【全日本】チャンピオン・カーニバル会見で宮原健斗、三冠再挑戦へ「頂点を目指す覚悟」 開幕戦で鈴木秀樹と激突

全日本プロレスは4月2日、都内にて「チャンピオン・カーニバル2025」の記者会見を開催し、大会に出場する選手たちが意気込みを語った。

■Aブロック出場選手コメント

宮原健斗は「先日の三冠戦に敗れ、自分の存在を疑うほどの気持ちになったが、ファンの支えにより再び頂点を目指す覚悟を決めた」と述べ、開幕戦で対戦する鈴木秀樹との一戦に全力を尽くす決意を示した。

三冠王者の斉藤ジュンは「優勝するのはこの俺だ」と自信を見せ、弟の斉藤レイに対して「お兄ちゃんには勝てない」と挑発。一方の鈴木は「開幕戦が全て」と語り、宮原との対戦に集中するとした。

芦野祥太郎は「大きな相手を持ち上げて叩き落とす」と豪語し、羆嵐は「3年ぶりの出場を楽しみながら、優勝を目指す」と意気込みを語った。

2AWの真霜拳號は「6年前の欠場の悔しさを晴らす」とし、ドラゴンゲートの吉田隆司は「気合が入りすぎて徹夜でラップを書いた」と独自の意気込みを示した。

スミスJr.は「成長した姿を見せ、優勝を狙う」と語り、ザイオンは「失うものがないからこそ魂をリングに残す」と熱い決意を述べた。

 

■Bブロック出場選手コメント

青柳優馬は「優勝して名前を残したい」とし、4月9日の開幕戦では「菊田のケツを蹴り上げて兵庫に返す」と挑発。斉藤レイは「兄に挑戦状を叩きつけるため優勝する」と宣言した。

北斗は「正々堂々戦い優勝し、賞金をアメリカのサイラスに送りたい」と語り、安齊勇馬は「ただ貪欲に結果を求め、最年少チャンピオンを目指す」と強い意志を示した。

本田竜輝は「過去3回の結果を超え、最年少優勝を狙う」とし、綾部蓮は「開幕戦に公式戦がないことを不満に思いながらも、全ての戦いを楽しみ、優勝を目指す」と語った。

菊田円は「全日本の未来をケツで捻じ曲げる」と独特の表現で意気込みを語った。

 

■質疑応答

--ジュン選手に伺います、優勝決定戦で争いたいのはやはり弟のレイ選手?

ジュン「まあ、いろんな選手がいるが、Bブロックで勝ち上がってくるのは間違いなく弟の斉藤レイだろう。それくらい気合が入ってるしな。だがさっきも言った通り、お兄ちゃんには勝てるわけないんだから。まあ、どうなるか楽しみに見ていよう」

--宮原選手、大田区は残念な結果に終わりましたが、今回優勝すればおのずと三冠に早期再挑戦の道が開けますがそこに懸ける思いをお聞かせ下さい

宮原「先日の三冠戦に負けて、この自信に満ち溢れてる宮原健斗を忘れかけたくらい、自分の中で大きい出来事だったので、今回はそういう自分自身の気持ちも何か一つプラスになればいいなと。間違いなく、このチャンピオン・カーニバル、約1ヶ月、日本全国で試合しますけども、4月9日の鈴木秀樹戦、そして4月12日、地元福岡での真霜戦。ここが確実にキーポイントになると思います」

--菊田選手、先日の大田区大会で初めて全日本プロレス参戦となりましたが、そこで感じたことをお聞かせください

菊田「初めて全日本プロレスのリングに上がって、普段のドラゴンゲートと違ってデカい選手、力が強い選手が多くいた印象でしたが、最後にあの8人の中で勝ったのは菊田円でした」

--先程同じブロックの、同世代の若い選手を意識する発言がありましたが、反対側Aブロックで決勝で戦いたい選手はいますか?

菊田「そうですね、とりあえずはBブロックを勝ち上がることを目指してますが、反対ブロックですとやはり、自分の中では全日本プロレスイコール宮原さんだと思ってるので、決勝戦、当たりたいと思っております」

--青柳選手のBブロックには最年少優勝を狙える選手が4選手いますが、そのあたり気になったり、全力で止めようという気持ちは?

青柳「全力で止めます」

--ザイオン選手、今回全日本プロレス初出場ですが、全日本プロレスのファン、日本のファンに一番見せたい、ここを見てもらいたいところは?

ザイオン「とにかく僕がリング上に上がった時、皆さんに見てほしいのは僕は拳だけではなく、ハートも使って戦っているということです。ファンの方は当然僕のことを知らないと思います。ただ、僕の今回の戦いを見て、絶対に僕の名前を世に知らしめたいと思います」

--安齊選手、Bブロックにエルピーダの選手が3人固まっていることについてはどう思われますか?

安齊「普段、組んで戦ってるんですけど、一番は一緒にじゃなくて対角線に立って戦いたいなという気持ちもあるので、こういう舞台を本当に心から楽しんで、もともと組んだきっかけも仲良くやって行こうよじゃないので。どっちのが上なのかここではっきりさせたいと思いますね」

--先程大森北斗選手から「正々堂々と」という発言がありましたが、その発言を額面通り受け取って試合をされますか?

安齊「僕自身は正々堂々としか、戦ったことが無いので、相手がどんな手でこようと正々堂々と戦うことに変わりはないですし、お互いかっこいい男と言っている2人が指切りまでしたので、正々堂々な戦いになるとは思ってはいます」

--大森選手はその言葉を聞いてどうでしょうか?

北斗「まあ、安齊の言葉というよりは今の記者の質問が完全に、俺のことを信じてない感じではありましたけど、本当に何回も言います。この前の大田区総合体育館、安齊と戦って、本当に僕自身生まれ変わったんですよ。それを信じてほしいですね。安齊どうこうって言うよりも記者の方にまず信じてほしい。この目を見て、感じてほしいです。大森北斗、変わったんだなと。それだけです」

--各選手に伺います。優勝決定戦で戦いたい相手が居れば名前とその理由を教えてください。

宮原「僕は、一択ですね。僕は斉藤ブラザーズに仮があるんで、斉藤レイですよ。斉藤ジュンもこのチャンピオン・カーニバル、5月6日当たりますから、そこで叩き潰して、決勝は弟の斉藤レイを叩き潰す、斉藤ブラザーズには借りがありますから」

ジュン「さっきも言ったが、優勝決定戦は弟の斉藤レイとやるつもりだ。そして、勝つのはもちろんお兄ちゃんであるこの俺なんだが、その前に隣にいるこの宮原健斗をもう一回、返り討ちにしなきゃな」

鈴木「宮原健斗です。理由は、去年1年、今と立場が違ってフリーでしたけど、こう言うと気分を悪くする人がいるかもしれませんが、誰がどのベルトを巻いていようが、全日本プロレスは宮原健斗だというのを1年を通して分かったからです。だから、開幕戦もそうですけど、決勝も僕は宮原健斗を望んでいて、その2試合は両方とも主語は宮原健斗。僕は挑戦者です」

芦野「どの相手が来ても、とても、とてつもなく強い人ばっかりなんですけど、しいて言うのであれば、斉藤レイですかね。全日本プロレスで一番重たい男なんで。そいつをぶん投げてる姿をシングルマッチで見せたいという気持ちがありますね」

羆嵐「僕が戦いたい相手は、青柳優馬選手ですかね。理由はキャリアが近いっていうのもあるんですけど、なんか、とんでもねえ試合が彼とだったらできるんじゃねえかなって。これが全日本の試合だっていう、とんでもねえ試合ができるんじゃねえかなと思って、そう思ってます。だから、青柳優馬選手と戦いたいです」

真霜「誰かの名前を挙げた方がいいんでしょうけど、正直なところ、決勝の相手とかは誰にも想定していません。そこまで考えてしまうと、たどり着けない気がしてるんで、強敵ぞろいで。これはあえてです。あえて誰とも想定せずに行きます」

吉田「さっきも言うたけど、決勝は北斗軍対決。リーダーの大森北斗とやりたいですね。羆ちゃんには申し訳ないけど、俺が勝ちあがる、俺が行かしてもらう、決勝に。ちなみに、羆ちゃんとは所沢で公式戦が組まれてると思うけど、これは究極の肉弾対決で、そして究極の痛風対決や。リングぶっ壊れても、オールジャパン、請求書はドラゴンゲートに送ってくるなよ、シャラップ」

スミスJr.「これだけの素晴らしい選手がいるので一人に絞れというのはとても難しいですが、やっぱり宮原選手、鈴木選手です。2人には過去に負けているので借りを返したい。と同時に、鈴木選手は過去に対戦したことがあるが、その時とはお互いに成長しているし、全然違った試合になると思っている。そして隣にいるザイオン選手。実はタッグマッチではあるがWWEで僕の最後の試合は彼と対戦しています。ただ、その時から時間が経っているし、彼もすごく成長しているので、あの時とは比較にならない試合になると思う。非常に予想しづらいが、ガイジン選手vsガイジン選手の戦いになるかもしれないし、ファンの皆さんにはこれが全日本プロレスだという白熱した試合を見せて行きたい。アリガトウ」

ザイオン「チャンピオン・カーニバル2025これだけのすごい選手が出場しているので、誰と当たってもすごいと思いますが、鈴木選手、彼とは過去にWWEでもあたったことがありますし、宮原選手、斉藤ブラザーズ、そして隣にいるデイビーボーイ・スミスJr.選手。僕はずっと前から彼の試合を見て、彼に憧れて本当に頑張るという気持ちになった。だから、もし彼と対戦して勝つことがあれば自分の自信に繋がるし、仮に負けたとしても得るものは多いと思う。とにかく、一番強い者が勝つだろう。がんばりたいと思います」

青柳「マスコミの方からこういった質問が飛ぶということは、僕の勝手な想像ですけど、記事にするときに斉藤ジュンとか斉藤レイとか安齊勇馬とか、あと宮原健斗とか記事にしがいのある選手を聞きたいと思うんですけど、僕はあえてというか、僕の中で期待したいと思っているのは羆嵐。そして芦野祥太郎かなと。記事にしがいの無い2人の名前を挙げてしまったことを本当に申し訳ないと思ってるんですけど。同じ10年選手でキャリアもほぼほぼ同じなんで、全日本プロレスの中堅どころの我々が一番頑張って、一番頑張るっていうか、汗水たらして頑張る姿を見せなきゃいけないん立場なんじゃないかなと思います。特に新世代と言われている選手とか、その上の選手におんぶに抱っこの我々中堅どころが頑張っていきたいなと思うので、名前を出してくれたということで、羆嵐には期待したいなと思います。本当にマスコミの皆さんには申し訳ないんですけど、記事にしがいのない、2人を出してしまって申し訳ありません」

レイ「まあやっぱり一番は兄の斉藤ジュンとだな。現三冠チャンピオンを決勝戦でぶっ倒して、そして改めて三冠戦でベルトを頂く。それが大きな目標だ。ただな、ありがたいことに俺の名前を出してくれたやつも何人かいるから、誰が来ようとしっかりと全員ぶっ倒してやるぜ。俺の痛えチョップと張り手をくらわしてやるぜ。(青柳に向けて)おめえもだ、オイ」

北斗「決勝で当たりたい相手、もちろん決まってます。ザイオンです。これが全日本プロレスのスーパーヘビー級、力と力のぶつかり合いという戦いを決勝で、俺とザイオンで見せたいと思います」

安齊「一番はやっぱり宮原健斗と思っています。先程菊田選手の発言でもあったように、全日本プロレスイコール宮原健斗という、周りからのイメージを変えるためには、勝つしかないと思っているので。何回三冠戦とかやって勝ったとしても、大田区で三冠戦をやった斉藤ジュンではなく、宮原健斗と発言している人が多いところから、この人が一番で勝たなきゃいけないなと思っているので、決勝で当たりたいです。以上です」

本田「決勝で当たりたい選手、Aブロックたくさんいるんですけど、その中で1人指名するとしたら、芦野祥太郎ですね。彼は以前の僕の団体でね、プロレスの先生ですから。で、僕が一番彼の怖さを知ってると思うんで。最近の彼を見てると恐怖さというか、そういうのが全く感じなくなってるんで。まあ、俺が決勝に上がるんで彼も決勝上がって来いよと。ケツを引っぱたいてやりたいですね」

綾部「宮原健斗かな、被っちゃうけど。去年のチャンピオン・カーニバル開幕戦で当たって、個人的に節目になった試合でもあるし。全日本プロレスに入団して昨日で1年だったわけだけど、その入団のきっかけになった選手でもあるし。改めて今年のチャンピオン・カーニバル決勝で、決勝という舞台で戦って、また叩き潰したいなという気持ちもあるし、去年の覇者だしね、チャンピオン・カーニバルの。去年の覇者と、去年の王道トーナメント覇者で、去年のシングル覇者同士、頂上決戦やろうよっていう感じ」

菊田「先程も話した通り、宮原さんです。全日本プロレスイコール自分の中で宮原さんだって思っているので、それだけです」

「チャンピオン・カーニバル2025」は4月9日、後楽園ホールで開幕。全日本プロレスを代表する激闘が展開されることは間違いない。

<写真提供:全日本プロレス>

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