【ディアナ】柊くるみ、暴走デビー・カイテルを撃破しV1達成!世羅りさが次期挑戦者に名乗り

ワールド女子プロレス・ディアナは2月23日、神奈川県川崎市のディアナ道場「ポスト・ディ・アミスタッド」で『アミスタ大会vol.80』を開催した。

アミスタ大会vol.80
【日時】2月23日(日)12:30開場 13:00開始
【会場】ポスト・ディ・アミスタッド(ディアナ道場)

1.19新木場のメインイベントで笹村あやめを破り新王者となった柊くるみ。その試合後のマイク中に突如として現れ、ベルトを強奪したデビー・カイテル。1.26アミスタから本格参戦し、暴走を続けているデビーがいよいよベルトに挑戦だ。新王者の初防衛なるか?「ベルト強奪事件」から約1ヶ月、デビーが本当にベルト奪取か?

まずは力比べ、リストの取り合いからグラウンドの攻防、ヘッドロックの取り合いと、両者静かな立ち上がり。均衡を破ったのはデビー。クロスボディを浴びせていく。が、柊は大きな体で受け止めて投げ落とす。全く倒れず受けきった柊はお返しのショルダータックル。さらに力強いボディスラムでマットに叩きつけ、フットスタンプをお見舞い。これには苦しむデビーだったが、柊の胸ぐらを掴んでコーナーに追い込み、低空ドロップキックでリング外へ押し出し場外乱闘勃発!

「Let’s go!Debbie!」のチャントを煽りながら柊に向かっていくが、柊がデビーを客席に投げ飛ばして形勢逆転。柊はデビーの髪を鷲掴みにして場内を引きずり回して大暴れ。ラフファイトは柊が圧倒し、リングに戻るとミサイルキック発射。デビーも逆水平チョップやオーバーヘッドキック、スライディングエルボーと攻めていき、ランニングニーアタックでフォール。カウントが2に終わると高速ノーザンライトスープレックスで観客の度肝を抜く。

これもカウント2に終わるとソフト今井レフェリーに抗議。もちろん覆らず、デビーが次に取った行動は…なんと自らリングを降りていく!不測の事態に場内騒然。するとセコンド陣が回収したはずのW.W.W.Dシングルベルトを持って現れ、「Bye!」と優雅に手を振って控え室へ戻っていく…。ベルト強奪の悪夢再び!セコンドについていた選手たちは慌ててデビーの後を追い、柊はダメージを引きずりながら起き上がる。すると控え室へからデビーの叫び声が!

デビーを捕まえたのは、セミファイナルに出場していた井上京子!暴走デビーも京子には敵わないようだ…。京子がデビーからベルトを取り返すと観客席からは拍手喝采!柊がデビーをリングに投げ入れ、怒りの猛攻。サンセットフリップを2で返されても、美しい空中姿勢のダイビングボディプレスを投下。新木場で笹村を仕留めたこの技は寸前で回避するデビー。柊はトラースキック、デビーはビッグブーツをそれぞれクリーンヒットさせ、デビーが背後からのニーアタック。

柊の意地のキックアウトにデビーは驚きの表情。ならばとデビーは「Face Buster!」と絶叫。この構えをインプラントに豪快に切り返した柊。しぶとく肩を上げたデビーは三度目の場外へ…。柊が近付いてきたのを見計らって、デビーがコーヒーミスト噴射!しかしこれを柊がかわし、コーヒーミストを食らったのは後ろにいた今井レフェリー!レフェリーがのたうち回るリングに戻った2人だが、レフェリーは柊のフォールをカウントできず。柊が思わずレフェリーにかけよると、デビーはコーヒーカップを持って殴りかかる。

柊がラリアットで迎撃し、ダイビングフットスタンプを突き刺す。ようやく復活した今井レフェリーがカウントを取るが、デビーは2で返す。柊はしぶといデビーを「終わりだ!」と人でなしドライバーで宣言通りマットに沈めた。

王者らしく正々堂々戦い抜いた柊くるみに、ベルトを授与するのはまさかの世羅りさ!トロフィー、認定証、そしてチャンピオンベルトを持ってリングに現れた世羅に、驚きつつも素直に応じる柊。世羅はたどたどしく認定証を読み上げていく。「W.W.W.Dシングル選手権に勝利したので、ここにチャンピオンであることを認定します。…が」と、おそらくは認定証に書かれていない「が」に王者は首をかしげる。世羅は「が!私が次の挑戦者でーす!」!全く予想だにしなかった挑戦表明!柊はただただ狼狽えるばかり…。

世羅は「もう決定しています」と断言。「なぜなら、7月20日に世羅町凱旋試合やります。そこにチャンピオンベルトが欲しい。だから挑戦させてください!」と続け、ディアナの暫定スケジュールでは未定となっていた7月20日が世羅の故郷・広島県世羅町での大会であることが判明。柊は「7月に凱旋?今まだ2月…ちょっと早くない?」と突っ込み、観客の笑いを誘う。「でも決定なんですか?どういうことだよ…」と呆れつつも、「いいよ。このベルトかけて、世羅とシングル。やろう!」の一言で、柊くるみvs世羅りさ決定!

世羅は「3月9日、ここ、ポスト・ディ・アミスタッドでやるから。プロミネンス同士で思いっきり。お願いします」と勝手に日程も決めてしまった。柊は改めて認定証を世羅から受け取り、「まずは初防衛することができました!なんだかコーヒー臭いです。でも無事に初防衛できて、次は世羅と防衛戦です。世羅と試合することって、プロミネンスになってから全然ないんですよ。だからめちゃめちゃ楽しみです。でも必ずしっかり防衛して、もっともっとディアナを盛り上げていけたらと思います」と早くも2週間後に迫る2度目の防衛戦に向けて意気込んだ。

バックステージでも世羅との対戦が楽しみと語る柊。戦う2人にとってもファンにとっても楽しみな好カードだ。一方、敗れたデビーは「今回は負けたかもしれないけど、そんなの関係ないわ。次のベルトだってすぐに獲りにいくから。ミッションは何も変わらない。デビーがディアナを叩き潰す、それだけよ」と声を荒げる。まだまだディアナに嵐を起こしてくれる予感だ。

<試合結果>

▼メインイベント W.W.W.Dシングル選手権
[王者]◯柊くるみ(14分49秒 エビ固め)デビー・カイテル●[挑戦者]
※人でなしドライバー
※第20代王者 初防衛に成功
※次期挑戦者が世羅りさに決定。3.9アミスタにて2回目の防衛戦を行う

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