【新日本】オーカーンが金丸の介入でタイチを苦戦に追い込むも激闘ドローでKOPW2024防衛「1.4東京ドームでIWGP世界選手権挑戦権利証マッチを提唱する」

新日本プロレスは12月22日、東京・後楽園ホールにて『 Presents Road to TOKYO DOME』第4戦を開催した。この日のメインイベントでは、KOPW 2024争奪戦が行われ、保持者グレート-O-カーンと挑戦者タイチが三本勝負で激突した。ルールはタイチが提案した「KOPW3年間集大成3本勝負」がファン投票で選ばれ、試合は特異な形式で進行した。

『Road to TOKYO DOME』
日時:2024年12月22日 (日) 17:30開場18:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,420人(満員)

第一戦「ノーロープ場外押し出しマッチ」では、リングのロープが外され、両者がまるで相撲のようにぶつかり合った。開始直後から互いに力比べが展開され、タイチは得意の投げ技でオーカーンを場外に押し出して先制の勝利を収めた。

第二戦「金丸義信レフェリーマッチ」では、特別レフェリーとして登場した金丸が不穏な動きを見せ、試合に影響を及ぼした。タイチは何度も優位に立つ場面を作り出したが、金丸の偏った裁定や、コーナーパッドの取り外しなどに苦しめられた。試合中盤には金丸とオーカーンが連携し、最終的にオーカーンがタイチにアイアンクローを決めて勝利。これで一勝一敗となった。

試合後、タイチはマイクを手に取り、「テメーのやりたかったこと、やってやるよ!」と叫び、第三戦のルールを「ラストマンスタンディング・エニウェア・マッチ」に変更することを提案。会場内の大きな歓声の中、オーカーンもこれを承諾した。

第三戦では、後楽園ホール全体を使った激戦が繰り広げられた。試合は観客席や廊下、さらにはステージ上でも展開され、両者がフェンスや椅子を使って壮絶な攻防を繰り広げた。タイチは場外へのダイビングクロスボディや強烈な膝蹴りを披露し、オーカーンを追い詰めた。一方のオーカーンも椅子や壁を利用した攻撃でタイチを圧倒。会場全体が興奮に包まれる中、二人は最後まで力を尽くした。

最後はタイチは天翔十字鳳を放ったところでオーカーンが受け止め、リストクラッチ式エリミネーターを炸裂。ここでダブルダウンカウントで両者KOとなった。

結果として、タイトル保持者のオーカーンが引き分け防衛を果たし、KOPW2024覇者の座を守った。

<試合結果>

▼メインイベント(第7試合)
『KOPW 2024』争奪戦
<KOPW 2024保持者>
グレート-O-カーン △
vs
<チャレンジャー>
タイチ △
23分34秒 ダブルノックアウト
※1勝1敗1分でタイトルマッチ規定によりオーカーンが防衛。KOPW 2024保持者に認定される。

試合終了後、ダウン状態の両者を前に、阿部リングアナが結果を発表。タイトル規定に基づきオーカーンの防衛が確定し、チャンピオンベルトが授与された。続いて海野レフェリーが優勝トロフィーを手にすると、タイチがトロフィーを奪い取り、自らオーカーンに手渡す場面が印象的だった。その後、タイチはオーカーンの右手を掲げ、互いに握手を交わしてリングを去った。

ここでオーカーンがマイクを握り、熱のこもったアピールを展開。「タイチの3年間、しかと受け取った」と述べ、ライバルとしての栄光を称賛。さらに前年のKOPW覇者としての誇りを示しつつ、「1.4東京ドームでIWGP世界選手権挑戦権利証マッチを提唱する」と宣言。会場からは大きな拍手と歓声が沸き起こった。

最後にオーカーンは「KOPW最後の覇者、そして“永久チャンピオン”として、全ての愚民どもにひれ伏せ!」と高らかに宣言し、タイチとともにリングを後にした。

<写真提供:新日本プロレス>

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