「OZAWAの乱」なるか 元日決戦(ノア1・1日本武道館大会)に注目 GHCヘビー級王者・清宮海斗が足元をすくわれる!?
「オカダ・ショック」(2012年)「安齊の躍進」(24年)を超えるインパクトを残せるか? ノアの暴露王・OZAWAに注目が集まっている。
ノア来春の元日決戦(1・1東京・日本武道館大会)で、GHCヘビー級王者・清宮海斗に挑戦する小澤大嗣改めOZAWA。黒ずくめの衣装に暴露王の毒舌で、ベテラン選手のようだが、実は22年のデビュー。今年、海外武者修行に飛び出し、秋に凱旋したものの、ファイトを披露することなく負傷してしまった。実績ではまだまだ若手選手の域にとどまっているのに、清宮をつけ狙うことでスポットライトを浴びている。
「AIにすらその人間性を見透かされるヘラぴ」「人の道を外れたやり方」「清宮デビュー9周年。あまりにも無駄な9年間だった」…マイクでSNSで、鋭く清宮に“口撃”を続けている。
最近清宮は暇さえあればタバコ吸ってる。
バチバチのヘビースモーカー。
ストレス溜まってるのかな。
後輩にぶつけないといいけど。#noah_ghc pic.twitter.com/fVfkxXmhg4— OZAWA (@noah_taishi) November 18, 2024
清宮のプライベート写真を晒すことなど当たり前。ファンからのお祝いの品を破壊するなど、若きノアのエースをおちょくりまわし、小バカにし、さわやかイメージを打ち砕いている。まさにやりたい放題の狼藉者そのものだ。
日本ではしばらく試合をしていないのに、25年の幕開けを告げる元日決戦のメインイベントで、GHC戦を勝ち取ったのだから、OZAWAの暴露王流は大成功である。
OZAWAの暴走が始まった当初、清宮に心配するメッセージを送ったことがある。「僕は全然大丈夫です! ウソは良くないですよね」との返信。どっしり構えていた。
清宮、同棲中の彼女に慰められるだけでは飽き足らず、キャバクラでも慰められてたな。
お前…ちょっと慰められすぎじゃないか…?#noah_ghc pic.twitter.com/gOggxmRvf4— OZAWA (@noah_taishi) November 19, 2024
ただOZAWAの暴露、暴言はエスカレートする一方。さすがの清宮も怒りがこみ上げている。「地獄の底の底まで沈めてやる」と激しい言葉を浴びせかけた。
OZAWAの術中にハマってしまっている感もある。清宮は実力の違いを見せつけてくれるはずだが、あの手この手を駆使してくるであろうOZAWAに心をかき乱され自滅の道に進みかねない。
まさかとは思うものの、OZAWAのベルト強奪もあり得る。不動の王者が王座から転落する番狂わせといえば、オカダ・ショックだろう。
12年の1・4東京ドーム大会に凱旋帰国したオカダ・カズチカが全盛期のIWGPヘビー級王者・棚橋弘至を「お疲れさまでした」と挑発。2・12大阪大会で見事に勝利し、大どんでん返しでオカダ時代をスタートさせた。オカダのベルト奪取を予想していなかったので驚いたが「君は本物だったね」と握手したことを思い出す。
清宮はファンもいく男。
この日飲み会で散々暴れた後、ファンと2人タクシーに乗ってどこかへ消えていった…。
酒、タバコ、女全部やります!#noah_ghc pic.twitter.com/wWg9kSGLV5— OZAWA (@noah_taishi) November 22, 2024
今年の春にも驚きの声があがっている。全日本プロレスの若武者・安齊勇馬が3・30東京・大田決戦で三冠王者に輝いた。デビュー2年にしての快挙だった。
OZAWAに首を狙われている清宮も、デビュー3年にしてGHCヘビー級王座を獲得する偉業を達成している。
オカダ、清宮、安齊は期待の若武者として脚光を浴びていた。時期尚早の声もある中、チャンスを見事にモノにしている。実際に徐々にベルトが似合うようになった。団体だけでなく日本プロレス界の未来を担う逸材ぶりを発揮し、ファンを納得させている。
今回のOZAWAは異例な展開。非凡なポテンシャルを垣間見せてはいるが、その実力は未知数といっていい。元日決戦で清宮を退ければ、まさにミラクル。ファンの度肝を抜くことになる。
「チャンスの神様は前髪しかない」と言われる。チャンスは何度もない、そしてアッと言う間に通り過ぎてしまうという意味だが、果たしてOZAWAは初挑戦にて栄光をつかみ取ることができるのか。
OZAWAの乱が実現するのか。清宮が暴露王に制裁を下すのか。決戦まで残り半月あまり。
突如勃発した遺恨、因縁の対決は元旦決戦で決着がつくのか? 暴走するOZAWAのその先は? 暴露は他の選手にも飛び火するのか? ファンの間にも、心配する声と面白がって歓迎する声が交錯する。
今は試合だけではない。SNSを駆使した挑発や丁々発止のやり取りなど「リング外の闘い」も盛んに繰り広げられている。一瞬たりとも目が離せない。
<写真提供:プロレスリング・ノア>
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