【新日本】デスペラードが藤田晃生の猛攻を退け王座防衛!3.6アニバーサリーデーでアキラと激突へ「ナメンナヨ!俺にTJPは必要ない」
新日本プロレスは2月4日、東京・後楽園ホールで『Road to THE NEW BEGINNING』第7戦を開催した。
『Road to THE NEW BEGINNING』
日時:2025年2月4日 (火) 17:30開場18:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,287人
メインイベントでは、IWGPジュニアヘビー級王者エル・デスペラードが2度目の防衛戦に臨み、挑戦者・藤田晃生を迎えた。
藤田は1月6日の大田区大会で「IWGPジュニアシングル、タッグ史上最年少二冠王になる」と公言。シングル王座初挑戦となる一戦は、2月11日に控えるIWGPジュニアタッグ王座戦に向けた大一番でもあった。対するデスペラードは、1月11日のサンノゼ大会で石森太二を下し初防衛に成功。この若き挑戦者を迎え撃つ覚悟を示していた。
試合が始まると、藤田は積極的な攻めを見せ、王者にプレッシャーをかける。グラウンドでの攻防が続く中、藤田は得意の関節技でデスペラードの動きを封じにかかった。しかし、王者も巧みな戦術で藤田の左腕に狙いを定め、徹底した攻撃を仕掛けた。
試合が進むにつれ、藤田の動きはさらに鋭さを増す。勢いに乗る若き挑戦者は空中技を駆使して王者を追い詰める場面を作るも、デスペラードも持ち前のしぶとさを発揮し、一進一退の攻防が続いた。20分を超えても両者の動きは衰えず、会場の熱気は最高潮に達する。
終盤、藤田は勝負を決めようとAbandon Hopeを狙うが、デスペラードは冷静に切り返し、リバースタイガードライバーからピンチェ・ロコへと繋ぎ、3カウントを奪取。藤田は渾身の力で粘ったが、王者の牙城を崩すには至らなかった。
試合後、デスペラードは勝ち名乗りを受け、藤田に声をかけた。敗れた藤田は悔しさをにじませながらも、デスペラードの顔面に張り手を見舞う。デスペラードは再びベルトを掲げ、その姿を見つめる藤田は場外へと去った。
マイクを手にしたデスペラードは、「どうだ、藤田! 悔しいだろ! 自分に勝って、相手に拍手してくれなんて言われたら、俺は恥ずかしくて穴の中に引っ込んじまうよ」と藤田に語りかけ、「このシリーズ前半、お前は俺に向かってきたけどな、大阪でもう一個、大事なことあるんだろ。がんばれよ」とエールを送った。
デスペラードが勝利の余韻に浸る中、突如としてフランシスコ・アキラが登場。リングに上がったアキラは「デスペ、すごい試合だったね~、ブラボー!」と称賛し、「2年前、この後楽園でお前にタップアウトさせられたが、あの敗北の中でまた戦う運命だと分かっていた」と語った。そして、「3月6日、新日本プロレスアニバーサリーデーでお前の次の挑戦者は俺だ」と宣言。
デスペラードは「よ~く覚えてるよ! 2年前だったか、いつだったかは覚えてないけど、『SUPER Jr.』だったよな」と当時の試合を振り返り、「次のタイトルマッチ、喜んで受けてやろうじゃないか!」と挑戦を受諾。
こうして、デスペラードは2度目の防衛に成功し、次なる挑戦者としてアキラが名乗りを上げた。3月6日のアニバーサリーデーで再び王者の実力が試されることとなる。
■試合後バックステージコメント
デスペラード「バッカヤロー、アノヤロー!やる気あんのはいいことだが、もうちょっと順序を踏んでくれ。TJPの名前出しただけで逆上しやがって。ヨシ、ま~ずは藤田だ。初挑戦おめでとう。どうだ?後楽園のメインつうものも特殊な空間だけどさ、そこでタイトルマッチ。しかもシングルだ。パートナーはいねぇ。テメー1人だ。闘うパートナーもいない状態。『SUPER Jr.』とまた違って心細いだろ?わかる。俺だって何べんそういう思いをしたか。思い出しゃあ飯伏さん相手に大阪城ホールで、俺はその時、翔太みてぇに別の所から入場してたんだからよ。会場ちゃんと確認してなかったから、別の所から出たら自分が全然どこにいるかわかんなくて、地獄のような思いをしました。そんな初挑戦の苦い思い出。それに比べりゃお前、負けておいて楽しかったなんて言うのは嫌だろうけど、楽しかったろ?なぁ? 少なくとも俺は楽しかったよ。序盤のよ、オッパイ取れそうなぐらいの意地の張り合いとか。あんなもんヤングライオンでもできんじゃねぇかって言われちまうよ。できるよ。できる。誰だってできる。でも、誰とやるかが俺にとっては大事なんだ。だからお前とやったんだ。またいつでもかかってきなさい。俺が持ってたらな。
(※一旦引き上げかけるが、思い出したように戻ってきて)アァ、そうだ。すっかり忘れてた。アキラ、オイ、何しに来たんだ、コノヤロー。何しに来たって、挑戦だよな。わかった、わかった。やってやりましょう。本当はね、後藤さんでもザックでもどっちかがチャンピオンじゃん?で、なんとなく今まで別に決まってたわけじゃないけど、なんとなくホラ、ジュニアとヘビーのチャンピオンがやってたじゃない? で、まぁこういうタイミングであの2人とできんのは、なんか楽しいなと思ってワクワクしてたけど、でも新日本でアイツが一番最初に名前出したのは俺。挑戦して来いつって、その後、俺と石森さんがなんか両国のリング上でなんかしてる時に、アイツが上がってきて、Tシャツだけ見せてすぐいなくなっちゃって、なんかそんなことがあって。で、結局、その後、初挑戦もしてないんじゃないか、シングルって?してる?多分、してないよな。アンタも時間かかってるね、俺と一緒で。いいじゃない。楽しみましょうよ。なぁ、アキラくん」
藤田「(※床に座り込んで)エル・デスペラード、これがアンタの今の強さか。バカ強えな! だけど、負けた今言ってやるよ。俺はアンタに勝つ。(※ヒザ立ちになって)これは夢でも何でもないぞ。オイ見たか。去年、2年前、何て言われてた? 『ジュニアのベルトを獲るのに3年、4年、5年かかる』。だけどどうだ。今、(※肩に懸けていたIWGPジュニアタッグのベルトを叩き)一つ実現してんだ。満足してねえぞ。エル・デスペラード、今すぐとは言わねえ。アンタがチャンピオンだからな。ただ、必ず再戦させてやるぞ。俺の気持ちは全く折れてない。何も変わんねえぞ。むしろ!テメーに対する想いは増した。(※立ち上がって)エル・デスペラード、次、この俺がアンタのベルトを狩りに行く時まで、そのベルト、持っててくれよ」
アキラ「(※日本語で)ふざけんな、デスペ! あなたはマイク、一番だよ。最高、最高! 落ち着きましょう。(※英語で)多くのファンが疑問に思ってるだろう。(※日本語に戻って)なぜ今、そしてなぜアニバーサリーなのか。それは、大田区総合体育館で開催されるからだ。それは俺にとって特別な意味を持っている。4年前、そこで全日本ジュニアヘビー級王者になった。そして3月6日、同じこの会場で運命を果たし、IWGPジュニアヘビー級王者になるぜ!(※英語で)ずっと胸に抱えていたことを話したい。皆がこの団体の未来について話している。ショータ、ゲイブ、ウエムラ、ツジの名前を挙げているんだ。ジュニアヘビー級について話すときは、フジタとワトだ。俺の名前は呼ばれない。俺はそんな状況にうんざりしているんだ! うんざりだ!フジタが来る前、新日本プロレス史上最も若いチャンピオンは誰だったか知ってるか? 俺だよ。フジタを1カ月でどれだけ打ちのめしてきたか、お前も知ってるだろう? だが違いは、その記録がイタリアからやって来た俺に作られたってことだ! 団体の底辺から新日本プロレスまで這い上がって来たんだ!だからな、デスぺ。ナメンナヨ! 俺にTJPは必要ない。俺には誰も必要ないんだ! これは俺の時だ、俺のチャンスなんだ! だからこの試合は生きるか死ぬかの機会だと思ってる。この俺が新日本プロレスのトップに位置するレスラーだってことを皆にわからせるための俺のチャンスなんだ! 俺は全力でおまえに挑む! これは俺のチャンスだ! 多くの人が俺のことを信じていないのはわかってる。多くの人が俺をただのTJPのパートナーだと思ってる。だが違う!(※その後イタリア語でベルト奪取を宣言)」
<写真提供:新日本プロレス>
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