HUB自主興行で入江茂弘との激闘を制し約1年ぶりの自主興行を完遂「もう一回毒人のメインで戦ってくれ」

プロレスラーHUBが自主興行「毒人14」を3月1日(土)にアゼリア大正ホールで開催した。

大会のメインイベントでは、HUBが入江茂弘との激闘を制し、約1年ぶりとなる自主興行を盛況に締めくくった。

シングルマッチでは、両者が激しいラフファイトや関節技、打撃戦を繰り広げ、観客を熱狂させた。入江は何度も反撃を見せるが、HUBはその執念とラリアットを駆使し、最後には強引に勝利を掴んだ。試合後、HUBは「入江との戦いがしたくて毒人を復活させた」とコメントし、感謝の言葉を伝えた。入江も応じ、再戦を約束するなど、感動的なエンディングを迎えた。

また、注目の女子対決では、山下りながマドレーヌをラリアットで倒し、他の試合も高井憲吾の活躍などで盛り上がりを見せた。

主催団体【HUB自主興行】
大会名【毒人14】
日時【2025.3.1.(土)】
会場【アゼリア大正ホール】
観衆【187名】

①シングルマッチ1/15
△松房龍哉[15’00″時間切れ引き分け]木下亨平△
〈寸評〉

先日の大阪プロレスタッグフェスティバルでコンビを組んだ両者によるシングルマッチで開幕。
ガッチリ握手からロックアップの正攻法でスタート。互いによく知る者同士とあってハイスピードバトルでも両者一歩も引かず互角にやりあう。
両者絡み合って同体で場外に落ちた時に松房がわき腹を痛め、そこからは木下ペースに。
松房も三角飛びプランチャから反撃に出てそこからは一進一退の攻防に昇華する。
木下も丸め込みの連打やフェイントを突くなどして攻め立て両者激しい膝蹴り合戦でWダウンになる消耗ぶり。
松房もカウンターのニーや必殺技を惜しみなく出し木下を追い詰めるが仕留めきる迄には至らず無念のタイムアップ。

②シングルマッチ1/20
○山下りな[11’55″ラリアット→片エビ固め]マドレーヌ●
〈寸評〉

今大会唯一の女子プロレス対決は毒人でしか見れない異色のシングルマッチが実現。
体格差が大きいだけに山下がペースを握り余裕の山下はTHE女子プロレスなヘアーホイップを見せる。
マドレーヌも体の柔らかさを駆使してやり返しバチボコバランサーを見せるも山下はパワーで叩きつける怪力ぶりを見せる。
苦戦が続くマドレーヌは意地で山下をボディスラムに叩きつけることに成功したり容赦ないサッカーボールキックで攻め込む。
余裕綽々で受けきった山下がえげつない打撃とマドレーヌの腕攻めが激しく交錯したが最後は山下が強引にラリアットでマドレーヌをなぎ倒した。

 

③3WAYマッチ1/30
○高井憲吾 [00’41″エルボーアタック→片エビ固め]くいしんぼう仮面●
※もう一人は白くま
〈寸評〉

大阪と名古屋と九州を代表する人気者による賑やかで楽しい3WAYマッチ。白くまがあざとさ全開で転げまわっている間に高井が速攻でくいしんぼうを秒殺。
マイクを握ったくいしんぼうが泣きのもう一回を訴え勝者高井は歌を歌えばもう一回やってやると言ってのけたのでくいしんぼう熱唱し再試合へ。

 

④3WAYマッチ1/30
●高井憲吾 [07’02″低空フライングソーセージ→エビ固め]白くま○
※もう一人はくいしんぼう仮面
〈寸評〉

くいしんぼうの熱唱で再試合。今回も秒殺を狙った高井だったが白くまがカットし2連勝を阻止。
その後はちびっこファンも交えて楽しいプロレスの応酬からくいしんぼうのラ・ケブラーダから雪崩式フランケンシュタイナーで勝ったかと思われたが白くまがカットし勝負続行。
高井と白くまが激しくやりあった後に高井が必殺ハングリーバスターでくいしんぼうを叩きつけようとした所を丸め込みで返そうとするくいしんぼう仮面。
しかし踏ん張った高井に向かって白くまがダイブして勝利を漁夫の利で奪った。

 

⑤6人タッグマッチ1/30
ツバサ&ビリーケン・キッド&○めんたい☆KID[13’36″めんたいスプラッシュ→片エビ固め]GAINA&内田祥一●&ドングリー藤江
〈寸評〉

今年5月に引退が決まっているめんたい☆KIDが毒人初参戦。GAINA組が奇襲攻撃からめんたいに集中砲火で手荒い歓迎を見せる。
めんたいも館内の大めんたいコールを受けて躍動。ツバサとビリーもめんたいの引退ロードに名アシストで花を添える。
しかしGAINAのヒールモード全開で内田と藤江に指示を出してヒーロートリオのマスクに手をかけ精神的にゆさぶりをかける。
藤江と内田も水を得た魚のようにヒールモードでめんたいを追い込む。
再び館内の大めんたいコールを受けて耐え抜きタッチするとツバビリーが得意のコンビネーションで逆襲に転じる。
しかしGAINAのカットからマスクに手を掛ける暴挙に怒ったヒーロートリオがGAINAに殺到するもGAINA独りで応戦する無双ぶり。
藤江の鮮やかなムーンサルトが決まったがめんたいが辛うじてカット、その後めんたいの機転でヒーロートリオ大逆襲。
編隊飛行から最後はめんたいのファイヤーバードが見事に決まり逆転勝利。

 

⑥シングルマッチ1/無制限
○HUB[20’56″トグロ巻き式ラリアット→片エビ固め]入江茂弘●
〈寸評〉

1年ぶりの自主興行メインは入江とのシングルマッチ。
両者の一挙手一投足に観客は固唾を飲んで見守る。序盤こそレスリング勝負でやりあっていたがHUBの尻尾攻撃を皮切りに場外でHUBが入江にラフファイトを仕掛ける。
リング上に戻ってもHUBの拷問複合関節技で絡みつく。入江も反撃のチャンスを冷静に待ちブラックホールスラムで反撃に出る。
今度は入江がHUBを踏みつけにするなど遠慮なくHUBの背中を痛めつける。さらにはHUBの反撃も冷静に見切って追撃を許さず。

コーナー最上段からのダイブはHUBが阻止して尻尾ムチからの雪崩式フランケンの荒技でやり返す。
シャイニング3変化から一気に蛇苦波布に切って取るが入江も返す。
エプロン上でのパワースラムから体ごとHUBに体当たりの猛攻で場外に落としパイルドライバーで入江に好機到来。

勢いに乗る入江は一気呵成にキャノンボールで追い撃ち。なんとか返したHUBだが強烈なムチ攻撃からドルフィンマジックは形が崩れてしまう。
入江の強烈なエルボーで苦戦が続くが執念で蛇苦波布を決めそこからは両者意地の張り合いでラリアット相打ちでWダウン。
自らを鼓舞して再度強烈なラリアット相打ちで激しい消耗戦の様相に。両者膝立ちのまま頭突き合戦は入江に軍配が上がる。

しかし折れないHUBは執拗にヘッドバッドを叩き込みペディグリーからの必殺猛毒波布空爆がリング中央でガッチリ決まるも入江も返す。
ならばと2発目を狙ったところ起き上がった入江は雪崩式バックフリップ。そこからビーストボンバーをすんででかわしラリアットも今度は入江のパッケージドライバーが決まる。
それでもHUBはシャイニングウィザードからトグロ巻きラリアット×3連発で強引に抑え込み繰しい中でも執念で勝利を掴み取った。

【試合後】

マイクを握ったHUBは46歳の男の大会にお越しいただきありがとうございましたと観客に御礼と対戦相手の入江にも御礼を伝える。
なぜ休止した毒人を復活させたのは入江と戦いたかったからだと激白。後輩だろうが関係なくリスペクトだよ。
毒人を続ける理由が出来た、もう一回毒人のメインで戦ってくれ。
入江もリング戻り一度といわず何回でもやりましょうと応じ多幸感溢れるエンディングとなった。

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