【新日本】ザック・セイバーJr.が海野翔太との43分超えの激闘に勝利してIWGP世界ヘビー級王座V3!「今年の中心はT・M・D・K!」

新日本プロレスは1月4日(土)東京ドームにて『JR東海 推し旅 Presents WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム』を開催。メインイベントで行われたIWGP世界ヘビー級選手権試合で王者・ザック・セイバーJr.と挑戦者・海野翔太が激突した。

新世代で一番乗りの東京ドームのメインもブーイングを受ける現状についてインタビューでは「歴代のトップ選手も通ってきた道ですよね。それを乗り越えてこそ、真のトップになれるんだと思います」と語っていた。

試合は夏のG1を制して、IWGP世界ヘビー級王座を奪取したザックが関節、打撃、投げ技を様々繰り出して海野を攻める。

海野も関節技に苦しめられながらもう終わりかと思われたがなんとか耐え、反撃するもブーイングを受ける展開など長期戦となったが、最後はゴッチ式パイルドライバーからセイバードライバーでザックが海野を沈めて43分超えの試合を制して3度目の防衛に成功した。

勝利したザックはマイクで「勝ちましたーー! 翔太君、待って。翔太、まだまだエースではないけど、ここまでおいで。頑張って。皆さん、どうですか!?じゃあね、たぶん、明日勝つから、またマイクで会いましょうね。じゃあ、今日少しだけ大丈夫かな? じゃあみんな、明けましておめでとうございます!明日も楽しんで! 今年の中心はT・M・D・K!」と宣言して大会を締めた。

JR東海 推し旅 Presents WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム
日時:2025年01月04日 (土) 14:45開場17:00開始
会場:東京・東京ドーム
観衆:24,107人

▼第9試合 60分1本勝負
IWGP世界ヘビー級選手権試合
<チャレンジャー>
●海野 翔太
vs
<第11代チャンピオン>
◯ザック・セイバーJr.
43分44秒 セイバードライバー(you’ve been tangoed special)→片エビ固め                             
※ザックが3度目の防衛に成功

■試合後バックステージコメント

※ザックとともにハートリー・ジャクソン、ロビー・イーグルス、大岩陵平、藤田晃生がやってきてザックを祝福。ビールを手にして、ザックが話し出す。

ザック「(※日本語で)じゃあ乾杯しますか。でも明日も試合、どうする? 少しなら大丈夫か。乾杯!(※それぞれと乾杯し、英語で)TMDK、ありがとう。このユニットができてから自分のキャリアは変わった。様々な国から来ている最高のグループ、そして今、新日本プロレスのトップチームと言えるだろう。でもまだまだ始まったばかりだ。なるべく早い段階で今、海外にいる連中も戻したいと思う。オレンジは誰にも止められない」

※他のメンバーは口々にザックをねぎらいながら帰り、ザックは残って着席。

ザック「『G1 CLIMAX』に勝ち、東京スポーツプロレス大賞のMVP、そして『WRESTLE KINGDOM』でのメインイベント。ここ4ヵ月で誰もできないような物事を達成してきているかもしれない。だがこれが自分の目標、終わりではなく、ここはまだ始まりだ。いろんな『やりたいことリスト』があって、それを一つ一つクロスしていくというのが今の状態、もちろんその夢は叶った。
そしてこの夢が。自分自身がまた新たな挑戦をするに値する選手であることを証明してくれた。(※日本語で)翔太、がんばったよ。凄いね。(※英語に戻って)彼自身も自分が今日、僕の相手になるだけの男であるということを証明したと思う。ただ、彼が今チャンピオンじゃないのは自分がチャンピオンだから。まだ彼の時間は来ていない。
もちろん、将来的にトップに立つ男かもしれないけれども、今はザックの時間なんだ。これから若手の選手たち、三銃士以外にもたくさんの選手たちが僕を追ってくると思う。若手は頑張ってるし、それを自分はとても楽しみに見ていたい、そして待っていたいと思う。今、新日本はオレンジ色に染まった。質問はあるかな?」

──明日はリコシェを相手に大一番になりますが。

ザック「今日、1.4での試合は、新日本プロレスのカラーが変わった、とても象徴的な大会になったと思う。若手選手たちが会社の未来をの方向性を示してくれた。そして明日もまたもう一つ特別な試合。AEWとのパートナーシップのもとで行われる大きな試合になる。ここ4ヵ月やってきたことで、新日本プロレスが一番であるということを、明日の試合でも証明したいと思う。
また今日は、外国人選手にとっての偉業達成という点について一段楽になると思う。昨日の記者会見でも言ったが、IWGP世界ヘビー級王座を2日連続、東京ドームで防衛した選手というのは、日本人も外国人も含めても1人もいない。
だから、今日までは『外国人選手の偉業』だったかもしれないが、明日からは『新日本プロレスの新たな歴史を作る』という上でも自分にとっては大切な試合だし、とても楽しみにしている。リコシェがどんな試合を見せてくれるのかも楽しみだ。彼は日本でもとても経験があり、みんなによく知られているので、彼がどのような試合をするのか、そして自分との対峙でどちらがベストなのかを見せていきたいと思う」

──『WRESTLE KINGDOM』で初めて、外国人選手としてメインイベントで勝利してリングを降りるという偉業を達成しました。

ザック「(※日本語で)めっちゃいい感じ! (※英語に戻って)言った通り、僕は外国人としてここにいて闘い続けたが、プロレスのキャリアはほとんど日本で過ごしていると言ってもいいと思う。
でも、そんな中でも、これから新しいゴールを決め、そして前進していかなきゃいけないという思いが、今日特にある。リコシェとの試合ももちろん楽しみであり、次の目標は、確か今このベルトの連勝記録は4だったはずなので、それを破ることだ。TV王座は15分という時間制限がある中だった。この王座は60分になるので、10回の防衛を目指したい。
そして次の来年の1.4もチャンピオンとしてリングに上がり、大成功を収めたチャンピオンとしてこれからの歴史を作っていきたい」

──1月11日にはアメリカのサンノゼでの試合があり、エチセロとのシングルが決まっているが、ここにIWGP王座を懸けることはあり得ますか?

ザック「現チャンピオンが対戦相手を決める権利があると思うので、できればサンノゼでの試合もタイトルマッチにしたいとは思っているが、もしそうじゃなくても、それ以上価値のあるものになったらいいと思う。
1週間で3回防衛したいという思いもあるので、もちろんイギリスで試合をして勝ってきたし、タイトルマッチになったらいいと思っている。ブライアン・ダニエルソンは自分にとってソウルメイトであり、テクニカルレスラーとしてとても尊敬している。エチセロ戦は、『ルチャ対テクニカル・レスリング』という素晴らしいイデオロギーがこの2人にはあると思うし、今自分自身はこうやって戦い続けることを生きがいに感じている」

──後藤選手が今日のニュージャパン・ランボーに勝って王座への挑戦権を得ましたが、2・11大阪あたりで防衛戦を行う可能性がありますか?

ザック「去年からここまでずっと、ネクスト・ジェネレーションに焦点を当てていろんな話をしてきたが、後藤選手も長年新日本でやってきた選手であり、まだまだ強くて、そして上の世代ではあるが、新日本プロレスを引っ張っている選手の1人だと思う。
彼との防衛戦は悪くないと思うし、志の高い選手なので、できる限り早い段階で試合をしたいと思っている。後藤選手は今コンディションも良さそうだし、大阪でという可能性もあるかもしれない。
東京は二つ目のホームで、そして大阪は三つ目のホームだと思っている。大阪では苦い思い出もたくさんあるけれども、去年は『G1』でも2勝し、鷹木選手にも勝って自分にとっては縁起の良い場所になっているので、大阪に戻って試合ができるなら、それはとてもいいことかもしれない」

海野「(※床に仰向けに寝そべって)負けたか…。悔しいな…悔しいな…。イスにも座る資格がないから、下から、ドン底から喋らせてもらう。2年前の今日、1月4日、東京ドームで武藤さんに言われたんだ。『経験をしろ。たくさん失敗をしろ』と。『その傘が大きくなれば大きくなるほど、自分のためになる』って、『だから失敗しろ』って、『たくさん経験しろ』って、言われたんだ。振り返ってみろ。今まで前例があったか? 実績も、結果も、戴冠歴も何も残してないヤツが、1.4のメインに立ったことがあったか? ブーイングが起こるなんて当たり前だよ。悔し過ぎんだよ。でも俺には夢がある。胸を張って、東京ドームを超満員札止めにするって誓った。今までそう言ってきたレスラーはたくさんいたと思う。でも、実現できてこなかった。『お前も一緒か』って、『入るわけねぇよ』って笑われるだけかもしんない。でも俺は絶対にその夢を諦めないし、自分を信じるし、プロレスの力を信じてる。必ず東京ドームを超満員にしてやる。AEWだとか、東京ドームを満員にできなかったオカダとかオスプレイとか、ふざけんな! そんな名前忘れてくれ。取っ払ってくれ。俺らが、未来が、新日本プロレスの新時代が、新世代が、必ず東京ドームを超満員にしてやる! 今はドン底かもしんない。俺の手元にはベルトがないかもしんない。またゼロからのスタートかもしんない。でも、必ず逆転満塁ホームラン打って、超満員にしてやる! 絶対だ! 絶対に、だ! 今日来てくれた人、新日本プロレスを好きでいてくれる人、ありがとう。20代の小僧でも東京ドームのメインを張ったんだ。自信を持って今年1年、走らせてもらう。必ず自分の手元に、IWGP世界ヘビーのベルトを取り返してやる! チャンピオンになって、東京ドームを満員にして、メインで勝って、花道から帰ってやる。以上! (※体を起こして)今、この瞬間から前向いて歩きます」

<写真提供:新日本プロレス>

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