【新日本】『NJC』オーカーンがファンタズモ撃破！2回戦で海野との因縁再戦へ「余が強すぎただけだ」

新日本プロレスは3月9日、兵庫・ベイコム総合体育館で『NEW JAPAN CUP 2025』第2戦を開催し、トーナメント1回戦の4試合が行われた。

『NEW JAPAN CUP 2025』
日時：2025年3月9日 (日) 15:00開場16:00開始
会場：兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)
観衆：2,412人

第6試合に出場したファンタズモは3月6日の大田区大会でNJPW WORLD認定TV王座を防衛したばかり。勢いそのままにシングル戦線でも爪痕を残そうと臨んだ。

一方のオーカーンも2月11日の大阪大会で海野翔太を撃破し、確かな手応えを掴んでの出場であった。この試合を勝ち抜けば、2回戦ではその海野との再戦が待つ。

ゴングが鳴ると、オーカーンへの声援が響き渡る。これに対抗するようにファンタズモは観客を煽り、「ELP」コールを巻き起こす。

序盤はオーカーンがレスリングの技術で主導権を握るも、ファンタズモも持ち前のスピードで応戦。徐々に試合は激しさを増していく。

ファンタズモはドロップキックや場外戦でオーカーンを揺さぶるが、オーカーンは落ち着いた試合運びでファンタズモの動きを封じる。

フェンス際での攻防では、オーカーンがファンタズモを鉄柵に叩きつけると、その衝撃で場内がどよめいた。

リングに戻ると、オーカーンはじっくりと痛めつける戦法を取り、王統流二段蹴りや関節技でファンタズモを追い込む。

しかし、ファンタズモも意地を見せ、カウンターの延髄斬りから一気に流れを変えにかかる。

終盤は互いに必殺技を狙う展開となり、ファンタズモはサドンデスを叩き込むも、オーカーンはカウント2で返した。

勝負を決めたのはオーカーンのエリミネーターであった。試合終盤、ファンタズモがCRⅡを狙うも、肩のダメージが響き持ち上げることができない。

ここでオーカーンが逆大外刈りを決めると、迷わずエリミネーターを炸裂させ、ファンタズモを沈めた。

＜試合結果＞

▼第6試合　時間無制限1本勝負
『NEW JAPAN CUP 2025』1回戦
エル・ファンタズモ ×
vs
グレート-O-カーン 〇
13分58秒 エリミネーター→体固め
※オーカーンがトーナメント2回戦へ進出

試合後、オーカーンは「ひれ伏せ、兵庫の愚民ども」と勝利の咆哮をあげた上で、支援者の名前を列挙しながら高らかに勝利を宣言。そしてファンタズモに対し、「余が強すぎただけだ。まだ病気で体調不良なんだろう？ど～ぞ、お仲間の海野翔太みたいに、ベッドの上でそのベルトを磨いといてくれよ。次、余が巻くまでにな」と挑発的な言葉を投げかけた。

一方、敗れたファンタズモは「クソ、オーカーンめ……。お前はデカくて変でタフなクソ野郎だ」と悔しさを滲ませつつも、「俺には王座がある。この借りは必ず返してもらう」と逆襲を誓った。さらに、「俺の居場所はわかるよな、オーカーン？ いつ、どこでもいい。どのオープンチャレンジでも望めばくれてやる。かかってこいよ、ベイベー」と、王者としての誇りを見せた。

オーカーンはこの勝利で2回戦進出を決め、海野との再戦が現実のものとなった。果たしてその舞台でオーカーンがさらなる強さを見せつけるのか、それとも海野が雪辱を果たすのか。『NEW JAPAN CUP 2025』は、次なる熱戦へと突き進んでいく。

＜写真提供：新日本プロレス＞