進出を決めた。
決勝戦は箕浦が場外でボディスラムを連発するなど手荒い攻め。3発目を阻止して、逆にボディスラムで投げつけたダイヤはフランケンシュタイナー、ラ・ケブラーダで反撃。しかし箕浦がコーナーマットにエクスプロイダーで放り投げ、ダイヤは大ダメージ。だが立ち上がったダイヤは雪崩式アストロシザースを決める。激しいエルボー合戦から、箕浦がラリアット連打、ダイヤはDDT連発。さらにダイヤが狙ったDDDDTは箕浦がキャッチして、ファルコンアロー。丸め込みの応酬から、ダイヤのDDDDTがさく裂もカウントは2。箕浦はガング(パッケージ式ジャンピング・パワーボム)、続けてGolden Roseにいこうとするも、回避したダイヤはレプテリアン・ラナを決めて3カウントを奪った。
斎藤了GMから優勝トロフィーを授与されたダイヤは「キングになったぞ!今年はすごいいろんなチャンスが巡ってきて。でも、ずっと辛くて。昨年末、僕のパートナーの吉岡勇紀が網膜剥離になって、当時持ってたタッグのベルトを返上して。年始からはずっとタイトルに絡めなくて悔しくて。そしたら、5月に急きょ『BEST OF THE SUPER Jr.』に出場したり、いろんなチャンスが巡ってくるようになって。(新日本プロレスの)タッグリーグに出たり、ブレイブも獲ったし。そして、今日はここまでたどり着きました」とマイク。
するとYAMATOが登場し、「優勝おめでとう。皆さん、ドラゴン・ダイヤ、非の打ち所がないレスラーに育ちましたよね。おまえに(11・7後楽園での)公式戦で負けた俺が言うのもなんだけど、この半年間の彼の活躍には、目を見張るものがあった。令和新世代6人をごぼう抜きにするかのごとく、ブレイブゲートを奪取し、そしてこの『KING OF GATE 2024』を制した。次のこのドリームゲートの…」と言うや、ダイヤがストップをかけた。
ダイヤは「僕は『KING OF GATE』開幕戦でYAMATOさんから勝った、その日に宣言しました。優勝したらドリームゲートには挑戦せず、このブレイブゲートのタイトルマッチを年内最後のビッグマッチ、福岡国際センターのメインで行う。そう宣言しました。そして、その挑戦者はもう決めてます。それはYAMATOさん、あなたです。ドリームゲートのベルトを持ったまま、このブレイブゲートに挑戦してきてください」とブレイブゲート王座の挑戦者にYAMATOを指名。
それを聞いたYAMATOは「実際、俺80キロもないからね。そのブレイブゲートへの挑戦はやぶさかではない。だが、年内最後のビッグマッチ、福岡国際センターで、このドリームゲートのタイトルマッチをやらないわけにはいかない。だったら、この俺がドリームゲートチャンピオンとしての権限を使って、ドラゴン・ダイヤ、おまえを次のドリームゲートの挑戦者に指名してやるよ」とこちらも挑戦者として名指しした。
ダイヤは「つまりはダブルタイトルでいいんですね?YAMATOさん、いいんですか?それはすなわちドリームゲートとブレイブゲートが対等の位置まで来たということですよ」と発言すると、斎藤GMが両者の意向を尊重して、12・15福岡でのダブルタイトル戦を決定した。
これを受けて、YAMATOは「おまえは素晴らしいよ。だけど、番狂わせってのは2度起きないから番狂わせなんだよ。奇跡っていうのは1回しか起こらないから奇跡なんだよ。俺はもう背水の陣だ。必ずお前の首を獲って、そのブレイブゲートもこの俺の腰に巻いてやるからな」と2冠獲り宣言。ダイヤも「俺がYAMATOさんに勝つことは、もう番狂わせって言わないですよ。俺は2024年の『KING OF GATE』の覇者。シングル最強ですよ。あくまでチャレンジャーはYAMATOさんのほうですよ。覚悟しといてください」と自信を見せた。
バックステージでダイヤは「ついにここまで来ました。シングル・ナンバー1。ホント今年凄かったです。気の利いた言葉が出てこないですけど、とにかくうれしすぎて。子どもの頃から、ずっとドラゴンゲートが一番好きだったんで、ここまで来たなって。でも、もう一つのシングル最強の称号があるんで、それを獲ります。そしてブレイブゲートとドリームゲートが二枚看板だって、この身で証明してみせます。ドラゴンゲート・ファミリーは俺が守ります。俺が不可能を可能にする、龍に選ばれし勇者です」とキッパリ言い切った。
■2024年12月3日(火) 18:30試合開始 観衆:1,192人
■大会名:KING OF GATE 2024 -最終戦-
■会 場:東京・後楽園ホール
8.KING OF GATE 2024 優勝決定戦 無制限1本勝負
ドラゴン・ダイヤ 〇 vs 箕浦康太 ●
(22分30秒: レプテリアン・ラナ)
7.加藤良輝復帰戦10人タッグマッチ 45分1本勝負
YAMATO、BxBハルク、横須賀ススム、Kagetora、柳内大貴 ● vs
KAI、ISHIN 、ジェイソン・リー、帆希、加藤良輝 〇
(14分43秒: Limit Bomb→エビ固め)
6.6人タッグマッチ 30分1本勝負
ストロングマシーン・J、U_T、フラミータ 〇 vs BenーK、Riiita、望月ジュニア ●
(8分51秒: フラムフライ →体固め)
5.6人タッグマッチ 20分1本勝負
菊田円 〇、田中良弥、ルイス・マンテ vs ウルティモ・ドラゴン、ドン・フジイ ●、大鷲透
(8分04秒: ローリングラリアット→片エビ固め)
4.タッグマッチ 20分1本勝負
吉田隆司、パンチ富永 ● vs 神田裕之、ホーホー・ルン 〇
(4分59秒: ホー・ロール)
3.KING OF GATE 2024 決勝トーナメント準決勝② 無制限1本勝負
ドラゴンダイヤ 〇 vs 望月成晃 ●
(7分25秒: バイブル )
2.KING OF GATE 2024 決勝トーナメント準決勝① 無制限1本勝負
Kzy ● vs 箕浦康太 〇
(10分19秒: Golden Rose→片エビ固め)
1.タッグマッチ 15分1本勝負
豹、柳内大貴 ● vs JACKY KAMEI 〇、布田龍
(7分01秒: JFK )
<写真・文:ミカエル・コバタ>
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