【新日本】『NJC開幕』大岩陵平がオーエンズ撃破!西村修さんへの想いを胸に2回戦進出「今日泣いて泣いて目が腫れてるけど、俺はこっからだから」
新日本プロレスの春の最強戦士決定トーナメント『NEW JAPAN CUP 2025』が3月8日、後楽園ホールで開幕を迎えた。
『NEW JAPAN CUP 2025』
日時:2025年3月8日 (土) 17:30開場18:30開始
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1,508人(札止め)
本来であれば前日に予定されていたが、リングの鉄柱破損により大会が中止となり、一部の1回戦がこの日に延期された。
セミファイナルでは、大岩陵平とチェーズ・オーエンズが1回戦で激突。
2月11日の大阪大会でKONOSUKE TAKESHITAのNEVER無差別級王座に挑戦表明した大岩にとって、ここでの敗北は許されない。対するオーエンズは、巧みなテクニックと経験を武器に、大岩の勢いを削ごうと画策していた。
試合はロックアップから始まり、大岩が力強さを見せつける。しかし、オーエンズは場外にエスケープし、ペースを乱す戦法を展開。
リングに戻ると不意打ちの攻撃を仕掛け、徐々に主導権を握る。大岩も負けじとショルダータックルやドロップキックで応戦し、試合の流れを引き寄せようとする。
場外戦では、オーエンズがフェンスを使った攻撃で大岩を痛めつけるが、大岩も機転を利かせ、オーエンズの左腕に狙いを定める。
鉄柱を使った攻撃でダメージを蓄積させ、試合の流れを変えていった。リングに戻ると、オーエンズは巧みに切り返しながらも、大岩の強烈なラリアットを浴びて苦しむ。
終盤、大岩はスリーパーで勝負を決めにかかるが、オーエンズは巧妙なエスケープで対応。Cトリガーを決め、パッケージドライバーを狙うも、大岩は間一髪で回避。
最後はアーククラッチでオーエンズを締め上げ、タップアウトを奪い勝利を収めた。
<試合結果>
▼第6試合時間無制限1本勝負
『NEW JAPAN CUP 2025』1回戦
大岩 陵平 〇
vs
チェーズ・オーエンズ ×
9分40秒 アーククラッチ
※大岩が『NEW JAPAN CUP 2025』2回戦に進出
試合後、大岩は勝利の余韻に浸る間もなく、西村修さんへの想いを語った。「自分が入門する前から大学生の時からずっとずっとお世話になっている方で、大学生の時は他団体を目指していた俺に、『やるからには業界ナンバー1の新日本プロレスがいいよ』って言ってくれたのが西村修選手でした。彼がいなかったら今、俺はここに立っていないと思います。そして今日の試合も西村選手がしっかり見ていたと思います。今日、泣いて泣いて目が腫れてるけど、俺はこっからだから。『NEW JAPAN CUP』、俺が主役だし、俺が中心だ。そして俺こそが新日本プロレスだ。今日の闘いを見たらわかるだろう。俺が今まで学んできたもの全て出して、このトーナメント決勝まで行き、そしてあのトロフィーをゲットしてやる」と力強く宣言した。
次戦では、同じTMDKのザック・セイバーJr.との対戦が決定。過去の対戦では敗北を喫しており、大岩にとっては因縁の一戦となる。「次はザック・セイバーJr.だ。チームメイトなんて思ってねぇ。俺は初めて出た『NEW JAPAN CUP』の時からザック・セイバーJr.にやられて、そしてTV王座でもやられて、借りは返さなきゃいけねぇんだ。しっかり見ててください」と、強い決意を滲ませた。
一方のオーエンズは、「なぜ俺が負けたかわかるか!? 昨晩、新日本プロレスは二流のリングを用意して、それが壊れた。だからウォームアップもできなかった。少し鈍っちまったが、これから先を見据える」と不満をあらわにしながらも、次の目標を模索する姿勢を見せた。
大岩が勝ち取った1勝は、自身の成長を証明するものとなった。ザックとの一戦で、さらにその存在感を示すことができるか、注目が集まる。
<写真提供:新日本プロレス>
Pages 1 2