【スターダム】ワールド王者・中野たむが上谷沙弥との前哨戦制し、12・29両国でのV3戦に視界良好！「私が狂わせたって言うんだったら、私が責任を持ってあんたを終わりにしてやる」

　女子プロレス団体スターダムが12月24日、東京・後楽園ホールで『STARDOM YEAREND X’mas NIGHT 2024』を開催した。同29日の東京・両国国技館で3度目の防衛戦に臨むワールド・オブ・スターダム王者の中野たむが挑戦者・上谷沙弥との前哨戦で直接勝利を挙げ、王座戦に向け視界良好となった。

　この日、中野はなつぽいと組み、上谷＆スターライト・キッドの異色コンビと激突。なつぽいとキッドも、12・29両国でワンダー・オブ・スターダム王座をかけて対戦するため、ダブル前哨戦となった。

　中野と上谷は南側客席で大乱闘を繰り広げ、上谷が蹴飛ばして中野を階段から落とす暴挙。その後はなつぽいとキッドが一進一退の激しい攻防を展開。中野と上谷がコーナーでのエルボー合戦から、上谷が奈落式フランケンシュタイナーで場外に落そうとするも中野が踏ん張って阻止。

再び中野と上谷の場外戦となり、今度は北側ステージ席で乱闘。上谷はそこからクロスボディを放った。上谷とキッドが誤爆でもめて、中野が上谷にタイガースープレックスを見舞うもカウントは1。上谷はスタークラッシャーを繰り出すも、なつぽいがカット。最後は上谷のフランケンシュタイナーを回避した中野がアンドロメダで丸め込んで3カウントを奪取した。

　試合後にはH.A.T.E.のメンバーがなだれ込み中野を襲撃も、ユニットの枠を超えて、朱里、舞華、白川未奈、羽南、飯田沙耶が救出に入り、H.A.T.E.は退散。上谷は赤いベルトを取ると、中野に見せつけて挑発した。

　マイクを持った中野は「皆さん、2024年スターダムと戦い続けてくれて本当にありがとうございます。12・29両国国技館は今年一年、皆さんと一緒に守ってきたスターダムの集大成の闘いになります。私たちの生きざまと覚悟をその目に焼き付けに来てください。そして、2025年の覚悟を（1・3）有明と（新日本1・4＆1・5）東京ドームでも、皆さんと一緒に戦って、これからも一緒にスターダムを守っていきたいです！　スターダムは皆さんの希望になります。だからこれからも信じてついてきて。今を信じて明日に輝け、ウイ・アー・スターダム！」と締めくくった。

　バックステージで中野は「（上谷が）私が狂わせたって言うんだったら、私が責任を持ってあんたを終わりにしてやる。そして2025年も中野たむがスターダムを守る！」とキッパリ。

　上谷は「最後の前哨戦終えて、1年前のあのときの左ヒジの痛み、ズキズキ思い出したよ。あのときの悔しさ、あんたへの憎しみ、すべてを出して、必ず私が赤いベルトを獲ってやるよ。私のプロレス人生すべてをかけて、悪の頂に上り詰めてやるよ。中野たむ、史上最大の悪夢を見せてやる」と不敵に語った。

　また、ワンダー王者のなつぽいは「あと5日、もう今すぐでもやりたいね。このベルト守り抜いて、2025年、取りたいものすべて取りますよ」と、キッドは「私は負けてないから、上谷が勝とうが負けようがどうでもいい。両国でどこの誰よりも一番印象に残る戦いをするのは私となつぽいです。この体格ながらに見せれるものを、あのでっかい会場でお見せします。そして私が必ず新ワンダー・オブ・スターダムチャンピオンになります。2025年を最高の気分で迎えます」と話した。

『STARDOM YEAREND X’mas NIGHT 2024』
日付：2024年12月24日（火）
会場：東京・後楽園ホール
観衆：1,009人

◆タッグマッチ
〇中野たむ＆なつぽい（25分33秒、アンドロメダ）●上谷沙弥＆スターライト・キッド

◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合
《王者》○天咲光由（12分3秒、天聖→片エビ固め）《挑戦者》●玖麗さやか
※天咲が初防衛に成功

◆10人タッグマッチ
朱里＆△舞華＆白川未奈＆羽南＆飯田沙耶（14分43秒、両者リングアウト）△刀羅ナツコ＆渡辺桃＆テクラ＆小波＆琉悪夏

◆タッグマッチ
○岩谷麻優＆葉月（14分22秒、ムーンサルトプレス→体固め）●妃南＆レディ・Ｃ

◆3WAYトリオバトル
○安納サオリ＆水森由菜＆さくらあや（9分41秒、スペシャルポテリング）八神蘭奈＆●稲葉ともか＆ななみ
※もう一組は、AZM＆鈴季すず＆狐伯

◆3WAYバトル
○鹿島沙希（10分3秒、コグマのダイビングボディプレス→片エビ固め）●浜辺纏
※もう一人はコグマ

◆6人タッグマッチ
吏南＆○稲葉あずさ＆フキゲンです★（8分59秒、稲葉あずさの姉超→片エビ固め）●月山和香＆HANAKO＆梨杏

◆ハイスピード選手権試合
《王者》○星来芽依（8分35秒、チェックメイト）《挑戦者》●向後桃
※星来芽依が3度目の防衛に成功

＜写真/文：ミカエル・コバタ＞