【新日本】永田&棚橋が再び共闘で地元ファンを魅了!40周年記念大会を成功裏に終える「厳しい時だからこそ新日本プロレスの素晴らしさを伝えていきたい」
新日本プロレスは1月19日(日)、千葉・佐倉市民体育館で『Wrestling Life 40周年 永田裕志Produce Blue Justice XV ~青義出立~』を開催した。
『Wrestling Life 40周年 永田裕志Produce Blue Justice XV ~青義出立~』
日時:2025年01月19日 (日) 14:30開場16:00開始
会場:千葉・佐倉市民体育館
観衆:1,105人
この大会は永田裕志の故郷・千葉で行われ、2007年の初回以来、今回で15回目を迎えた。地元ファンの熱気に包まれた会場では、選手たちが激しい攻防を繰り広げ、メインイベントでは永田が中心となる6人タッグマッチが行われた。
メインイベントは、永田裕志、棚橋弘至、矢野通、ボルチン・オレッグのチームが、成田蓮、高橋裕二郎、SHO、金丸義信のHOUSE OF TORTURE(H.O.T.)と激突した一戦であった。H.O.T.は開始前から挑発的な態度を見せ、特にSHOは「こんな田舎で二度と大会を開かせねえ」と発言し、地元ファンを煽る形で試合がスタートした。
H.O.T.はゴングと同時に奇襲を仕掛け、序盤から永田を孤立させる戦術を展開。特に場外戦では成田がイスを使った攻撃で永田にプレッシャーをかける場面が目立った。一方で、永田チームも反撃の機会を見逃さず、ボルチンが力強いショルダータックルで流れを変えると、棚橋のエアギターや矢野の機転を利かせた戦術が観客を沸かせた。
中盤、成田と永田の一騎打ちは試合のハイライトとなった。成田がエクスプロイダーを炸裂させるも、永田は自身のエクスプロイダーで応戦し、白熱した攻防が繰り広げられた。永田が白目式腕固めを狙う場面もあったが、H.O.T.の連携による妨害で大きな決定打には至らなかった。
終盤、試合の流れを変えたのはボルチンの存在感であった。金丸のディープインパクトをしのぎ切ったボルチンは、得意技のボルチンズリフトを炸裂させ、最後はカミカゼで金丸を仕留めて3カウントを奪取。永田チームが勝利を収めた。
試合後、H.O.T.はNEVER6人タッグのベルトを奪い逃走するという場外戦さながらの行動に出たが、勝利した永田チームはその行動にも動じることなく勝利を観客とともに喜び合った。
試合後、永田はマイクを握り、地元佐倉市民への感謝を述べた。「本当に今日はみなさま、ご来場まことにありがとうございました! 佐倉市は僕にとって特別な場所です。ここでまた新日本プロレスの大会を開催できるよう努力します」と語り、大きな拍手を受けた。また、「今日、棚橋選手と組むのが最後かもしれない」としつつも、「またこの場所に戻ってくる」と約束し、地元ファンとの絆を深める言葉で大会を締めくくった。
今回の大会は永田の40周年という節目を祝うと同時に、地元のファンと新日本プロレスの新たな絆を築く場ともなった。
■試合後バックステージコメント
矢野「最後、気分はいいけど、HOUSE OF TORTUREな。HOUSE OF TORTUREのバカどもはな、お仕置きが必要だからな、あのヤロー。許さねえぞ」
ボルチン「お疲れ様です。今日、永田さんと組んで、凄く嬉しかったけど、永田さんからいっぱい元気もらって、56歳だけどメチャクチャ元気じゃないですか。自分も見て、もっと頑張らなきゃいけないと思うから、いっぱい頑張って、次とりあえずHOUSE OF TORTUREを止めて、大阪を目指していきたいと思います。ありがとうございます」
棚橋「久しぶりに2週間ぐらい、ドームの後にオフがあって、オフなんかなければいいのにって思って。オフがあるから試合をしないうちにドンドン1年が過ぎていって、もう今日の1試合も本当に毎試合毎試合こういう感覚になってくんだろうなって、大事に闘えたかなって、自分に嘘ついてないかなって、全力出せたかなっていう。アァ、でも毎回毎回こんなこと思ってたら、メンタルがキャパオーバーになっちゃうんで、とにかく棚橋は毎日全力で明るくいきますんで、“ラストイヤー”って言うからダメなんだよね。違う言い方考えよう。“ファイナルイヤー”……違うか? なんか考えます」
永田「(※最後にコメントスペースにやって来て)どうもありがとう(※と言って、棚橋と握手)」
棚橋「ありがとうございました」
永田「今日はあえて棚橋選手とね。ありがとうございました」
棚橋「ありがとうございました」
永田「もしかしたらこれが組むのは最後になると肝に銘じて。最後に合体が出て良かった」
棚橋「はい」
永田「昔取った杵柄だけど、憶えてた」
棚橋「GHCタッグも」
永田「獲ったもんな。グランドスラムの1個のベルトを、俺らで獲ったんすよ。組んでた期間はそう長くなかったけど、やっぱり彼と組んだのは凄くいいタッグだったっていうのはありますしね、はい。でも、今日、本当に厳しい中で佐倉大会に棚橋選手が出てくれてね、本当に良かったですよ。お客さんもあれだけ喜んで笑顔で迎えてくれて、嬉しかったです」
棚橋「こういう大会をドンドン続けていきましょう」
永田「そうですね」
棚橋「また近い将来、満員の会場に絶対しましょう」
永田「そうだね。やりましょう。そのへんはもう本人が一番経験して一番わかってる。わかってるっていうか、一番アレなんでね。今度は社長として指揮を取って、こういうやり方があるっていうのをドンドン下の世代にもそうだし、会社の社員でもドンドン指揮してくれると思いますんで。僕なんかも苦しい時にいろんなことをやってきたことが、今になって凄く多くのプラスになっています。そういうノウハウを棚橋選手として得たものを、社長になっているんだけど、これからドンドンレクチャーというか、いろいろ伝えていってほしいなと思います。でも、今日本当に佐倉大会に来てくれて、本当に感謝でした。プロモーターとして、どうもありがとう」
棚橋「いいえ、ありがとうございました」
永田「ちょっと感激しちゃって」
棚橋「いえいえ、またこれからもよろしくお願いします(※と言って、先に控室へ)」
永田「まぁ最初に出足にSHOに、こんな佐倉みたいなド田舎二度とやらせねぇって言われましたけど、これだけアツいお客さんが佐倉市にいて、やらないわけないじゃないですか。この1月という厳しい時期でもこれだけの1000人を超すお客様が来てくれて、これだけアツい熱を披露して、それのおかげで今日の試合どれだけ力をもらったかっての、つくづく思いましたよ。だからこういう厳しい時だからこそ、やっぱり厳しい時代っていうのは俺も一昔前に経験してきているから、選手でありながらプロモーターとしてもドンドンいろんなものを伝えて、新日本プロレスの素晴らしさっていうのを、口でもそれから身体でもドンドン伝えていきたいっていうのもありますしね。またいつかコロナ前の隆盛になれる日まで、頑張っていきたいと思います。よろしいですか? どうもありがとうございました」
SHO」「クソが! オイ、今日の負けはよ、俺らの負けじゃねぇから。オイ、ここのクソ土地の佐倉の負けやろうが。そういうことよ、オラ!」
裕二郎「(※NEVER6人タッグのベルトを見せながら)あとよ、ベルトを持って入場するのは調子がいいな。でもよ、もっと気持ちのいいことわかるか? このベルトで相手をぶん殴ることだよ」
成田「オイ、見りゃわかんだろ。このベルトを持っていいのは俺らだけなんだよ。バカヤローが!」
SHO「ハハハ、ヒヒヒ!」
※金丸はノーコメント
<写真提供:新日本プロレス>