【新日本】鷹木&辻がTAKESHITA&ペリー相手に激しい前哨戦を展開!試合後、ヤングバックスがリングに登場「引退する前に、もう一度IWGPヘビー級タイトルを獲得するためだ!」

新日本プロレスは12月15日(日本時間16日)、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス・ロングビーチのWalter Pyramidにて『Strong Style Evolved 2024』を開催した。STRONG 3大タイトル戦が目玉となった今大会で、注目を集めたのはセミファイナル(第8試合)のタッグマッチ。

1.4東京ドームでNEVER無差別級王座戦が決まっている鷹木信悟とKONOSUKE TAKESHITA、翌1.5でシングルマッチを控える辻陽太とジャック・ペリーが、それぞれの前哨戦として激突した。

『Strong Style Evolved 2024』
日時:2024年12月16日 (月) 15:30(PT)開場17:00(PT)開始
会場:アメリカ・Walter Pyramid(カリフォルニア州ロサンゼルス/ロングビーチ)
観衆:2,435人

試合は対照的なスタイルと因縁を背景に動き始めた。先発の辻とペリーが対峙すると、ペリーはリング外に逃れて辻のペースを崩しにかかる。ゆったりとしたスタートながら、ペリーの小癪な挑発に辻が苛立つ様子が見られた。

最初の見せ場は鷹木とTAKESHITAの力勝負だ。ロックアップから激しいショルダータックルの応酬で、鷹木が押し気味に試合を進めるが、TAKESHITAも譲らず。序盤からヘビー級のぶつかり合いが会場の空気を熱くした。

中盤、ペリーが試合巧者ぶりを見せる。辻の集中力を切らせるような場外戦に持ち込み、リングに戻れば連携で試合の主導権を握る。ペリーとTAKESHITAはコンビネーションを駆使し、辻を孤立させる作戦に出るが、辻もケブラドーラ・コンヒーロで反撃し、鷹木へのタッチを果たす。ここで鷹木が流れを変えた。豪快なラリアット、打撃のラッシュで場内を沸かせ、TAKESHITAとの真っ向勝負に挑む。

試合の後半、鷹木とTAKESHITAの打撃戦が再び展開された。お互いにダメージを負いながらも、一歩も引かない攻防に会場は大歓声に包まれる。鷹木のラリアットが炸裂すれば、TAKESHITAは豪快なジャーマンスープレックスで対抗。激しい打撃と技の応酬は、まさに“強さ”を体現する戦いであった。

そして、試合の結末はペリーと辻のマッチアップに委ねられた。辻がニーやトラースキックで畳みかけるが、ペリーは冷静に反撃。突進してきた辻をかわし、レフェリーへの誤爆を誘おうとするも辻が踏みとどまる。だがその一瞬の隙を見逃さなかったペリーは、背後からローブローを見舞うと、すかさず必殺の”Glass Jaw”を炸裂させて辻から3カウントを奪った。

ペリーが辻を踏みつけて勝ち誇ると、鷹木が突き飛ばす。そこにTAKESHITAが現れ乱闘に。だが、ペリーが加勢し、鷹木をねじ伏せる。

するとヒロムがペリー、TAKESHITAに次々とトラースキック。

だが、なんとヤングバックスが駆けつけ、ヒロムにスーパーキックパーティーを炸裂。さらに追い打ちのEVPトリガーをヒロムにお見舞い。

ここでペリーはヤングバックスと言葉をかわし、リングをあとに。そしてマシュー・ジャクソンとニコラス・ジャクソンがマイクを握る。

マシュー「さあ、どちらさまのご登場だ!? 新日本プロレス史上最も成功し、最も多くの栄誉を受けたタッグチーム! マシューとニコラス・ジャクソンだ! あなたのEVPs、ヤングバックス! おぉ、ゴッド! なんてすばららしいリングなんだ! ここカリフォルニアのロングビーチに戻れて本当にうれしいぞ! この会場ではたくさんの伝説的な試合が行われ、数えきれないほどのすばらしい瞬間が生まれた。俺たちがコータ・イブシと対戦した時のことを覚えてるか? ケニー・オメガという男と。あのアホ共に何が起きたにせよだ。」

ニコラス「あいつらは問題ありだな、マシュー。マシューとニコラス・ジャクソンが新日本プロレスに戻って来た理由はひとつだけだ! そのたったひとつの理由とは、政治的な駆け引きをするためだ。」

マシュー「オイオイオイ!」

ニコラス「それが俺たちがやってることだと思ってたぞ、マシュー? あぁ、そうだ。これは政治的なことじゃない。1月5日、東京ドームでの『WRESSTLE DYNASTY』に戻ってくるためだ! 引退する前に、もう一度IWGPヘビー級タイトルを獲得するためだ! ロングビーチ、おまえらのことを愛してるぜ!」

そしてヤングバックスは颯爽とリングをあとにした。

激闘の舞台となったロサンゼルスのWalter Pyramidは、東京ドームに繋がる戦いの序章としてふさわしい場であった。セミファイナルは、1.4と1.5に向けた戦いの火蓋が切られた一戦となったのである。

■試合後バックステージコメント

TAKESHITA「俺の希望は今日、確信に変わったよ。1.4『WRESTLE KINGDOM』東京ドームでは、KONOSUKE TAKESHITAvs鷹木信悟、最高で最強の試合になるぞ。俺たちはな、新日本生え抜きでもなんでもねぇよ。でもな、このデケぇプロレスの世界で、俺たちは世界を相手に闘ってんだ。俺もそうだ。鷹木もそうだ。1.5、石井智宏もそうだ。俺たちはな、世界を相手に日本のレスラーとして誇りを持って、日本のプロレスこそがベストだと、それを証明するためにな、闘ってんだよ。ナメんじゃねぇ。1.4鷹木、1.5石井、この2日間で、俺はこの2人に勝って、オメーらに証明してやる。これからのプロレス界、世界の先頭で、トップで中心に立って、引っ張っていくのは“THE ALPHA”KONOSUKE TAKESHITA、この俺だ!」

ペリー「今は多くのことが不確定だ。だが1つ確かなのは、ヨータ・ツジ、今日お前のケツを俺がピンフォールしたってことだ。次はトーキョードームだ」

マシュー「(※ニコラスと一緒にやって来て)元気か? 久しぶりだな。会えて嬉しいぜ」

ニコラス「久しぶりだな」

ペリー「バスに縛り付けられたのを見たか? ヤツらは俺を倉庫にぶち込み、俺はTNTタイトルを失ったんだ」

マシュー「子供たちにはたくさん宿題があるし、皿洗いやら掃除やらで大変だったんだ。そんなことが起きてたなんて、大変だったな。俺たちはお前をサポートしてるぜ」

ニコラス「だから今夜、お前を助けたんだ」

マシュー「そうだ、今夜俺たちはここに来ただろう?」

ニコラス「そうだ、マシューの言う通りだ。あれを話すか?」

マシュー「そうだな……」

ニコラス「カメラの前でさ」

マシュー「ア……アァ、だがその前に、ちょっと話そう……。大丈夫だ。心配するな。レセプションがあるだろう?」

ペリー「そうだな、2人ともありがとう」

マシュー「一緒に行こうぜ」

鷹木「TAKESHITA! 竹下幸之介だろうが、KONOSUKE TAKESHITAだろうが、俺はどっちでもいいんだ、オイ! だがよ、TAKESHITA、控えめに言っても、お前は最高過ぎるんだ。オォ、めちゃくちゃ、おかげさまでめちゃくちゃハツラツしたぞ! 強烈だな、お前のエルボー。面白ぇ。1.4東京ドーム、面白くなってきたな。こんなもんじゃねぇんだろ? もっと強烈なんだろ? もっと強烈な技持ってんだろ? 魂持ってんだろ? 俺もこんなもんじゃねぇからよ! 見とけよ。なんだ、オイ、ヤングバックスとかオイ、一切邪魔いらねぇよ。AEWも新日本も関係ねぇよ、オイ! 俺とTAKESHITAのタイマン勝負だ、1.4東京ドーム! それにしても、それにしても、もちろん俺はただのシングルでもモチベーションは上がってんだ。アドレナリンが出まくってんだ。(※肩にかけたNEVERのベルトを触りながら)まぁ俺はNEVERの無差別級王者だが、TAKESHITA、初めて見るそのAEWのインターナショナルのベルト、光り輝いてんな、オイ。俺は正直、AEWのベルトも欲しいと思ってる。1.4、そのベルトいただいて、2025年、素晴らしいスタート切ってやろうじゃねぇか。1.4、楽しみにしとけよ! オイ、新日本のファンも、AEWのファンも、全世界のプロレスファン、楽しみにしとけよ。東京ドームがぶっ壊れるぐらいのインパクトある試合してやるからな」

辻「(※片ヒザをついて)大丈夫だ。俺はお前と違って、バカじゃないから。わかってるよ。お前からのSOSはちゃんと受け取ってるぜ」

<写真提供:新日本プロレス>

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