【新日本】内藤&ヒロム、初防衛失敗「完全に俺のせいだ」コブ&ニューマンがIWGPタッグ新王者に!
新日本プロレスは4月5日、東京・両国国技館にて春のビッグマッチ『SAKURA GENESIS 2025』を開催。
『SAKURA GENESIS 2025』
日時:2025年4月5日 (土) 15:30開場17:00開始
会場:東京・両国国技館
観衆:6,640人
第6試合ではIWGPタッグ選手権では内藤哲也&高橋ヒロム組が初防衛に挑み、ジェフ・コブ&カラム・ニューマン組を迎え撃った。
王者チームは昨年末の『WORLD TAG LEAGUE 2024』を制し、1.4東京ドームではジャクソン兄弟を破ってベルトを奪取。内藤にとっては本来のフィールドであるシングル戦線から一歩踏み出し、ヒロムとの異色タッグで築いたタイトルであった。
一方、挑戦者のコブとニューマンはUNITED EMPIREを背負う世代を超えたタッグ。特にニューマンにとっては初のビッグタイトル挑戦であり、その動向には注目が集まっていた。
序盤はヒロムとニューマンのスピードと反応を活かした展開が続いた。ニューマンの反射神経が冴え、ヒロムの連続攻撃を側転で切り返すなど、若さと柔軟性が光った。
だがL・I・Jの連携も鋭く、テンデデロをはじめとした連係攻撃でニューマンに的を絞って試合の主導権を握る。
やがてコブが登場すると、試合の重心が一気にリング中央へと移った。スピードと軽やかさで流れをつくる王者組に対し、圧力と体格を武器とするコブがその勢いを削ぎ落とす。一撃の重さでヒロムをリングへ沈め、内藤とも一進一退の攻防を展開した。
試合終盤、内藤のデスティーノを何度も狙うも、ニューマンの俊敏なカウンターに阻まれる場面が続く。ヒロムのフォローでなんとかチャンスを作り出そうとするも、UNITED EMPIREの結束はそれを上回った。
コブがヒロムを排除し、ニューマンが内藤にジャンピングニー、さらには変型ブラディサンデーで3カウントを奪取。内藤の執念の防衛は叶わず、コブ&ニューマンが新王者に輝いた。
<試合結果>
▼第6試合 60分1本勝負
IWGPタッグ選手権試合
<第107代チャンピオンチーム>
高橋 ヒロム
内藤 哲也 ×
vs
<チャレンジャーチーム>
カラム・ニューマン 〇
ジェフ・コブ
10分45秒 片エビ固め
※内藤&ヒロムが初防衛に失敗。コブ&カラムが新チャンピオンとなる
22歳7ヵ月での戴冠となったニューマンは、「なんてこった。まずはカンパイだ」と満面の笑み。UNITED EMPIREの仲間たちとともに祝杯を挙げ、次世代のエースとしての第一歩を踏み出した。「これは初めての王座だが、最後じゃない」と誓うコブは、ユニットの未来を示す存在としてさらなる高みを見据えていた。
「ジュニアにはこのベルトを持たせることはできん。本物のヘビー級がこの階級を制覇するのだ」と語るコブの視線は、すでに次の標的へと向いている。IWGPタッグ王座という一里塚を経て、真に狙うのはIWGP世界ヘビー級の頂。試合後、「もう一つ、欲しいベルトがある」と明言し、王者の名を問わず挑戦する意志を示した。
敗れた内藤は「完全に俺のせいだな。リーダーの足を引っ張っちまった」と潔く敗戦を認めた。すかさずヒロムが「そうやって俺が悪いなんて言って、いいとこ持っていくのはさすが上手いですね」と冗談まじりに返すなど、L・I・Jらしい空気は変わらず、次に向けた闘志も失っていない様子であった。
<写真提供:新日本プロレス>
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