【新日本】IWGP GLOBAL王者・辻陽太とゲイブ・キッドが前哨戦 白熱の激突「この試合はこの団体を前進させるものだ」

新日本プロレスは1月30日、宮城・仙台サンプラザホールで『Road to THE NEW BEGINNING』第3戦を開催した。

『Road to THE NEW BEGINNING』
日時:2025年01月30日 (木) 17:00開場18:30開始
会場:宮城・仙台サンプラザホール
観衆:1,077人

第5試合では、IWGP GLOBAL王者・辻陽太と挑戦者ゲイブ・キッドがそれぞれの軍団を率い、ダブル前哨戦を展開。辻&鷹木信悟&BUSHI組とゲイブ&ドリラ・モロニー&クラーク・コナーズ組が激突した。

ゴングが鳴ると、先発を務めた辻とゲイブが力強いロックアップから真っ向勝負を開始。序盤から両者は意地をぶつけ合い、ショルダータックルの応酬が続く。ゲイブが逆水平チョップを打ち込めば、辻はショルダータックルで反撃。互いに譲らぬ展開の中、ゲイブがドロップキックで先手を取った。

続いてモロニーが登場し、辻にエルボーを連発。左腕を狙う攻撃で試合の流れを引き寄せる。しかし、辻は巧みなカウンターからケブラドーラ・コンヒーロで反撃し、鷹木へとスイッチ。鷹木はモロニーにショルダータックル、さらにコナーズにはボディスラムを決め、試合の主導権を握る。

モロニーも低空ドロップキックを繰り出し、激しい攻防を展開。鷹木はラリアットを狙うが、モロニーは巧みにかわし、変形DDTを叩き込んだ。

試合が佳境に入ると、BUSHIとコナーズがぶつかり合う。BUSHIはトペ・スイシーダを決め、コナーズを翻弄。しかし、ゲイブとモロニーが加勢し、BUSHIを捕獲。コナーズがNo Chaserを炸裂させ、3カウントを奪った。

試合後、辻とゲイブは互いのベルトを掲げ、一触即発の視殺戦を展開。2.11大阪での決戦に向け、緊張感が高まった。

■試合後バックステージコメント

ゲイブ「座って話そう(※と言って、イスに座る)話すぞ。前から言っている通り、ゲイブとツジは未来ではなく、今なんだ。この試合はこの団体を前進させるものだ。だが、一つハッキリさせたいことがある。お前は俺より先にドージョーに入ったから、俺より上だと、俺より頭はいいと思っているようだ。でも、俺はお前がタナハシのブーツ紐を結んでいる時に、コーディ・ローデスを倒してるんだぞ! わかってんのか!? これは俺の時代だ。この時が来るのを13年待っていた。ケニーとの試合は始まりにすぎない。始まったばかりだ。
ニュージャパンは、俺の手によってこれまでにない程の高みへと到達する。ニュージャパンは、ドッグたちの手によってこれまでにない程の高みへと到達する。誰の時代でないのかも言っておこう。タカギの時代ではない。ジカンガイ(※日本語の時間外)……ジカンガイがなんなのかを教えてやる。今はテキーラタイムだ。(※日本語で)ノンデナイジャーン!」

モロニー「確認させてくれ」

コナーズ「いいぞ」

モロニー「お前がBUSHIを倒した」

コナーズ「その通り」

モロニー「アイツ(※ゲイブ)はツジを倒す」

コナーズ「その通り」

モロニー「そして俺は“ドラゴン”シンゴを倒す」

コナーズ「その通り!」

モロニー「その通り!」

コナーズ「ヘイ! YOU’RE MY DOG FOR REAL(※と言って、先に控室へ)」

モロニー「その通り!……ここにイスがあるから、脚を休ませてもらおうか(※と言って、イスに座る)タカギ、イギリスに伝わるとても有名な、聖ジョージとドラゴンの話だ。聖ジョージは剣を携えドラゴン狩りに出たって話なんだが、俺の場合はちょっと違うな。俺は鋼鉄の44キャリバーを腰に携え、俺の獲物を狩りに行く。いいか、俺はL・I・Jキリングマシーンだ。初めてのシンニホンプロレスの試合では、BUSHIを頭から落としてやった。ヒロシマサンプラザでは、俺とクラーク・コナーズとで、BUSHIとヒロムを頭から落としてやった。イギリスでは2回、ドージョーボーイのヨータ・ツジを張り倒した。忘れないでほしいのは、その時の俺はジュニアヘビー級だったってことだ。俺はテツヤ(※内藤)にも勝った。で、最後にやるべきは、お前、タカギ・シンゴのドラゴンのベルトを獲ることだ。俺の時代が来た。お前の前に立つのは、最強の聖ドリラだ!」

鷹木「(※イスに座り)オイ、モロニー! 最後のスパインバスター、効いたぜ。思わず頭打っちまったよ、俺。勝者か敗者かわかんなくて、花道帰ろうとしちゃったじゃねぇか。面白ぇ。
でも、俺の熨斗紙も効いたろ? こだわりの熨斗紙。仙台の熨斗紙! これまた一つ意味があるからな。でも、俺には隠し持った技が山程あるんだよ。大阪までトコトンやろうじゃないか。
『シンゴ、お前はこんなにも偉大なレスラーなのか…!』ということを、たっぷり存分に、モロニー、お前にはわからせてやるよ。明日青森、明後日は…いや明日が岩手で明後日が青森か? この東北ツアー、東北のファンは熱いからな。東北のファンに負けないぐらい、俺も熱くいってやるぞ」

辻「(※持参したイスに座り)オイ、ゲイブ、俺はな、お前や上村、そして海野、大岩に藤田、成田にボルチン、お前らみたいな仲間がいて、心底良かったと思っている。でも、俺たちはレスラーだ。レスラーである限り、同じ方を向いてても闘わないといけない。リングの対角線に立たなきゃいけない。このGLOBAL(ヘビー級のタイトルマッチ)、勝利するのは俺だ」

※BUSHIはノーコメント

<写真提供:新日本プロレス>

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