【新日本】IWGP戦控える後藤「借りは同じ両国で返す」フィンレー「虚構の王者に終止符を」
新日本プロレスは4月3日、東京・飛行船シアターにて「餓狼伝説 City of the Wolves presents SAKURA GENESIS 2025」の公開調印式を実施。4月5日の両国国技館大会でIWGP世界ヘビー級王座をかけて対戦する王者・後藤洋央紀と挑戦者・デビッド・フィンレーが出席し、激しい舌戦を繰り広げた。
■フィンレー「後藤は虚構の王者だ」
「俺が去年のNEW JAPAN CUPを欠場したおかげで、後藤は決勝まで進み、G1にも出場できた。そうやって“後藤革命”を自称しながら、IWGP世界ヘビー級のタイトルまで手にしたが、それが実力なのか?」とフィンレーは挑発。「俺が本来得るべきものを奪い、俺がいるべき場所に居座る虚構のチャンピオンだ」と断じた。
今年のNEW JAPAN CUPでは自らの力で優勝を果たし、挑戦権を獲得したフィンレーは「両国では、本来俺が持つべきベルトを取り返す」と宣言。「俺はこれまでやると言ったことをすべて成し遂げてきた。有言実行の男だ。IWGP世界ヘビー級王者になることで、それを改めて証明する」と力強く語った。
■後藤「後藤革命はまだ終わらない」
対する王者・後藤は「俺を突き動かしているのは、ファンや家族の愛。フィンレーの言う憎しみや憎悪では、それを打ち破ることはできない」と反論。「彼の欠場によって得たチャンスは、諦めない心があったからこそ神様がくれたもの」とし、「両国ではまた神様が俺に微笑んでくれると確信している。後藤革命はまだ終われない」と王座防衛への意欲を示した。
■昨年10月の雪辱を誓う後藤
質疑応答では、昨年10月の両国大会での敗戦について問われると「忘れていない。子供も泣かされた。その借りは同じ両国で返す」と決意を語った。
また、「神様の存在を信じるか?」との質問には、フィンレーが「神を信じなければ勝てる想像すらできないのだろうが、神ですらお前に勝利を与えることはできない」と一蹴。これに対し、後藤は「神の力をなめるなよ。亡き父が神となり、見てくれている」と応じた。
■家族の観戦を巡り応酬
さらに、子供たちが試合を観戦するかについて問われると、後藤は「聞いたら『来てくれる』と言ってくれた。だからまた一緒に闘う」と明かした。これに対し、フィンレーは「またボコボコにして勝つことは間違いない。だから、父親としての尊厳を失わないためにも、子供を連れてくるのは愚かだ」と忠告。「それでも来るなら、俺が後藤に代わって人生の厳しさを教えてやる」と言い放ち、挑発を続けた。
試合を前に、激しい言葉の応酬を見せた両者。因縁深まるタイトル戦の行方に注目が集まる。
<写真提供:新日本プロレス>