「進撃の大巨人」石川修司がベルトハンター宣言 タイトルマッチを目標にレスラー人生の総仕上げへ

【柴田惣一のプロレス現在過去未来】

今年9月25日に50歳になる「進撃の大巨人」石川修司が「ベルトハンターになる」とレスラー人生の総括を誓った。

「30にして立つ。40にして迷わず。50にして天命を知る」と言うが「俺はプロレスラーになるために産まれて来たのだ」と石川は達観したかのような表情を浮かべる。実は昨年2024年はコンディションがいま一つ整わず「何かフワフワしたまま終わってしまった」と振り返る。

50歳の区切りを迎える新年を迎えるにあたっていろいろと考えたという。「22年目となるレスラー人生。体が動くうちはレスラーであり続けたいし、いつだって全盛期の気持ちでいるが、永遠にはできない。2025年は総仕上げに取り掛かる年」と思いが固まった。

そして自分を奮い立たせるモチベーションが大事なことに気づいた。「何か目標が必要。ベルト挑戦が俺にとっては一番」と力説する。

タイトルマッチが決まれば、その日に向かってトレーニングに力が入る。もちろん、日々のファイトにもテーマができる。技のタイミング、試合運び…漫然とリングに臨むのではなく頭と体をフル回転させ、充実した日々を送る。できるだけ長くレスラーであり続けるために、時間を大切にしていく。

「どんなベルトも欲しい。一本でも多く手に入れたい。俺はベルトハンターでありベルトコレクターだ」と拳を突き上げる。

三冠王座、GAORA  TV王座、BJWデスマッチ王座、BJW世界ストロング王座、KO―D無差別王座、DDT・EXTREME王座などのシングルベルトを腰に巻いてきた。現在はノアのGHCハードコア王者である。

多くのタッグ王座にも君臨。「暴走大巨人」諏訪魔とのコンビで世界タッグ王座に就き、佐藤耕平との「ツインタワーズ」でも大暴れしている。

「ベルトはレスラーにとっては何ものにも代えがたい宝物であり勲章。認定する団体の大小とか、もちろん大切なことだけど、今の俺にはどんなベルトも重みは同じ。チャンスがあればどんどん挑んでいきたい」と鼻息は荒くなる一方だ。

当面のターゲットは九州プロレス王座。2月24日、福岡・久留米市総合スポーツセンターメインアリーナ大会で王者・野崎広大に挑戦する。

「九州プロレスさんは独自のやり方で地域に根付いている。エボリューションのGMとして、そして選手としてはフリーの俺には学ぶ点も多い。チャンピオンになって、そのノウハウを分けていただきたい」とキッパリ。ベルトはもちろん九州プロレスのすべてをいただくという。

2・15「雪妃真矢 10周年記念大会」(東京・後楽園ホール)、2・19「Evolution」(東京・新木場1stRING)、2・22「BARO45 8周年記念大会」(神奈川・横浜ラジアント)、2・24九州・久留米大会、2・28「石めんイベント」(東京・水道橋グラマラスオレンジ)など今月も多種多彩なリングが石川を待っている。

「いろいろな団体に上がりたい。たくさんのベルトがほしい。俺の長いラストスパートを見ていてくれ」。極寒の日本列島だが、大巨人の周囲だけは季節外れの熱波が吹き荒れている。

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