【新日本】『NJC開幕』上村優也がSANADA撃破で白星スタート「このトーナメントに勝つために戻ってきた」

新日本プロレスの春の最強戦士決定トーナメント『NEW JAPAN CUP 2025』が3月8日、後楽園ホールで開幕を迎えた。

『NEW JAPAN CUP 2025』
日時:2025年3月8日 (土) 17:30開場18:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,508人(札止め)

前日大会はリングの鉄柱破損により中止となり、延期された1回戦2試合がこの日の大会に組み込まれた。注目の一戦は、長期欠場を乗り越えて復帰した上村優也と、WAR DOGSのSANADAの対決であった。

試合前、SANADAはサングラスをかけギターを手に登場。シャツには上村を揶揄する言葉が記され、挑発の意図を隠そうともしない。セコンドには石森太二が控え、試合開始前から不穏な空気が漂っていた。

ゴングが鳴ると、両者は慎重に距離を測りながら攻防を展開。上村はSANADAの左腕に狙いを定め、グラウンドで徹底的に攻め立てる。SANADAは隙を突いて場外戦に持ち込み、観客の荷物を利用して反撃。反則すれすれの手段でペースを握ると、リングに戻った後も攻撃の手を緩めなかった。

しかし、上村は怒りに燃えながら応戦し、鋭いダブルチョップで形勢を立て直す。SANADAのシャツを引き裂き、会場のボルテージを一気に高めた。さらに試合中盤にはSANADAをバックドロップで投げ、腕ひしぎ逆十字へと移行。SANADAは辛うじてロープエスケープに成功するも、ダメージは確実に蓄積されていった。

終盤、SANADAは得意のSkull Endを繰り出し勝負を決めにかかるが、上村は粘り強く脱出。続くラウンディング・ボディプレスをヒザで迎撃し、勝機を見出す。しかしここでSANADAがレフェリーに抱きつく隙に石森が介入。だが、この場面にタイチとTAKAみちのくが現れ、石森を場外へと追い払い、不穏な展開を断ち切った。

リング上では、SANADAが延髄斬りからシャイニングウィザードを叩き込む。なおも上村は耐え、ジャーマンスープレックスを炸裂させると、最後はオコーナーブリッジの攻防を切り返し、鮮やかな押さえ込みで3カウントを奪取。劇的な勝利を収め、1回戦を突破した。

<試合結果>

▼第4試合 時間無制限1本勝負
『NEW JAPAN CUP 2025』1回戦
上村優也 〇
vs
SANADA ×
15分48秒 変型エビ固め
※上村が『NEW JAPAN CUP 2025』2回戦に進出

試合後、バックステージでタイチは「アァ良かった、良かった」と言葉少なに上村の勝利を祝福。

上村は「まずは1回戦突破だ。SANADA、お前、踏み台になるような男じゃねぇだろう。お前の実力、次当たったら、俺が思いっきり胸貸してやる」と語り、続けて「次はYOSHI-HASHIだ。俺はこのトーナメントに勝つために戻ってきたんだ。今日の急所攻撃の痛みなんか、俺の欠場していた時期の痛みに比べたら大したことねぇや。次、2回戦、岡山。キッチリまた勝ちます。ありがとうございました」と力強く宣言した。

一方、敗れたSANADAはノーコメントのまま会場を後にした。

<写真提供:新日本プロレス>

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