【アイスリボン】勝愛実がICE×∞王座戴冠!絶対王者への第一歩を宣言「攻めの姿勢を崩さずに、これからもアイスリボンを引っ張っていく」
女子プロレス団体アイスリボンは1月13日、東京都の大田区産業プラザPIOで「蒲田大会」を開催した。本大会のメインイベントとなったのは、ICE×∞選手権試合であった。挑戦者の勝愛実が第39代王者・真白優希に挑み、10分12秒、オレンジ☆ブロッサムで勝利。真白は2度目の防衛に失敗し、勝が第40代王者に輝いた。
アイスリボン蒲田大会
日時:2025年1月13日(月・祝)11時30分開場/12時00分開始
観衆:139人
12月31日後楽園ホール大会でICE×∞王座初防衛を果たした真白の前に立ち「今のお前に絶対的な強さがあるとは思えない。」と挑戦を表明した勝。1月4日横浜リボンでの前哨戦では試合後、試合に納得いかなかったという真白は涙を流して悔しがった。「強さ」というテーマが加わった今回のタイトル戦。試合はにらみ合いから真白の張り手でスタート。コーナーに振られた真白だが、踏ん張ってのドロップキック。
再度、コーナーに振られ右足を出してけん制も、足を払いのけた勝がお返しの張り手。真白のドロップキックを振り払った勝がエルボードロップ。真白の足を刈ってグランドに持ち込みレッグロック。ロープに逃れた真白の顔面を蹴りまくる勝。肩口に真白を担ぐも、後ろに着地した真白が膝カックンから低空ドロップキック。ロープ際に勝を追い込み、今度は真白が顔面蹴りまくり。飛び込みドロップキックでカバーもカウントは2。
真白がキーロック。さらに下からのV1アームロック。勝がロープに逃れる。コーナーに上がった真白に勝が追いつくも張り手で蹴散らした真白がダイビングボディアタックでカバーもカウント2。真白が腕十字固め。勝が反転して逃れる。エルボーの打ち合いから真白が倒れた勝の後頭部にガンガンエルボーを叩き込む。再びエルボーの打ち合い。真白が一本背負いからカバーもカウントは2。勝がスタナー。続けてトラースキックもこれは真白がかわす。
真白がソバット。真白がロープに飛ぶも勝が飛び込みエルボー。勝がロープに飛ぶも真白が飛び込みニーアタック。勝が投げ捨てジャーマンを決めれば、真白も同じ技で応戦。真白がShine White in Spaceでカバーもカウントは2。真白が勝を引き起こし、さかさましろを狙うが勝が振り払う。エルボーの打ち合いから勝が飛び込みラリアットでカバーもカウント2。真白がさかさましろを狙うが勝がバックフリップで投げる。
真白が反転してカバーもカウント2。勝がイナズマバスターも両者ダウン。真白が特盛クラッチもカウント2。真白が変形フィッシャーマンズ・スープレックスを狙うがこらえた勝がハンマー、ラリアットでカバーもカウント2。勝がイナズマバスターもカウント2。勝がオレンジ☆ブロッサムでカウント3を奪い、第40代ICE×∞王者となった。
<試合結果>
◆第5試合 ICE×∞選手権試合 30分1本勝負
[王者]×真白優希(10分12秒 オレンジ☆ブロッサム)勝愛実○[挑戦者]
※第39代王者が2度目の防衛に失敗
※勝が第40代王者となる
〈試合後のリング上〉
勝「やっと会えた。勝愛実が求めていた真白優希に、やっと今日、会うことができました。いつも掴みどころがなくて、何考えているかわからないあんたも魅力的だと思うけど、私は今日の、狂気じみた真白の方がずっとずっと、魅力的だと思うし、私は大好きだよ。今日の今日までアイスリボンを背負って戦ってくれたことには、なんの不満もないので、そこには感謝したいと思います。ありがとうございました。(と真白に向かって深々と頭を下げる)。」
※起き上がった真白が勝の正面に立ち「ありがとうございました!」と頭を下げる動きから目突きをかまし、さっさと花道から逃亡。
勝「(うずくまったまま)あいつは只者じゃねえ。(上体を起こして)私がシングルチャンピオンになるのは、ジュニアの頃以来なので、約10年ぶりになります。ベルトは獲ることよりも守り続けることの方が何倍も厳しくて難しいってことを、ジュニアのチャンピオン時代に身をもって感じました。だからこそ、これからはよりプロレスに、そしてアイスリボンに向き合っていかなくてはいけないって思います。アイスリボンの中ではキャリアでいうと上から数えることの方が早くて、だけどこのキャリアに胡坐をかくことなく、これからも全力で頑張っていきたいと思うので、皆さん、これからもアイスリボンの応援、よろしくお願いします。」
※握手回りのあと、選手がリング上に集まり、再度、勝がマイクを持つと「勝愛実のアイスリボン絶対王者の道が始まります。だけど、気持ちは常にチャレンジャー。攻めの姿勢を崩さずに、これからもアイスリボンを引っ張っていくので、皆さんどうか応援、よろしくお願いします。それでは!やっと締められる!いくぞ!プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で勝が遂に念願の締めを務めた。
〈試合後の勝愛実〉
――ICE×∞王座戴冠、おめでとうございます。
「ありがとうございます。真白と全力でやり合うことができて、シングルのチャンピオンになることができて、本当に幸せです。」
――真白選手に対して「強いと思わない。」と言ってましたが、それは真白選手の狂気を引き出したい気持ちもあった?
「それもありますけど、私が知っている真白っていうのは、本当に掴みどころがなくて、何を考えているんだかわからなくて、リング上でもへらへらしている。そんな奴がベルトを巻いているってことが納得いきませんでした。でも前哨戦で当たって、本当の真白が見えてきて、それが今日の試合につながったかなと思います。」
――8月24日にアイスリボンに入団して、今回、アイスリボンのICE×∞王座を戴冠してトップに立つまで、約5か月っていうのは、かなり早い展開だなと思うのですが。
「自分の中では早いと思っていなくて、これは当たり前というか、必然的にベルト挑戦につながって、ただチャンピオンになって、これから先が大事で、チャンピオンロードに注目してもらいたいっていうのが一番ですね。」
――勝選手のチャンピオンロードとは?
「私が目指すのは絶対王者。アイスリボンって正直、誰が強いのってみんな思っていると思うんですけど、アイスリボンっていったら、私だっていう(団体の)顔になっていきたいし、絶対的な強さを示したいし、防衛することで強さを証明していきたいです。」
――挑戦者として考えている選手はいますか?
「もちろんいます。だけど、今は言いません。」
――チャンピオンになって、今日、遂に最後の締めもできた。
「藤本さんに(SNSのハッシュタグで)『#勝は締められない』ってつけられてしまって、今日、やっとやっとやっと締めることができて感無量です。とりあえず今日は余韻に浸って、次、チャンピオンとしての第1戦できっちりと示していきたいです。」