【全日本】「無我の伝道師」西村修さんに捧げる10カウントゴング、マレンコ氏も米国から駆けつける

  

全日本プロレスは3月9日、後楽園ホールで開催した「ドリームパワーシリーズ 2025」開幕戦において、2月28日に亡くなった西村修さん(享年53)の追悼セレモニーを執り行った。

試合開始前、リング中央には西村さんの写真が掲げられ、周囲を囲むように出場選手が整列した。遺影を手にした渕正信がリングに登壇すると、和田京平名誉レフェリー、ジョー・マレンコさんもこれに続いた。

マレンコさんは、西村さんの通夜・葬儀に参列するため、米国から駆けつけた。セレモニーでは、西村さんの全日本プロレスでの活動が振り返られた。2007年10月から2010年2月まで所属し、独自のスタイルを貫いた。

試合のみならず、プロレス界を超えて文京区議会議員としても活躍した姿は、多くの人々の記憶に刻まれている。

リングに鳴り響いた10カウントゴングが、故人の功績を称える静寂の時間を作り出した。その後、「無我の伝道師、西村修」のコールが響き、テーマ曲が流れると、場内は拍手に包まれた。

西村さんの生前の闘志あふれる姿を知る者たちは、この日改めてその存在の大きさを実感した。プロレスラー、そして政治家としての歩みを全うした西村さんの遺志は、これからも受け継がれていくことだろう。

<写真提供:伊藤ミチタカ氏>

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