【大日本】日高郁人、3度目防衛に向けて気迫「残酷な結果を味わうことになる」挑戦者の佐藤孝亮「俺が勝つことで新しい景色を見せる」
大日本プロレスは都内事務所で会見を行い、12月30日の後楽園ホール大会で行われるBJW認定ジュニアヘビー級選手権試合のカードを発表した。王者・日高郁人(第11代王者)が、挑戦者・佐藤孝亮を迎え、3度目の防衛戦に臨む。
会見には王者の日高、挑戦者の佐藤、さらに12月9日後楽園大会で杉浦透を破りKFC王座初戴冠を果たした菊田一美も出席。それぞれがタイトルマッチへの意気込みを語った。
日高は「ショーンキャプチャー、BJWジュニアヘビー級王者の日高郁人です」と挨拶し、自らの防衛戦について言及。「先日のストロングスタイルプロレス後楽園大会で前王者の関札皓太を再び倒して2度目の防衛に成功したが、挑戦者が現れなかったため、またもや逆指名する形となった」と経緯を語る。その相手が佐藤孝亮であった理由については、「目の前で倒れていた佐藤を見つけたから」と挑発的に笑いながら述べ、会場を沸かせた。
一方、逆指名を受けた佐藤は「長期欠場から復帰してから自分自身が動けていなかった」と振り返りながらも、「今回も逆指名という形で日高さんに散々煽られたので、これまで見たことがない新しい景色をお見せし、ビックリさせたいと思います」と力強く宣言した。
会見では、両者が互いの印象を語る中で舌戦がヒートアップ。佐藤が「年齢を感じさせないコンディションだが、とんでもなく強いジジイ」と日高を挑発すると、日高は「君のお父さんより若いぞ」と反論し、コミカルなやり取りを展開。しかし、日高は「勝負に負けたら本当にジジイになってしまう」と真剣な表情で試合への覚悟を示し、佐藤も「12月30日は俺が勝つことで新しい景色を見せる」と気迫を見せた。
日高は佐藤の若さと活きの良さを評価しつつも、「この大日本ジュニアのベルトを簡単に手放すわけにはいかない」と王者としての誇りを強調。さらに「残酷な結果になる」と佐藤に警告し、「肩甲骨の柔らかさ以外はまだまだ俺が上だ」と意地を見せた。
一方で佐藤は「このベルトに挑戦する実績が自分にはない」と認めつつも、「だからこそ自分が勝つことでジュニア戦線に新しい流れを作る」と意欲を見せた。自身初のタイトル獲得を目指し、「勝つことでいろんな人の背中を押せる」と自らの勝利に意味を見出し、試合への決意を固めた。
会見の最後にはファンに向けてメッセージを送り、佐藤が「12月30日、このベルトを取って2025年最高のスタートを切る。超おもしろい景色を見せるので楽しみにしていてください」と呼びかければ、日高も「このベルトは簡単に渡さない。30日はきっちり防衛する」と王者の自負を滲ませ、締めくくった。
大日本プロレス・BJWジュニアヘビー級選手権試合は12月30日、後楽園ホールで行われる。日高が3度目の防衛に成功するのか、それとも佐藤が初のタイトル戴冠を果たし、ジュニア戦線に新たな風を吹かせるのか。両者の激闘に注目が集まる。