【スターダム】舞華、白川未奈を涙の激闘で送り出し「負けん気の強さが彼女をここまで駆り立てた」


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女子プロレス団体スターダムの舞華が、AEW移籍を控えた白川未奈との一騎打ちに臨み、激闘の末に送り出した。かつて「何もできなかった」と厳しく評していた相手は、今や白いベルトを戴冠し、海外へと飛び立つまでに成長。その姿に舞華は「負けん気の強さが彼女をここまで駆り立てた」と称賛を惜しまなかった。試合前は「笑顔で見送ろう」と決意していたが、試合後には涙が溢れたという。「これまで色んな選手を見送ってきたけど、こんなに清々しい気持ちで送り出したのは初めてかもしれない」。自身も世界進出を視野に入れる舞華は、「近い未来にまたリングで再会する」と再戦を誓った。E neXus Vのリーダーとして、そしてスターダムの「強さの象徴」として、新たな挑戦へと歩みを進める。

――舞華選手、本日の白川未奈選手との一戦を振り返っていかがでしょうか。

「試合後のバックステージコメントでも話しましたが、最初はいい印象を持っていませんでした。正直、嫌いでしたね」

――嫌いだった?

「はい、本当に嫌いでした。スターダムに来たばかりの頃は何もできなかった。受け身すら取れない状態で、一緒にやっていくのが正直しんどかったです。“なんだこいつ、スターダムをなめるなよ”って勝手に思っていました」


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――しかし、今回の試合では感動的なシーンもありました。白川選手の成長についてどう感じましたか。

「“成長したな”って言うと上から目線になってしまうんですけど、やっぱり凄いなと思いました。海外進出を目指している私にとって、先を越されたと感じる部分もありました。でも、その夢への貪欲さが彼女を成長させたんだと思います。白いベルトを獲ったのも、気づけば私より先でしたからね。負けん気の強さが彼女をここまで駆り立てたんだろうなと感じました」

――送り出す側として、どのような気持ちでしたか。

「送り出すなら、悔しい気持ちのまま行かせてやろうと思っていました。だから、全力でぶつかるつもりで試合に臨んだんですけど、かなり追い込まれましたね。でも試合中は、白川未奈の応援ばかりが聞こえて、私への声援はほとんど聞こえませんでした(笑)」


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――試合前と試合後で気持ちの変化はありましたか。

「試合前は“絶対に笑顔で見送ろう”と思っていたんです。でも、試合が終わったら大号泣していました(笑)。これまで色んな選手を見送ってきましたけど、こんなに清々しい気持ちで送り出したのは初めてかもしれません」

――普段は涙を見せるタイプではない?

「そうですね。よほど感情が高まらないと泣かないんです。でも、今回はそれだけ感情が高まる試合ができたんだなって思います」


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――AEWに移籍する白川選手とは、またリングで再会する機会もあるでしょうか。

「近い未来にあると思います。AEWにはスターダムの選手とも交流のある選手がいますし、私自身も4月にアメリカ遠征が控えています。絶対にまたどこかで戦う機会があると信じています」

――白川選手が抜けた後のユニット「E neXus V」は今後どのように引っ張っていくつもりですか。

「最初は不安でした。若手しかいない状態だったので“大丈夫かな?”と。でも“New Blood”で月山とHANAKOがタッグ王座戦のメインを務めた試合を見て、彼女たちの成長を実感し、“これなら大丈夫だ”と自信を持てました。今後は海外展開も視野に入れて、E neXus Vをもっと大きなユニットにしたいです」


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――舞華選手自身も世界を視野に入れている?

「はい。なんていうんだろう、言ってしまえば世界最強になっていたいですね、プロレス界で」

――スターダムの強さの象徴として認められる存在になっていると思いますが自信は?

「あります。デビューした頃から自信満々なので(笑)」

――現在、スターダム内ではユニット間の動きが活発ですが、その状況をどう見ていますか。

「スターダムの選手は本当に自己主張が強い人ばかり。でも、技術を磨いていっている人たちの集まりだと思うので、好きなだけ暴れてもらって。ですが、私もそろそろ刺激的なことをやらなきゃなと思いながら、全体を見てバランスを取っていきたいですね」


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――団体が不安定だった時期もありましたが、舞華選手の中で何か変化はありましたか。

「あの時期は“自分だけじゃダメだ”と強く感じました。団体が不安定になると、選手だけでなくスタッフも不安定な時期でした。だからこそ、“私がいるから大丈夫”と思ってもらえる存在になろうと決めました」

――今年、改めて目指す目標は?

「頂点を獲ることです。赤いベルトもそうですし、STRONG女子王座のベルトも日本に取り返さなきゃいけないし、IWGP女子のベルトにも挑戦したい。まだまだ目指すものはたくさんあります」

――最後に、今後の意気込みをお願いします。

「スターダムをもっと盛り上げて、そして世界にその名を轟かせたいと思います。これからも全力で駆け上がっていくので、応援よろしくお願いします!」


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インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

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