大仁田厚がHERO5・5鶴見での「ヤミキ&セブン&シューター追悼大会」に参戦し、電流爆破デスマッチを敢行へ!
「障害があってもなくても楽しめるプロレス団体」をコンセプトとするバリアフリープロレスHEROが2月23日、東京・新木場1stRINGで「HERO43~旗揚げ15周年記念大会」を開催した。“邪道”大仁田厚が友情参戦し、同団体が5月5日、神奈川・鶴見青果市場で実施する「ヤミキ&ワイルド・セブン&ワイルド・シューター追悼大会」で電流爆破デスマッチを敢行することが電撃決定した。
同団体は新日本プロレス黎明期に練習生として在籍しながらも、聴覚にハンデがあるため、デビューがかなわなかったヤミキさん(故人)が設立し、聾レスラーが闘う場として、2010年2月20日に新木場で旗揚げ。新日本でデビューできなかったヤミキさんは、HEROで念願のプロレスラーになる夢を果たし、健常者プロレスラーと激闘を展開した。
当初、同団体は“聴覚障害者と健常者の架け橋”になるようなプロレスイベントを標榜した。だが、2016年春にヤミキさんが急逝したことを契機に、「バリアフリープロレスHERO」に呼称を改め、健常者のプロレスラーも所属。これに伴い、聴覚障害者にかぎらず、視覚障害者や車イスでの生活を余儀なくされている方を始め、一般のプロレスファン、プロレスを見たことがない方など、誰もが幅広く楽しめるイベント運営に転換。その後、コツコツと大会を重ね15周年を迎えた。
大仁田は2016年11月15日、新木場での「ヤミキ追悼興行」で同団体に初出場。当時のHEROはワイルド・ベアー、ワイルド・セブン、ワイルド・シューターらのヒール軍団ワイルド軍に運営権を乗っ取られ、「WILD HERO」として開催されていた。この事態にHERO正規軍から助っ人を要請された大仁田が参戦し、ワイルド軍を下して正規軍が運営権を奪還した。そして、昨年4月27日に新木場で実施された「ヤミキ&セブン&シューター追悼試合」で2度目の出場。今回はHEROの15周年を祝うべく、3度目の参戦を果たし、「公認凶器使用ストリートファイト・トルネード6人タッグマッチ」で雷神矢口、パンディータと組み、ターザン後藤さんの魂を継承するガッツ石島、洞口義浩、瀧澤晃頼組と対戦した。
リング上には公認凶器として、大型バケツのなかに、竹刀、イス、ギターなどが用意された。両軍ともに、公認凶器を使用する大乱戦となったが、最後は大仁田がイス攻撃からDDOで葬り、3カウントを奪い激勝(12分9秒、体固め)。
試合後、大仁田は「豊島会長の心意気に惹かれて、自分から電話して参戦しました。いつまでできるか分かりませんが、あと3年はやりたいと思ってます。ハンデがあっても、なくても、みんな一生懸命生きてるんです。ガンバレ、HERO! 1、2、3、ファイヤー!」で締めくくった。
大仁田はヤミキさんとも生前に親交があった。セブンさん、シューターさんは大仁田の愛弟子で3人の追悼試合で、かねて電流爆破デスマッチを実施することを熱望し、HERO側が快諾した。この一戦には大仁田のほか、ベアー、石島が名乗りを挙げているが、正式な対戦カードは後日発表される。
〈写真提供:バリアフリープロレスHERO〉
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