【新日本】『NJC』フィンレーがザック撃破で決勝進出「俺は“UNDERGROUND KING(悪の世界の支配者)”だ」
新日本プロレスは3月16日、静岡・ツインメッセ静岡 南館で『NEW JAPAN CUP 2025』第7戦を開催した。
『NEW JAPAN CUP 2025』
日時:2025年3月16日 (日) 14:00開場15:00開始
会場:静岡・ツインメッセ静岡 南館
観衆:856人
大会のメインイベントでは、トーナメント準決勝としてザック・セイバーJr.とデビッド・フィンレーが激突。両者ともに1回戦シードでの出場となり、ここまで熾烈な戦いを勝ち抜いてきた。
ザックは2回戦で同門の大岩陵平を、準々決勝では元パートナーであるタイチを破り、3度目の優勝を目指す。対するフィンレーはEVIL、そして上村優也を撃破し、初の栄冠を狙う。
試合開始前、ザックとフィンレーは至近距離でにらみ合い、緊張感が漂う中でゴングが鳴った。序盤はグラウンドの攻防から展開し、ザックが関節技で揺さぶるも、フィンレーもパワーを活かした攻めで応戦。
互いの持ち味がぶつかり合う中、フィンレーのエルボーが試合の流れを変える。ザックの細かい関節技を封じるために、パワフルな攻撃を軸に主導権を握ると、場外戦に持ち込みザックを鉄柵に叩きつけた。
しかし、ザックも負けじと反撃。動きの速さを活かしながら相手の腕を的確に攻め、フィンレーの打撃を封じにかかる。中盤には一進一退の攻防が続き、フィンレーが力強いスピアーを炸裂させれば、ザックはカウンターで足を刈り取り、サブミッションで追い込む。
試合終盤、フィンレーは決め技のINTO OBLIVIONを狙うも、ザックが寸前で切り返し、丸め込みの応酬へ。しかし、フィンレーは驚異的な粘りを見せ、最後はオーバーキルを炸裂させて勝負を決めた。
<試合結果>
▼メインイベント(第8試合) 無制限1本勝負
『NEW JAPAN CUP 2025』準決勝戦
ザック・セイバーJr. ×
vs
デビッド・フィンレー 〇
20分12秒 オーバーキル→体固め
※フィンレーがトーナメント決勝戦へ進出
フィンレーは歓喜の表情を見せると、マイクを手に取り「ザック・セイバーJr.には多くの称号があるが、“俺より優れている”とは誰も言えない。何があってもこのNJCを制覇する。なぜなら、憎しみは何にも勝る」と力強く宣言した。
続いて、外道もマイクを握り「最大の難敵、前・世界ヘビー級チャンピオンのザックを倒したフィンレーが、ついに頂点に立つ時が来た」と豪語。フィンレーの決勝進出によって、新日本プロレスの勢力図が大きく動くことは間違いない。
■試合後バックステージコメント
フィンレー「ということで、また、“SAVAGE KING”が決勝に進む。去年のトーナメントでも俺は敗退しなかった。俺は負けなかった。違う、俺は首がむくみ、動脈に血液が溜まって脳への血流が滞ってしまった。でも今年は100%の状態だ。実際、数カ月前に俺は現世界ヘビー級王者に勝った……アイツの子どもたちの目の前で。数分前には元世界ヘビー級王者に勝った。俺はもはや“SAVAGE KING”じゃない……俺は“UNDERGROUND KING(悪の世界の支配者)”だ。次の相手が誰であろうと、誰が次の準決勝で勝とうと関係ない。正直、ゴトーを倒しにかかる俺を止められるヤツはいない。だからゴトー、お前は王者としての残りの日数を数えておけ。子供にキスをして、父親の墓参りに行っておけ。そしてもうすぐ皆を失望させてしまということを伝えておくんだ……俺がお前を狙いに行くからな!」
ザック「(※床に倒れ込み)アイツは大きく強い男だ。そして声もデカい、おかげでうるさくて考えがまとまらない。去年の『G1』では叶わなかったな。でも今日はお前に見透かされていた。おめでとう。幸運を祈るよ、デビッド。これまでに何度か『NEW JAPAN CUP』を制した外国人はいたけれど、その数はまだ少ない。だからお前がカップを獲って、ベルトも獲るんだ。(※立ち上がりながら)そしてワンワン吠えるお前からIWGP世界ヘビー級王座を奪還する方が楽しそうだ。(※帰り際にTVカメラに向かって日本語で)ガンバッテ」
<写真提供:新日本プロレス>
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