【新日本】海野&本間が鷹木&辻に執念の逆転勝利「新日本へのリスペクト、その答えは俺をしっかり見とけ」
新日本プロレスは12月5日、宮崎・アスリートタウン延岡アリーナで『WORLD TAG LEAGUE 2024』第13戦を開催した。
『WORLD TAG LEAGUE 2024』
日時:2024年12月5日 (木) 17:30開場18:30開始
会場:宮崎・アスリートタウン延岡アリーナ サブアリーナ
観衆:611人
Aブロック最終公式戦のセミファイナルでは、海野翔太&本間朋晃組(2勝4敗)が鷹木信悟&辻陽太組(4勝2敗)に勝利し、予想を覆す結果を収めた。
鷹木&辻組にとってこの一戦はブロック突破が懸かる重要な試合であったが、海野と本間の意地が上回った。
試合序盤、海野は鷹木の攻撃をかわしつつ、ドロップキックや場外攻撃で流れを作ったが、鷹木&辻の徹底した足攻めに苦しむ展開となった。
特に辻は執拗に海野の左膝を狙い、アキレス腱固めや逆片エビ固めで動きを封じる。
これに対し本間も奮闘。ショルダータックルや得意の「小こけし」で反撃を試みるが、鷹木の冷静なカウンターと力強いラリアットに阻まれた。
試合中盤には、鷹木&辻が息の合った連携攻撃で主導権を握る場面もあったが、海野と本間の粘りが勝敗を左右した。
終盤、辻が海野に必殺技を狙うも、海野は逆転の横入り式エビ固めを仕掛けて流れを変え、最後はデスライダーを炸裂させて試合を決めた。
この勝利により、鷹木&辻組のブロック突破の希望は断たれた。
試合後、海野と本間はリング上で握手を交わし、互いの健闘を称え合った。
本間は試合直後に「翔太、痛みに耐えてよく頑張った。俺は吹っ飛んじゃったけど、勝ったんだよな?」と冗談めかしながらも、海野の頑張りを称賛。
海野も「諦めない気持ちが勝利につながった」と語り、次なる戦いへの意欲を見せた。
■試合後バックステージコメント
本間「(※海野に肩を貸しながらやって来て、一緒に床に座り)翔太、痛みに耐えてよく頑張った。俺はパンピングブラスター食らって飛んじゃったけど、なんか翔太のテーマ曲が聞こえて、勝ったんだなって。勝ったんだよな、俺ら?」
海野「勝ちました。諦めない気持ちで、それだけ自分を信じて、仲間を信じて、自分と闘って、仲間と闘って、最後に勝つ。負けて、負けて、負けて、負けた回数プラス1回立ち上がればいいんだよ。世の中、たくさんいるだろ?いろんなことにもがいて、悔しい思いして、自分の思い通りにいかなくて、目の前が真っ暗な人たちは絶対いるはずだ。周りから何か言われて、まぐれだ、会社のプッシュだ、どうのこうのっていろいろ言われるかもしんない。でも、最後に笑ってんのは俺たちだ。余裕かまして、スカして、上から目線で言ってきたな、辻。最後に勝ったのは俺だぞ。新日本へのリスペクト、その答えは俺をしっかり見とけ。
これからの東京ドーム、その先、これからの新日本プロレス、海野翔太をお前が見ろ。お前の目で確認しろ。少なからず俺はイギリスで過ごした日々、お前とゲイブと3人で語り合ったあの日を、俺は忘れねぇぞ。イギリスで苦しい思いをたくさんしたな。毎日しんどかったな。コロナ禍に挟まれて、苦しい思いを共に分かち合ったよな。俺はお前を信じてるぞ。新日本プロレスはこんなところでは終わんねぇよ。もっともっとこれから大きくなって、世界中に届けて、世界一の団体にするんだろ? 俺たちで、俺たちの世代で、もう一回、新日本プロレス、大爆発させてみようや!でも、俺らだけとは言わない。本間さんだって、ベテランの選手の力も必要だ。これから先の未来があるヤングライオンの力も必要だ。みんなでチームとなって、AEW、WWE、そんなとこ足元にも及ばないぐらい、新日本プロレスをテッペンに導こうぜ」
本間「オイ、翔太」
海野「はい」
本間「そのまず第一歩として、1.4東京ドーム、ザックから絶対ベルトを獲って、新しい道へ開こうぜ」
海野「辻、怪我を試合の後に言うべきだって、美談がどうのこうのって言ってたな? 1つだけ、俺は後先考えてねぇんだよ。今、この瞬間が一番大切なんだ。東京ドームは……毎日ある試合が大切ってこともわかってるし、東京ドームのメインが特別大切ってこともわかってる。
ただ俺は毎日毎日、1日1日、この1秒が大事なんだよ。自分で怪我も公表したんだよ。会社に欠場しろって言われても、無理を押し切って出てんだよ。答えは1つしかねぇだろ。『WORLD TAG LEAGUE』、必ず走り抜けて、その後のアメリカ、『Road to TOKYO DOME』、全部走り抜けて、東京ドーム2連戦、必ずメインを締めて、このやり方が間違えてなかったってわからせてやる。
俺はな、次のことを考えて、今を疎かにすることが大嫌いなんだよ。今、この瞬間を大切にできねぇヤツは、明日なんか生きらんねぇよ」
本間「(※海野と一緒に立ち上がり)翔太、今日で俺と翔太、『WORLD TAG LEAGUE』、終わりかもしんない。でもさ、俺は翔太と今日で終わらすつもりはねぇ。もっともっとやっていきたい。また機会あったら嬉しい」
海野「はい、もちろんです(※と言って、本間と握手)。本間さんだからできると思います。一緒に盛り上げていきましょう。熊本まで、俺らのタッグリーグは終わんねぇから」
辻「アァ…アァ…」
鷹木「(※左の脇腹を押さえて、片ヒザをつき)やられた」
辻「(※首を押さえながら)オイ、海野、1つだけ。ブレんなよ(※と言って、先に控室へ)」
鷹木「(※うめき声をあげていたが、立ち上がり)オイ、海野! こんなやり方あるかよ。パンピングブラスターはまさに、こんな返し方があるとはな、チクショー! オイ、俺は……予想してなかったよ。あの野郎、なんだ、パジャマみたいな、オイ、パジャマみたいな格好で出てきて、こっちに油断させといて。
アァー、クソ、勝てる試合、負けちまったよ。俺のせいだ。あれがジーンブラスターか。半端ねぇな。さすがにオイ! ジーンブラスターを食らう覚悟はできてなかったよ。アァ、チキショー! このままじゃ終わんねぇからな、海野! 次はパジャママッチだ! 俺もパジャマ着てきてやる、コノヤロー!」
<写真提供:新日本プロレス>