Sareeeが里村明衣子との14年越しの決戦に惜敗「まだ終わりじゃない」

1月23日、東京都新宿FACEで行われた『Sareee-ISM Chapter VI』のメインイベントで、Sareeeがデビュー戦の相手であり、今年4月に引退を控える里村明衣子(センダイガールズプロレスリング)とシングルマッチを行った。

この試合は両者にとって4度目の対戦であり、14年にわたる関係に終止符を打つ一戦として注目を集めた。

試合当日、観客席から見守るファンたちの期待が頂点に達する中、両者はリング上で激突した。序盤は静かなグラウンドの攻防が展開され、両者が互いの力量を探る展開となったが、徐々に里村の肉体的な強さが試合を支配した。

しかし、Sareeeもエルボーやドロップキックといった攻撃で反撃。場外へのダイビング・フットスタンプも繰り出し、「来いよ!」と叫ぶ気迫で観客を沸かせた。

終盤、里村はデスバレー・ボムやSTFなどで勝負を仕掛けたが、Sareeeも裏投げの連発で反撃。勝利を掴むべく執念を見せたが、最終的には里村のスコーピオ・ライジングがSareeeを沈め、16分35秒で里村が勝利を収めた。

試合後、里村はSareeeに感謝の意を述べ、「14年前、細く小さかったあの子がここまで来た。あたしはまだ若い世代と闘い続けるが、丸くなるつもりはない」と現役生活の最後まで全力を尽くす覚悟を語った。また、「女子プロレスの世代交代はとっくに終わっているが、私はこうして生き残り続けている」と自負しながらも、新世代への期待をのぞかせた。

一方、敗れたSareeeは「ここで負けたら終わりだと思っていたが、まだ終わりじゃない」と涙ながらに語り、「里村さんを追い続け、必ず超える」と宣言。さらに「今年巻きたいベルトがある。“最強”を連れてくる」として、IWGP女子王座への挑戦を示唆した。

また試合後、Sareeeは自身のX(旧Twitter)にて「14年前のデビュー戦 昨日の闘い里村さんから最後にいただいたお言葉
私の一生の宝です。里村さんと同じ時代にプロレスラーになれた私は幸せ者です。必ずこの世界で里村明衣子を超える存在になってみせます。昨日の悔しさも一生忘れません。」とポスト。

里村明衣子も自身のX(旧Twitter)にて「昨日は #SareeeISM 応援ありがとうございました。プロレスラーの成り手が少ない時代に入門してきたSareee選手は下積み時代が本当長かった。気持ちが素晴らしい選手なので何があってもSareeeはプロレス界を引っ張っていってくれると思いました!」とポスト。

14年にわたる両者の闘いに一区切りがついた一戦は、里村の引退ロードに新たな意味を与えただけでなく、Sareeeのさらなる成長を予感させる内容となった。

<写真提供:Sareee-ISM>

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