【東京女子】中島翔子&ハイパーミサヲの享楽共鳴がワンミリからのベルト獲りに意欲満々!「負け犬が主人公になる瞬間をみんなに見せたい」

 東京女子プロレスが2月18日、東京・渋谷区のAbemaTowersで「GRAND PRINCESS ’25」(3月16日、東京・大田区総合体育館)に向けて、タイトルマッチ調印式を行った。「12000000(ワン・トゥー・ミリオン)」の山下実優&伊藤麻希の持つプリンセスタッグ王座に挑戦する享楽共鳴(中島翔子&ハイパーミサヲ)が王座獲りに並々ならぬ意欲を見せた。

 享楽共鳴は2・8後楽園での「第5回“ふたりはプリンセス”Max Heartトーナメント」決勝戦で、マックス・ジ・インペイラー&原宿ぽむを破り、タッグトーナメント初制覇を果たしてタッグ王座への挑戦権をゲットした。王者組は2月9日(現地時間)、チリ・サンティアゴでサーラ・フェニックス&パンドラを下してV4に成功し、これが5度目の防衛戦となる。

 中島は「やっとタッグベルトに挑戦するチャンスを手に入れたなと思っています。享楽共鳴はコロナ禍の2020年から、楽しいことがしたいという…。コロナ禍の今やらなかったら一生後悔するんじゃないかみたいな環境のなかで、とにかく楽しいことを求めて結成したチームです。このチームがすごく好きなんですけど、ベルトはまだ一回も巻いたことがなくて。そのベルトの先にいつもいたのが121000000だったなと思ってます。気づけば一番このチームには負けているんじゃないかと思ってます。一番私が望んでいたシチュエーションで、ベルトに挑戦できるなと思っています。今までつもりにつもった恨み、つらみがあるんです。このつもりにつもった気持ちをぶつけるつもりで挑みたいと思っています」と決意表明。

 ミサヲは「享楽共鳴は1度もまだベルトを獲ったことがなくて、周りの皆さんからもファンの皆さんからも“享楽共鳴はベルトを持っていなくても価値が下がらない”とかよく言ってくださることが多くて。私たちも自分たちの価値に対して自信を持っているので、ベルトがなくても自信を持っていたんです。私が去年欠場しまして、そのなかで自分と向き合って、やっぱり享楽共鳴でタッグベルトが欲しいって思いました。それで2年前のタッグトーナメントの決勝で121000000に負けたことを思い出して。自分たちの心のなかにしまっていたと思うんですけど。121000000とあそこで対峙したときに、こう口にすることが本当に今まで認めるようでイヤで言わなかったんですけど、ただもう言います。あの瞬間、121000000は主人公で、我々享楽共鳴は負け犬でした。あの負けた日。今までそれを“享楽はベルト持ってなくても価値ある”ってことにプライドを持っていたから、認めたくなかったんですけど。どうしても事実としてあのときは負け犬だったと思うんです。だからこそ今回は享楽共鳴が、負け犬がベルトを獲るところをお見せしたいと思っております。そして負け犬が主人公になる瞬間をみんなに見せたいので、享楽共鳴が今回勝ちます!」と力を込めた。

 かたや、王者組の伊藤は「まずチリで防衛しました! 世界中で防衛しているよね? 米国でもやったからね。相当、自信というものが私たちにメチャメチャついている状態です。享楽共鳴もタッグトーナメントで優勝して、今ノリに乗っているのはよく分かっているんですけど。私たちも変わらずメチャメチャ調子いいので、なめてもらったら困るなと思ってます。これで享楽とは3回目の闘いになるんです。さっきも2人が言ってた通り、ここまで全部私たちが勝っているんですよ。サブとかメインとか主人公とかそういうの分かんないけど、伊藤たちは次も普通に勝つし、恨みとかねたみとか、そでみとか全部、伊藤たちが受け止めて絶望の淵にもう一度叩きつけようと思います」と返り討ち宣言。

 山下は「5度目の防衛戦で享楽共鳴ということで。タッグトーナメントを私たちはエントリーせずに見てて。一番今回上がってくるだろうなというのと、上がってきてほしいなという2人が享楽共鳴だったので。その理由は、中島がさっき言ってましたけど“楽しいことがしたい”ということで始まった享楽共鳴って、私からするとその通りで。イッテンヨンで2人が(毎年)シングルでやっていたりとか。タッグで闘って享楽共鳴を感じたり、外から享楽共鳴を見る度にすごく楽しそうだなと。私のなかではすごく大きい存在なんですよ。その2人が私たちに対して、いろんな思いを募らせてというか…。“大嫌い”と言われるぐらい、そういう存在で複雑ではあるけど。享楽共鳴のなかでも121000000が大きい存在だったということがすごくうれしいし。私は10回防衛しないと解散するっていうのを言っているので、5度目の防衛戦というのはその折り返しというか。享楽共鳴を倒して、世界でいろんな景色を見たいし。今いろんな場所でやってますけど、最近チリで戦っているなかでも、伊藤の隣でこのベルトを持って。言わば、(2つのベルトを含めて)4人でいろんなところを回って、いろんな場所を回って。この4人でいろんな場所に行きたいし、もちろん日本でもいろんな人を倒していきたいと思います。そのためには勢いのある享楽共鳴を倒さないといけないと思っているので、しっかり私たちのことも見ていただきたいと思います」と語った。

 地球の裏側であるチリまで渡って、ベルトを防衛したことで、「2人の絆は強くなったか?」と問われると、山下は「なったよね。飛行機の時間がとにかく長かったんですよ。最大36時間ぐらいでしたよね、帰りがね。36時間も同じ飛行機でともにしたというのも私たちあまりなかったのでね。あんなすごい環境のなかで、2人の絆だけじゃない、4人の絆が深まってます」と発言。伊藤は「そういうことです。4人の絆が深まってるんですけど、チリってスペイン語圏なので、英語ももちろん日本語も通じないなかで、伊藤たちは戦い抜いて勝ったので。あまりこういうことは言いたくないですけど、深い絆というか、愛というかね、そういうものが育まれたんじゃないかなと思ってます」と話し、この日ばかりは恒例の口論には発展せず。

 また、享楽共鳴は王座奪取を果たした場合のビジョンについて、ミサヲは「享楽共鳴という名にふさわしく、楽しい防衛戦をたくさんしたい。今まで挑戦したことがないチームとか、まだ組んだことがないタッグとか、今いるタッグとかでもいいんですけど、我々享楽共鳴に楽しさで勝ると思えるような人が現れて、もっと我々が楽しくできたらメッチャ、ハッピーだなと思っているので、それを目指しています。(特殊ルールは?)自分たちがチャンピオンになったら、またそれは考えたいなと思っています。会社に怒られたいわけじゃないですけど、楽しいことがしたい。その過程のなかで、そういうルールが必要であれば採用するかもしれないという感じです」と青写真を描いた。

 中島は「私は先日の後楽園ホール、ぽむとインペイラーのチームと対戦した試合、勝ったから言えることなんですけど、これぞ享楽共鳴だなと。そんな試合ができたと思っているんです。意図せずバトルの場所の範囲がすごく広かったと思っていて。後に偉い人はちょっと怒らているかもしれないですけど、あの視野が広くなる感じが自分のプロレスのスタイルの幅をもっと広げてくれたなと思っているんですね。なので今回のタイトルマッチもそうだし、もしベルトを戴冠したときには広く広く闘えるチャンピオンになりたいなと思っています」とコメントした。

<写真提供:東京女子プロレス>

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