【新日本】『NJC』ザックが大岩とのTMDK同門対決制す「責めるべきはただ一人、ヨシナリ・オガワ。ビッグ・ロイにどれほど良い教育をしたんだ?」

新日本プロレスは3月11日、岡山・ジップアリーナ岡山で『NEW JAPAN CUP 2025』第3戦を開催した。

『NEW JAPAN CUP 2025』
日時:2025年03月11日 (火) 17:30開場18:30開始
会場:岡山・ジップアリーナ岡山
観衆:1,312人

セミファイナルではTMDK同門対決としてザック・セイバーJr.と大岩陵平が激突。

大岩にとっては2022年、2023年と敗れ続けた相手への三度目の挑戦であり、逆転勝利を狙う一戦となった。

試合序盤は互いの技量を探る攻防が続く。大岩はアームバーやボディスラムを駆使し、グラウンドで主導権を握ろうと試みた。

対するザックは流れるような関節技で応戦し、ネックロックやサイドバックブリーカーで徐々にダメージを蓄積させる。

ザックは挑発するような蹴りを繰り出しながらも、大岩の反撃を的確に封じ込める冷静さを見せた。

しかし大岩も負けてはいない。強烈な逆水平チョップ、ショルダータックルを繰り出し、さらにサイドスープレックスでザックを投げ飛ばす場面も。

勢いに乗った大岩はドロップキック、串刺しエルボーを決め、畳みかけるようにアーククラッチを狙った。

しかしザックは冷静に対応し、ロープエスケープで回避。

終盤、両者の技が交錯する中、大岩は果敢に攻め込み、ザックの腕を狙った攻撃を続けたが、最後はザックが巧みに切り返し、ジャックナイフ式エビ固めで3カウントを奪った。

試合後、ザックは大岩の健闘を称えながらも「自分とレスリングする相手は、こんな気持ちか。酷い気分だ! あんなことを俺はやってたのか? 責めるべきはただ一人、ヨシナリ・オガワ。ビッグ・ロイにどれほど良い教育をしたんだ? 彼にテクニックは必要ないはず、オガワサン。大きな筋肉がある。筋肉のない俺にテクニックを残しておいてくださいよ。」とコメント。さらに「ロイ、自分の腕の感覚がこんなふうになったのは初めてだ。俺を上手く捕らえていた。俺はシンニホンのリングで8年間、タップ負けしたことがないが、これまでで一番ヤバかった」と、大岩の成長を認める発言を残した。

敗れた大岩は床に座り込んで「ザック・セイバーJr.とシングルマッチは今日で3回目。最初は2022年、今日と同じ『NEW JAPAN CUP』1回戦だ。そして2023年、俺がNOAHに行ってすぐボルチン・オレッグの代打で出たTV王座の選手権試合。そして、今日が3度目。三度目の正直とはならなかったけど、着々とザック・セイバーJr.のところに近づいてるぞ。TMDKは仲良しこよしのユニットじゃない。お互いを高め合って、お互いで新日本の頂点を取り合うそんなチームだと俺は思っている。明日からもザック・セイバーJr.は俺が勝手に俺のライバルとして、いつかじゃない。今すぐだ。今すぐ超えなきゃいけない」と語ると、続けて「隣りにいるからこそ、闘う機会も少ないかもしれないけど、隣りにいるからこそ吸収するものが多い。今日の『NEW JAPAN CUP』公式戦は俺が今まで野毛道場、プロレスリング・ノア、そしてTMDKで学んできたことをぶつけてきた。(※立ち上がって)でも、まだまだ俺はここで終わらないから。こんなもんじゃないから。俺がザック・セイバーJr.を超える時を楽しみにしていてください」と今後の成長を誓った。

大岩にとってはまたも敗戦となったが、その闘いぶりは確かな成長を感じさせるものだった。TMDKの仲間として、そして同時にライバルとして、両者が再び対峙する日は遠くないだろう。

<写真提供:新日本プロレス>

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