雪妃真矢がデビュー10周年で初の自主興行へ決意「最初で最後かもしれないからこそ全力で」

 フェリス女学院を卒業し、3ヶ国語が話せる文武両道の美人女子レスラー雪妃真矢がデビュー10周年を迎える。これを記念して、雪妃は初の自主興行を後楽園ホールで2月15日に開催することを決めた。

 昨年12月に左尺骨・左橈骨骨幹部骨折の怪我により長期欠場になってしまったが、1日限定復帰をする自主興行向けて、本人が今までの10年を振り返りながら参戦団体への思いを語った。

『雪妃真矢10周年記念自主興行~あの頃とこの頃とこれからと~』
日程:2025年2月15日(土)開始:13:00
会場:後楽園ホール

■プロレスのことしか思い出せない10年がこの1日に宝箱のように詰まってます

――直前となりましたが大会への感触はいかがですか?

「もうちょっとで自分の中での最低限のボーダーラインを越えたチケット売り上げになりそうで、ひとまず一番不安な部分は超えた感じではあります(苦笑)こっから伸びるだけ伸びて当日は超満員になってほしいですね」

――これで赤字にはならないと

「いや・・・元々赤字になってもしょうがないと思っていて。これだけの選手をお呼びしますし、時間的にも後楽園ホールを昼夜借りて、照明とかも入れるつもりでいるので赤字にはなるかもしれない。でも元々スポンサーとかもついてもらうこともなく、自分で貯金を崩してでもやりたいと思った興行だったので、そこは赤字になったとしてもなんの後悔もないです。けどお客さんにはたくさん来ていただいた方が嬉しいので、まだまだお待ちしております!」

――当日立ち見席はありますか?

「立ち見考えてなかったですね・・・もし完売すればその可能性もあります!」

――では改めてこの10年を振り返っていただこうと思うのですが、プロレス以外も含めて一番楽しかった思い出はなんですか?

「プロレス以外でもいい・・・プロレスでしかないなぁ~・・・この10年間ほんとにプロレスしかほぼしてこないで過ごしてきた感じがあって。この興行に色々詰まっているんですけど、デビューしたことが嬉しかったりとか、タイトルマッチで勝利してベルトを巻いたことが嬉しかったりとか、タッグパートナーができた事が嬉しかったりとか、倒さなきゃいけない相手ができたこととか、その全てがやっぱり記憶の中で濃い部分で。その楽しかったし嬉しかった事がこの大会に詰まってるんです。デビュー当時から知ってくれてる人、最近闘うばっかりになった人、組んでたけど最近は疎遠になった人だったり、ほんとプロレスのことしか思い出せない10年がこの1日に宝箱のように詰まってます」

――その中でパッと思い浮かぶ一番印象深い試合は

「うーん・・・女子プロレスサークルに行って、志田(光)さんの指導を一番最初に受けて、その時は練習生でもなくて、いつかリング上で会おうねって言われて、それをやっと10年経ってやっと実現するっていうことが、やっぱり自分としては感慨深くて。その間の10年の間で自分を育ててくれた人、対戦した人、仲良くしてくれた人があっての今なんですけど、そうですね・・・」

――(悩み続ける雪妃を見て)この興行に思いが詰まりすぎてしまってるんですね

「そうなんですよ!全部やってやろうと思ったんで、もしかして最初で最後かもしれない自主興行かもしれないし。ほんとに今回も実感しましたけど、いつ怪我するかもわからないし、いつキャリアが終わるかもわかんないし、またねがあるとは限らないですから人生は。なので今回ここに全部込めてやろうと思った大会なんで、この10年の一番の思い出深い試合はなんですかって言われたら、この日の試合をそれにしたいですね」

 

■もしかしたらいつか何か起こるんじゃないかっていう期待を残すこともプロレスだと思う

――今回どうしても実現できなかったものはありますか?

「私2014年にデビューして、2024年に食事を変えてトレーニングを変えて、打撃練習をして身体を作り直して、2月15日の大会にベストコンディションで臨もうと思ったんですよ。それは叶えられなかったですね(苦笑)この状態でやることに対する無念はやっぱりちょっとありますけど、しかも4試合やって今までの人生で一番つらい日にしたかったんですこの日を。一番苦しい思いをして限界を越えたかった。だけどやっぱりリスクを考えて4試合はできない。だから1試合に全部をかけるって思っています。でもいつでも自分が今ある状態で闘うってことは常に変わらないので、この10年のキャリアの中でベストコンディションではないかもしれないけど、でも今できることのベストを尽くす気ではいるので・・・なので叶えられなかったことは“ない”と言いたいですね。この興行で私が叶えられなかったことはないです。私のやりたい事を全部やります(笑)」

――今まで感じたことのない闘いを中澤マイケル戦というもので感じることになると思うが、もちろんその覚悟もある

「そうですね(笑)もしかしたら参戦してる皆様がセミまでに盛り上がりに盛り上げてくださって、このメインイベントで中澤マイケルが冷やしに冷やすという可能性がなきにしもあらずですから!それでも私は立ち向かいます。その覚悟を持って組んだカードですから」

――あらゆる攻撃を受ける覚悟があると

「攻撃を受けるか防ぐかわかりませんけれども、ちゃんと私は勝ちを目指します!」

――試合以外もお聞きしたいんですが、グッズで目新しいものはありますか?

「限定商品だとオリジナルラベルのお酒だったりとか、10本ぐらいだけですけど。あと今回ならではのイチオシは、私のレントゲン写真のグッズが出ます!折れた腕とプレート入った腕のレントゲン写真のグッズが入ってます(笑)これは今回しかないです」

―― 一糸纏わぬあられもない姿のグッズですね(笑)今までの色んなコスチュームで複数の試合に出場される予定だったと思うんですけど、そのコスチュームが展示されたりはするんですか?

「展示はないんですけど、バトルロイヤルの方々にそれは担っていただこうかなと。私は今まで数々のコスチュームを作ってきまして、このバトルロイヤルに参戦する方々の誰かはそれらを着てくれるということになってますので、誰が何を着てくれるかは分からないんですけども」

――コスチュームランブルは一着誰かが特別に着てくるわけではなく、何着も何人もと

「そうです。私が今までこの10年間に着てきたコスチュームの展示もこのバトルロイヤルが担っています。皆さんに着ていただきたいんですけど、『何が何でも着ない』って言ってる人が何名かいるんですよ!なので、皆さん誰が着てくるかすでに予想していらっしゃるかもしれないですが楽しみにしていてください」

――ちなみに全試合終了後にセレモニーはあるんですか?

「ないです!この大会に皆さんが出てくださるって決めた時点で祝ってくださる気持ちと同等に私は感じていて、オファーをした時点で10周年おめでとうみたいなものは散々いただいてるので、試合してくださるだけでお祝いだと思ってます。セレモニーとかは全然企画してないです」

――この10年の中でジュリア戦というものが時間切れで終わったままです。中途半端で終わってしまっている部分をこの興行に組み込めなかった事に思うところはありますか?

「全然ないです全く。私はあれを中途半端だと思っていなくて、プロレスって完結しなきゃいけないものだと思っていないんですね。全員がすっきりしなきゃいけないものだとも思っていなくて。もしかしたらいつか何か起こるんじゃないかっていう期待を残すこともプロレスだと思うし、『もうないんだろうな』『だからあの試合見てよかったな』っていう完結もあるだろうし。全員が全員絶対に完全決着しなきゃいけないと思ってないというよりも、あの対戦があったことがもう完結ですね私の中では。その後があるんじゃないかって期待してもらえることはすごくありがたい事だし、絶対に無いとは言い切れないかもしれないですけど、でもね、大きい団体に行かれて、多分外の人間が試合することはないでしょうし・・・」

――雪妃さんがWWEに行くかもしれない

「諦めてはいけないですけどねもちろん。プロレスラーとしてはいつかは大きい舞台に立ちたいなとは思いますけどね」

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