【全日本】世界タッグ王者・斉藤ブラザーズが青柳兄弟破り歴史的V8!宮原健斗がパートナーに青柳優馬を強引指名し挑戦表明

全日本プロレスは9日、後楽園ホールで『エキサイトシリーズ2025【開幕戦】』を開催し、メインイベントで世界タッグ選手権試合が行われた。王者組の斉藤ジュン&斉藤レイの斉藤ブラザーズが、青柳優馬&青柳亮生の青柳兄弟を迎え撃ち、歴史的な一戦となった。

「エキサイトシリーズ2025」【開幕戦】東京・後楽園ホール
開催日:2025年2月9日(日)開場時間10:30開始時間11:30
会場:後楽園ホール
観衆:1,276人

斉藤ブラザーズは2021年に揃ってデビューし、その圧倒的な体格とパワーを武器に王道マットを支配。現在、世界タッグ王座の歴代最多連続防衛記録に並ぶ7度の防衛を果たしており、この試合で記録更新がかかっていた。一方の青柳兄弟は、個々の実績もさることながら、兄弟タッグとしても結果を残し、今回の挑戦に全てを懸けていた。

試合は序盤から青柳兄弟がスピードと連携を駆使し、体格差を補う戦略を展開。亮生は復帰後のコンディションの良さを示しながら、変幻自在の攻撃で王者組を揺さぶった。

対する斉藤ブラザーズは、巨体を活かしたパワーファイトで応戦。試合中盤には青柳兄弟が奇襲のような形でDOOM(ダブルインパクト)を狙ったものの、優馬と亮生の意図が噛み合わず、逆に斉藤ブラザーズが本家DOOMを炸裂させる場面も見られた。

終盤、亮生は復帰後初となるファイヤーバード・スプラッシュを投下し勝負を決めにかかるも、レイが驚異的な粘りを見せてカウント2で返す。直後にアイスバインで亮生を叩きつけ、さらにジュンが優馬をランニングニーで追い込み、最後はサイコブレイクでフィニッシュ。

24分47秒の激闘を制し、斉藤ブラザーズが8度目の防衛に成功するとともに、ジャンボ鶴田&谷津嘉章が持っていた約35年ぶりの記録を更新する快挙を達成した。

試合後、斉藤ブラザーズは「全日本プロレスの新しい歴史を今日始められたことを嬉しく思うぜ!」と喜びを爆発させ、甘いものとビールで乾杯。そこへ宮原健斗がリングに上がり、「100代目王者になるビジネスを成し遂げる」と挑戦を表明。

パートナーのデイビーボーイ・スミスJr.がチャンピオン・カーニバルに向けてカナダで調整中のため、「ビジネスタッグ」として優馬を指名。試合後の疲れを見せる優馬に対し、「お前に断る権利はない」と強引に挑戦を決定させた。

王座防衛を果たした斉藤兄弟に、次なる挑戦者として宮原&青柳優馬の「ビジネスタッグ」が名乗りを上げた。3月9日の後楽園ホール大会でのタイトル戦が正式に決定し、100代目王者の座を巡る新たな戦いが幕を開けることとなった。

<写真提供:伊藤ミチタカ氏>

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