【新日本】『NJC』内藤哲也が復帰戦のカラム・ニューマンを退け2回戦進出「彼も新世代と呼ばれてる中の1人なんでしょ?」

新日本プロレスは3月9日、兵庫・ベイコム総合体育館で『NEW JAPAN CUP 2025』第2戦を開催した。

『NEW JAPAN CUP 2025』
日時:2025年3月9日 (日) 15:00開場16:00開始
会場:兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)
観衆:2,412人

この日のセミファイナルでは、IWGPタッグ王者・内藤哲也が、復帰したばかりのカラム・ニューマンを迎え撃った。

昨年6月にシングル戦で敗れた経験を持つニューマンにとって、今回の一戦は成長を証明する絶好の機会であった。負傷欠場から約3カ月ぶりに復帰し、初戦で内藤という強敵に挑むという厳しい状況の中、若き才能はどこまで食い下がれるかが注目された。

試合開始直後からニューマンは素早い動きで内藤を翻弄し、丸め込みを連発して奇襲を仕掛けた。しかし、内藤は冷静に対応し、巧みに試合のペースを握る。場外戦に持ち込むと、ニューマンの体を鉄柵に打ちつけ、その動きを封じる。特に負傷歴のある右ヒザに集中攻撃を仕掛けると、ニューマンは苦しい展開を強いられた。

それでもニューマンは諦めず、反撃に転じる。エルボーの打ち合いでは気持ちの強さを見せ、コーナーへ走り込んでのエルボーやブレーンバスターを決める場面もあった。しかし、膝へのダメージが響き、要所での攻めが続かない。内藤は巧みにニューマンの動きを封じながら、徐々に試合を掌握していく。

終盤、ニューマンは果敢に勝負を仕掛け、オスカッターを狙ったものの、内藤がすかさず回避。コリエンド式デスティーノで飛びつき、そのまま首固めに移行すると、ニューマンはこれを返せず、3カウントが入った。内藤が貫禄の勝利を収め、2回戦へと駒を進めた。

<試合結果>

▼セミファイナル(第8試合)時間無制限1本勝負
『NEW JAPAN CUP 2025』1回戦
内藤 哲也 〇
vs
カラム・ニューマン ×
11分07秒 首固め
※内藤がトーナメント2回戦へ進出

試合後、内藤は「カラム・ニューマンとの3度目のシングルマッチ。でも彼は復帰戦をおこなったばっかなんでしょ?そりゃ負けないよ。そりゃ俺、負けないよ」と余裕の表情を見せながらも、「でも、彼も新世代と呼ばれてる中の1人なんでしょ?カラム・ニューマン、それからゲイブ・キッドもかな?凄い選手だよ。それにさらに辻陽太も加えたら、いやぁ凄すぎてちょっとうかうかしてられないね」と新世代への警戒心をのぞかせた。

一方、敗れたニューマンは悔しさをあらわにし、「クソ!俺はいつも来年があると考えていた。俺は来年なんかいらねぇんだ、ナイトー。俺はお前を負かしたい。今年、肉体的に可能な限り、何度でも」と強い決意を示した。さらに「ナイトー、お前は俺がここに来て以来ずっと俺に挑発的だった。まだ帝国(UNITED EMPIRE)のヤングライオンだった俺から脅された時もあったよな。俺のことを忘れるなよ。お前が俺を嫌ってることは知っている。ナイトー、これで終わりじゃないぞ」とリベンジへの思いを語った。

復帰戦で内藤という大きな壁にぶつかりながらも、果敢に立ち向かったニューマン。その闘志と悔しさは、今後の成長へとつながるのか。『NEW JAPAN CUP』はまだ始まったばかり。この敗北が、ニューマンをさらに強くする可能性は十分にある。

<写真提供:新日本プロレス>

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