【大日本】衝撃の幕切れ!杉浦のレフェリーストップにより菊田がFREEDOMSのKFC王座奪取「こんな勝ち方、俺だって納得いかねえよ」

大日本プロレスプロレスリングFREEDOMSの抗争における新たな幕開けが、後楽園ホールの熱狂の中で切られた。

この日、“KING of FREEDOM WORLD CHAMPIONSHIP”を巡るデスマッチが行われ、挑戦者・菊田一美が現王者・杉浦透を下しプロレスリングFREEDOMSの至宝王座を戴冠した。

リング上の闘いは、開始のゴングとともに菊田が蛍光灯の束で杉浦を殴打するという衝撃的なスタートを切った。

場外乱闘、蛍光灯越しの攻防、そしてガラスボードが粉砕されるたびに観客席からは悲鳴とも歓声ともつかない声が響き渡る。

どちらが勝ってもおかしくない激闘の中、菊田がコーナーに座っている杉浦に蛍光灯をセットし串刺しドロップキックを放った。これが首元を切り裂く一撃となったことで、バーブ佐々木レフェリーが試合継続不可能と判断し、レフェリーストップとなった。

※杉浦は試合後すぐに病院に搬送。右首の胸鎖乳突筋一部損傷(縫合数は9針)と診断。本人は意識もはっきりしている状態。

試合後、バーブ佐々木レフェリーが自身のX(旧Twitter)で判断についてコメント。「杉浦選手は頚部裂傷により試合続行が不可能と判断しました。負傷箇所が頚動脈付近であるため早期の判断が必要でしたが、裂傷以外の異常は見られず、早期復帰が可能と思われます」と説明した。そして「デスマッチは危険と隣り合わせだが、それでも魅力的な世界。この魅力を守るためにも迅速な判断が必要」と語り、プロレスの過酷さとその中にある責任を強調した。

▼メインイベント KING of FREEDOM WORLD CHAMPIONSHIP
ガラスボード+蛍光灯+αデスマッチ
時間無制限1本勝負
<第21代王者>杉浦透
vs
<挑戦者>菊田一美
9分31秒 レフェリーストップ
※菊田が第22代王者となる

菊田がマイクを持つと、開口一番「勝ちは勝ちだ」と言い放つ。しかし杉浦が即座に再戦を希望。「次いつ大会ある?納得いってねえんだよ!」と感情を露わにし、大日本プロレスの次回大会での再戦をその場で要求した。この杉浦の執念には、FREEDOMSと大日本の対抗戦の火種がさらに燃え上がる予感を抱かせた。

菊田は杉浦の挑戦を快諾し、「こんな勝ち方、俺だって納得いかねえよ。次はキッチリ3カウント取ってやる。FREEDOMSを叩き潰して大日魂を見せてやる!」と応じた。このやり取りは、まさに戦士同士の誇りをかけた真剣勝負そのもの。観客もまた、両者の熱意に引き込まれた。

リングを降りた後のバックステージでも、菊田は挑発を忘れない。「レフェリーストップかもしれないけど、今日は俺の勝ちだ。杉浦がすぐ治してくるって言ったし、逃げも隠れもしねえよ。FREEDOMSだろうが大日魂見せて必ず勝つ」と強気のコメントを残した。これにより、大日本プロレスの選手たちだけでなく、FREEDOMSの関係者にもさらなる緊張感が漂うこととなった。

一方で杉浦も、大日本プロレスのリングにおいて意地を見せる場面が目立った。菊田を蛍光灯ロープに叩きつけ、エルボーを繰り出すたびに会場中に“スギウラ”コールを響かせた。しかしその余裕が、菊田の一撃によって崩される瞬間は、観客にとって衝撃的であったに違いない。

この試合は、大日本プロレスとFREEDOMSという異なる団体のプライドがぶつかり合う中で展開された。そのため、ただのタイトルマッチ以上に、両団体の未来を占う重要な意味を持つ一戦となったのである。杉浦が語った「FREEDOMSの完全勝利を見せるために来た」という言葉、そして菊田の「FREEDOMSを叩き潰す」という宣言が、この対抗戦の本質を表している。

デスマッチという形式の中で命を削りながら戦う選手たちの姿は、観客に強烈な印象を残す。それは単なる流血や破壊ではなく、自身の信念を証明するための舞台であり、ファンの心を揺さぶるドラマが詰まっている。

試合後、プロレスリングFREEDOMS代表の佐々木貴も、自身のX(旧Twitter)で杉浦の状況を投稿。「今日の大日本プロレス後楽園大会にてレフェリーストップ負けを喫し、KFC王座を失った杉浦透。今、傷口の処置が無事終了しました」と報告。そして、杉浦の「今すぐにでも俺が取り返しに行きます!」という力強いコメントを紹介し、「KFC王座流出も全然心は折れてない。やられた分、さっさとケガ治してやり返しにいこうぜ」とエールを送った。

次回の再戦がどのような結末を迎えるのか。そして菊田が真の王者として君臨するのか、それとも杉浦が雪辱を果たすのか。戦いの舞台が整うその日を、ファンは固唾を呑んで待つことだろう。大日本プロレスとFREEDOMSの物語は、ここから新たな展開を迎える。

【大会名】後楽園ホール大会
【日時】2024年12月9日(月)18:30 開始
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】507人

<試合結果>

▼メインイベント KING of FREEDOM WORLD CHAMPIONSHIP
ガラスボード+蛍光灯+αデスマッチ
時間無制限1本勝負
<第21代王者>杉浦透● VS<挑戦者>菊田一美○
9分31秒 レフェリーストップ
※3度目の防衛に失敗
※菊田が第22代王者となる
※杉浦は試合後すぐに病院に搬送。右首の胸鎖乳突筋一部損傷(縫合数は9針)と診断されました。本人は意識もはっきりしている状態です。

▼セミファイナル 蛍光灯100本タッグデスマッチ
30分1本勝負
伊東竜二● 竹田誠志 VSアブドーラ・小林 若松大樹○
12分41秒 ダイビングバカチンガーエルボードロップ→片エビ固め

▼第5試合 ストリートファイトハードコアタッグマッチ
30分1本勝負
神谷英慶○ 橋本大地 VSマッドマン・ポンド デイル・パトリックス●
13分25秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
※試合後、大神とBAKAGAIJINが大乱闘。収集不可能な状態に。

▼第4試合 タッグマッチ
30分1本勝負
関本大介○ 大門寺崇 VSジェイコブ・クレイン マリー・ハナ●
12分20秒 ジャイアントプレス→片エビ固め

▼第3試合 6人タッグマッチ
20分1本勝負
中之上靖文 浜亮太 エル・パンテーラJr.○ VS梶トマト 関札皓太 吉田和正●
10分26秒 スーパージュニア→片エビ固め

▼第2試合 タッグマッチ
20分1本勝負
宮本裕向 谷口裕一● VS高橋匡哉○ SAGAT
7分30秒 宮本のミサイルキック誤爆→体固め

▼オープニング6人タッグマッチ
15分1本勝負
日高郁人○ 野村卓矢 阿部史典 VS星野勘九郎 青木優也 佐藤孝亮●
8分20秒 ショーンキャプチャー
※ 試合後、日高がBJW認定ジュニアヘビー級王座の次期挑戦者に佐藤孝亮を指名。対する佐藤の返答は「ジジイ、ベルトをよく磨いておけよ」。さらに日高は12/30(月)後楽園ホール大会での防衛戦開催を宣言した。

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