【G馬場追善興行】里村明衣子vs高橋奈七永、15分ドローも電撃タッグ結成「新時代の甘ったれてるヤツらに物申す!」

東京・後楽園ホールで1月31日、『ジャイアント馬場没25年追善〜太陽ケア引退試合〜木原文人リングアナデビュー35周年記念大会』が開催され、超満員の観衆が歴史的な一戦を見守った。

今大会の第5試合では、4月29日に引退を控えるセンダイガールズプロレスリングの里村明衣子と、5月24日にリングを去ることを発表しているマリーゴールドの高橋奈七永が、最後のシングルマッチで激突した。

キャリアの初期から意識し合い、幾度も火花を散らしてきた両者が、奇しくも近い時期に引退を迎えることとなり、この試合が実現した。

序盤から互いの意地がぶつかる展開となった。里村の鋭い蹴りが何度も高橋を襲えば、高橋も巧みな関節技と投げ技で対抗。互いに譲らぬ攻防が続き、後楽園ホールは静まり返る場面すらあった。

終盤、里村が渾身のデスバレーボムを決めると、即座に高橋がワンセコンドを繰り出し応戦。そのまま両者ダウンの状態で試合終了のゴングが鳴らされた。

15分時間切れ引き分け。満場の拍手が鳴り響く中、2人は抱き合い、お互いの健闘を称え合った。

試合後、高橋は「大事な大事な対戦相手の里村明衣子選手と試合ができたことを非常に感謝します。でも15分ドローという結果に終わってしまって」と言葉を詰まらせた後、「最後にしたくない! 最後にしたくない!」と叫んだ。

一方の里村も「高橋奈七永という存在はすごく貴重だったんだと思います。私の中ではやりきった感があります。これが里村明衣子のプロレスなんだと相手もそう思って欲しいですね」と静かに語った。

その直後、高橋がインタビュースペースに再登場し、「もし良かったら、隣に立ってみたいな、なんて思っちゃいました。里村さん、大好きー!」とタッグ結成を提案。

里村は「今の新時代の甘ったれてるヤツらにさ、何か物申すことあるよね。それをリング上で出していこうよ」と応じた。

奇しくも引退ロードを歩む2人の間に新たな絆が生まれた瞬間だった。

この日の試合が最後の闘いではなく、新たな戦いの始まりとなるのか。2人の行方に注目が集まる。

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