プ女子から世界へ挑戦するレスラーとなった白川未奈「夢は叶えるためにある」海外挑戦前ラストシングルに満員の声援

プロレスTODAYの初代プ女子部長であり、スターダムの人気レスラーとして活躍した白川未奈が、新たな挑戦の場としてAEWへ旅立つ。白川がスターダムでのラストシングルマッチとして選んだのは、盟友・舞華との一騎打ち。


※プ女子部長時代には憧れのライガーさんと共演

4月2日、東京・後楽園ホールで行われた『STARDOM NIGHTER 2025 in KORAKUEN Apr.』には1,458人の満員の観衆が詰めかけ、白川の門出を見届けた。


©STARDOM 

白川未奈はグラビアアイドルやタレントとして活動した後、2018年にプロレスデビュー。


※プロレスデビュー戦での入場シーン

スターダムではワンダー・オブ・スターダム王座を戴冠し、海外でも積極的に活躍してきた。そしてついに、夢の舞台であるAEWへの移籍を決断。その壮行試合となったのが、この日の舞華戦だった。


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試合は序盤から白川が積極的に攻め、持ち味である華やかさと泥臭さを併せ持ったファイトを展開。しかし、舞華も一歩も引かず、パワーと技の正確さで応戦。


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白川は何度もカウント2.9で跳ね返したが、最後は舞華のフィニッシュホールドが炸裂し、3カウントを聞くこととなった。


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試合後、白川はリング中央で舞華と抱擁を交わし、涙を浮かべながらファンへ最後の挨拶。AEWへの挑戦を誓いながらも、日本のファンへの感謝を述べた。


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試合後のインタビューでは、白川の思いが溢れた。

「最後にはすべてを受けきって、すべてを出し切ってという姿をお客さんに見せないといけないなと。舞華とはスターダムに来た時には雲泥の差があったと思うんです。彼女には柔道のバックボーンもあるし。負けてしまったけど、胸張って立ってる白川未奈にはなれたなって。舞華が相手で本当に良かった。それは舞華のことが好きだし、E neXus Vで一年だけど一緒に闘ってきたし、信頼できる相手だからこそ、スターダムの試合を見せれた」

AEW移籍については、

「今日もたくさんの応援を感じたし、退団とAEW入団を発表した時、みんなが祝福してくれて本当に嬉しかった。デビューの時からずっと海外で闘うことを言って、目標にしてきたから、その夢を叶える時が来たんだって思った。『夢は叶えるためにある』っていうことを、私を見て感じてもらえたら嬉しい」

家族とのエピソードも披露した。

「東京ドームで試合(モネとの二冠戦)をした時も誘ったけど来てくれなかったんですけど、今回AEW入団が決まった時に父が『やったな』と。まさか世界にいくとは思わなかったみたいで、『初めてアメリカに試合を見に行こうかな』って言ってくれた。プロレスラーとして一本立ちしたって認めてもらえたのかなって思う。だからこそ、しっかりと海外でも結果を残したい。」

さらに、AEWでの目標についても語った。

「世界女子王座を狙う。昨年2回挑戦して負けているから、今度こそ必ず獲る。そして、日本から来たレスラーが世界でも活躍できるってことを証明したい。」

白川の言葉からは、彼女の覚悟が伝わる。

「今日、満員の後楽園ホールで皆さんが送り出してくれたこと、本当に皆さんに感謝しています。プロレスラーとして、こんなに素晴らしい形で旅立てるのは幸せなこと。6日の安城大会も感謝を込めて闘います。これからも応援してもらえるよう、もっともっと強くなります!また必ず会いましょう!」

プロレスTODAYの初代プ女子部長として、多くのファンに愛された白川未奈。プ女子から世界へ挑戦する白川未奈が、また新たな物語を紡いでいくことだろう。

最後にインタビュアーから、「初代プ女子部長を務めた白川さんが、夢を叶えて世界に旅立つ姿を嬉しく思っています」との言葉がかけられると、白川は静かにうなずきながら、「プレッシャーや不安もあるけど、夢を叶える力って、やっぱりすごいんですよね」と、噛みしめるように語った。

その背中に、多くの夢と希望を託して──白川未奈、世界へ。プロレス人生の新たな章が、いま始まる。

<インタビュアー:山口義徳 / プロレスTODAY総監督>

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