【ZERO1】天龍源一郎が復活する“二代目”ハヤブサへ激励「先代を超えるしかない」

プロレスリングZERO1は、4月27日に東京・両国国技館で開催する「LUCHA FIESTA ESPECIAL」において、新たなハヤブサが復活することを発表している。これに対し、かつて「大ハヤブサ」としてハヤブサと共に戦った天龍源一郎氏が、復活する二代目ハヤブサへ向けたメッセージを寄せた。

天龍氏は、初代ハヤブサについて「あの頃は、マスクマンといえばタイガーマスクとか、古くはデストロイヤーとかいろいろいたけど、本当の純粋なマスクマンといったらハヤブサだからね。そういう意味では本当にインパクトはあったよね」と評し、その存在が特別なものであったことを強調。

「小さいなりにやっぱり俺はプロレスラーだという意地みたいなものは試合の中で随所に見せてくれたよね。結構向かってきましたよ」と振り返った。

自身も「大ハヤブサ」としてマスクをかぶった経験があり、「やっぱりね、あの頃だから、冒頭に話したようにタイガーマスクとかいろいろいたけど、純粋に日本人の中で育ってきたマスクマンといったら、ハヤブサが第一だったからね。それでハヤブサの恰好をしてみるのも面白いんじゃないかなと思ったのがきっかけだよね。皆さんはマスクを被ると、どうたらこうたらと言うけどね、視野が狭くなって、視界が限られてしまうからね、やっぱり怖いよ。マスク被って闘うというのは」と、マスクマンならではの苦労にも言及した。

復活するハヤブサについては「ちょっと怖いような、嬉しいような。難しいところだね」と率直な心境を明かした上で、「先代を越えるしかないよ。なんでも先代を越えて初めて、その彼の名前が、名乗った価値があるんだからさぁ。負けて、前のハヤブサに負けたとか、どうのこうの言われた時点でもう必要ないよ、そいつは」と厳しくも期待を込めた言葉を贈った。

「俺はだって、天龍源一郎の名前をもらうときに、(先代の)天龍さん本人から『俺の名前を絶対に汚すなよ』とくぎを刺されたんだから。そんなもんだよ」とも述べ、復活するハヤブサに対して覚悟を問うた。

また、復活するハヤブサが背負うプレッシャーについても「困って当たり前だ」と断言。「それだけ頑張ってきたっていうのは、彼の、レスラー・ハヤブサの足跡を見たらわかることだからね。当然頑張らなきゃ、それ以上に頑張らなきゃ目立たたないよ。だって、目立たなきゃいけないし、目立たないんだったら名乗る必要ないよ。(名前を)けなすことになるから」と、厳しくも愛情のこもった言葉を投げかけた。

天龍氏とハヤブサの関係は深く、ハヤブサが素顔に戻りH(エイチ)のリングネームで戦っていた2000年6・16FMW後楽園ホール大会で冬木弘道&GOEMONとのハンディ戦が実現。Hは戦前に「超大物を投入する」と予告通していたが、劣勢を強いられるH救出と冬木成敗のために大ハヤブサが降臨。豪快な逆水平チョップ、グーパンチ…誰がどこからどう見ても、その正体は天龍源一郎で、同年6 ・21後楽園大会ではH&大ハヤブサが8人タッグで初合体を果たして冬木軍を撃破。

その後、Hが 「オリジナルハヤブサとして天龍さんと闘いたい」と熱望したことで、2000年7・13WAR後楽園ホールで天龍源一郎vsハヤブサが実現した。体格差、キャリアの差がありながらも天龍の技をすべて真正面から受け止めて食らいつき、華麗な空中殺法で活路を見出していったハヤブサ。最後はパワーボムに沈んだが、見る者の胸を熱くする戦いぶりに、会場の観客からは惜しみない拍手と歓声が贈られた。大ハヤブサはその後、2011年10 ・7 『仮面貴族 FIESTA2011』後楽園大会、2014年2・4天龍プロジェクト新木場大会に姿を見せている。

天龍氏の言葉を胸に、復活するハヤブサがどのような戦いを見せるのか。4月27日の両国大会が大きな注目を集めている。

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