【マリーゴールド】山岡聖怜、デビュー16日でタッグ王座戴冠の快挙「奈七永さんが引退する前にどうしてもベルトを巻いてほしかった」
©マリーゴールド
女子プロレス団体マリーゴールドは、現役高校生の山岡聖怜がわずかデビュー16日目でツインスター王座を戴冠するという快挙を成し遂げた。
1月19日、後楽園ホール大会で行われたメインイベントでは、引退を控える高橋奈七永との「親子タッグ」でポジラ&タンクの王者組に挑戦し、試合時間19分32秒で勝利を収めた。
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山岡は試合前、髪をコーンロウにセットし、「日の丸」を掲げて堂々と入場。だが開始早々、王者組から奇襲を受け場外戦に持ち込まれた。
椅子攻撃や壁に叩きつけられる激しい展開の中で劣勢を強いられたが、持ち前のレスリング技術を駆使し粘り強く戦った。
特に終盤、高橋の冷蔵庫爆弾で流れを掴むと、巨体タンクをジャーマンスープレックスで投げ切り、エビ固めで試合を決めた。
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試合後、リング上で感極まった山岡は「奈七永さんが引退する前にどうしてもベルトを巻いてほしかった。親孝行ができてよかった」と涙ながらに語った。
その言葉を受けた高橋は、「デビュー5試合目での戴冠、本当に素晴らしい。これからも突き進んでいこう」と称賛を惜しまなかった。
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さらに山岡は「やりたいことがある」と発言。「日の丸」を高橋に手渡すと、肩車でリングを一周。
レスリングの五輪金メダリストを彷彿とさせるウイニングランを披露し、会場から大きな拍手が送られた。
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山岡は福岡出身の18歳で、アマチュアレスリングでも輝かしい成績を残している。
プロレス転向後はその経験を武器に、デビュー戦ではMIRAIを相手に延長戦を要求するなど新人離れした活躍を見せていた。
そして今回、5戦目にして王座戴冠という快挙を成し遂げた。
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試合後の会見では「このベルトの価値をさらに高めていきたい」と決意を述べ、「まだまだ道の途中。この景色を守り続けるために全力を尽くします」と語った。
共闘する高橋も「これからのマリーゴールドは山岡のような若い力が引っ張っていく」と期待を寄せていた。
観客の「セリコール」が響き渡った後楽園ホール。この試合を機に、山岡聖怜という新星が女子プロレス界に確かな足跡を刻み始めた。
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