【スターダム】ゴッデス王座戦を前に羽南の告発に怒りと哀しみ、葉月「文句を言って満足ですか?」
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女子プロレス団体スターダムのゴッデス・オブ・スターダム王座戦(3月27日・横浜アリーナ)を前に、王者・羽南&飯田沙耶と、挑戦者・葉月&コグマによる公開会見が行われた。会見は、同ユニット「STARS」に所属する4人の、胸に秘めた本音が次々と飛び出す異例の展開となった。
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羽南は冒頭、「STARSのマンネリ化を変えたい」との思いをあらためて口にし、なかでも葉月の態度が、その原因であると断言。「葉月さんは意地悪と厳しさをはき違えている」とSNSで投稿した背景を明かし、さらに練習生指導から外された過去にも言及した。羽南は「この対戦は私が始めたことのピリオドを打つため」と語り、逆指名に至った心中を吐露した。
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これに対し葉月は「文句を言って満足ですか?結局は私をSTARSから追い出したいんでしょう」と応戦。「愛がなければ何も言わない」とした上で、「自分の性格は入団当初から変わっていない」と主張した。「私はギラギラしたSTARSを目指してきた」と語り、ユニットの成長のために自らがどれだけ尽力してきたかを訴えた。
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議論が白熱する中、会場の空気を変えたのは、飯田沙耶の一言であった。「変化なくして進化なし。去年の王座戦を機に自分は変われた。今度は私たちがFWC、そしてSTARSを変える時だと思っている」。芯のある言葉が空気を落ち着かせ、視線はコグマへと向けられた。
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コグマは涙を流しながら「どっちが悪いわけじゃないし、別に憎しみ合いたいわけじゃないでしょ?この機会を頼りに、STARSみんなでまた大きくなっていけたらって…」と語りかけた。中間的な立場に立つ者として、崩壊ではなく再構築の道を模索する姿勢がにじんでいた。
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羽南はその言葉を受けて、「STARSを思ってるから言い合ってるんだと思います。だからリングでぶつかって、全部吐き出し合って、新しい形を一緒につくっていきたい」と静かに語った。そして葉月も「うちは不器用なところがある。でも嫌いだったら、逆指名を受けてない。これは新しい一歩」と、思いを同じくした。
同門対決の裏に隠されたのは、タッグの覇権争いではなく、ユニットの未来をめぐる真剣な意見の衝突であった。友情と信念が交差する横浜アリーナのリングは、ただの防衛戦ではない。「感情をぶつけ合うリングにしたい」という葉月の言葉が、それを物語っていた。
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