【新日本】TAKESHITAが大岩を退けNEVER王座V5、シカゴで激突する棚橋に「オメーの輝きは、もう残ってないんじゃないか?」大岩は敗れてなお主張「地方回らぬ王者に納得してない」

新日本プロレスは4月5日、東京・両国国技館にて春のビッグマッチ『SAKURA GENESIS 2025』を開催。

『SAKURA GENESIS 2025』
日時:2025年4月5日 (土) 15:30開場17:00開始
会場:東京・両国国技館
観衆:6,640人

第5試合ではNEVER無差別級選手権試合として、王者KONOSUKE TAKESHITAに大岩陵平が挑んだ。

この一戦は、単なる防衛戦ではない。TAKESHITAが2月11日の大阪大会でボルチン・オレッグを下した直後、大岩がリング上に現れ、次期挑戦を直訴したことから始まった。

そしてTAKESHITAは2月25日にはメキシコCMLLでアンヘル・デ・オロを破り、海外でも防衛を重ねるなど、“世界規模”の王者として存在感を示していた。

対する大岩は、シンプルな黒のショートタイツに新調されたコスチュームで登場。セコンドには藤田晃生、ロビー・イーグルス、ハートリー・ジャクソンという顔ぶれを従え、覚悟を感じさせた。

試合は序盤からテクニカルな組み合いで始まったが、主導権を握ったのは挑戦者だった。徹底的にTAKESHITAの左腕を狙い、アームロックや打撃で攻め込んだ。決して力押しではなく、理詰めの攻防で王者の動きを封じにかかった。

しかし、TAKESHITAはそのダメージを抱えながらも、真っ向から応戦。雪崩式の攻撃を織り交ぜつつ、大岩の猛攻に耐え抜いた。

後半は打撃と投げ技の応酬となったが、TAKESHITAは一瞬の隙を突いて「レイジングファイヤー」を炸裂させ、粘る大岩から3カウントを奪った。これにより、NEVER無差別級王座の5度目の防衛に成功。

<試合結果>

▼第5試合 60分1本勝負
NEVER無差別級選手権試合
<第47代チャンピオン>
KONOSUKE TAKESHITA 〇
vs
<チャレンジャー>
大岩 陵平 ×
12分54秒 レイジングファイヤー→片エビ固め
※TAKESHITAが5度目の防衛に成功

試合後、リングに倒れる大岩を見下ろしながらベルトを見せつけたTAKESHITAは、言葉を交わしたのち、静かにリングを去った。

バックステージでは、TAKESHITAが缶ビールで傷めた左ヒジを冷やしながら言葉を発した。

「大岩ちゃん。TAKESHITAのスタイルが嫌いだって?でも俺はよ、この世界でトップ、俺のスタイルでトップ獲るって決めてんねん。大岩ちゃん、俺はオマエのスタイル、好きやで」と語り、次戦・シカゴ大会での棚橋弘至戦へと視線を移した。

「長い長い、俺たちの物語に終止符を打ってやる。棚橋、オメーの輝きは、もう残ってないんじゃないか?……少しだけ、まだ輝きが残ってるとするならば、この俺、KONOSUKE TAKESHITAが、お前のその輝きを消してやる」と、決戦への決意を言葉にした。

一方、大岩は敗戦の悔しさを隠さず、感情を爆発させた。

「お前は言ったな、『ベルト獲って何を見せたいか』って。3団体所属のお前がベルト持って、お前は逆に何を見せてえんだよ」「チャンピオンが地方大会回んなくてどうすんだよ?」「新日本プロレス所属、納得してねえぞ!」と厳しい言葉を投げかけた。

そして「悔しいっす!」と叫び、再起を誓った。

一騎打ちはTAKESHITAの勝利に終わったが、そこに残ったのは、単なる勝敗以上の意志の衝突であった。プロレスというリングの上で交差した二つの信念。その火花は、今後の新日本マットにさらなる波紋を広げることになりそうだ。

<写真提供:新日本プロレス>

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