【新日本】後藤洋央紀が海野翔太を撃破、IWGP世界ヘビー級王座V4達成「海野、強くなれ。ダメな自分を見返せるのは自分しかいねぇんだよ」

新日本プロレスは現地時間4月11日、アメリカ・イリノイ州シカゴのWintrust Arenaでビッグマッチ『Windy City Riot 2025』を開催した。
ダブルメインイベントⅠでは、IWGP世界ヘビー級王者・後藤洋央紀が海野翔太を挑戦者に迎え、4度目の防衛戦に臨んだ。
『Windy City Riot 2025』
日時:2025年4月12日 (土) 17:30(CST)開場19:00(CST)開始
会場:アメリカ・Wintrust Arena(イリノイ州シカゴ)
観衆:4,674人(満員)
2024年の『NEW JAPAN CUP』を制し、直近の4月5日両国大会でデビッド・フィンレーを下した後藤は、試合後に「アメリカ・シカゴで闘いたい相手を見つけた」と語り、海野を名指しで挑戦者に指名。
海野もこれに応え、今年1月4日の東京ドーム大会に続く、二度目のIWGP世界ヘビー級挑戦が実現した。
注目の一戦は、技の応酬と意地のぶつかり合いが交錯する重厚な攻防となった。序盤から互いにクリーンなレスリングで探り合い、やがて試合は関節技を軸にした攻防戦へと発展。
中盤、海野は後藤の膝を徹底的に攻め立て、STFを中心に反撃の糸口を掴む。しかし、後藤は終盤にかけて強烈なラリアットとスリーパーで主導権を奪い返すと、渾身の「GTR改」を決めて勝利をもぎ取った。
<試合結果>
▼第7試合 60分1本勝負
ダブルメインイベントⅠ IWGP世界ヘビー級選手権試合
<第12代チャンピオン>
後藤 洋央紀 〇
vs
<チャレンジャー>
海野 翔太 ×
20分00秒 GTR改→片エビ固め
※後藤が4度目の防衛に成功
IWGP世界ヘビー級王座の防衛に成功した後藤洋央紀が、試合後バックステージでコメントを残した。
激闘を繰り広げた挑戦者・海野翔太はノーコメントだったが、王者はその背中に向け、真っ直ぐな言葉を投げかけた。
「海野、強くなれ。ダメな自分を見返せるのは自分しかいねぇんだよ。強くなれ」と後藤は語りかけ、自らの歩みを重ね合わせるように続けた。
「目標が定まっていれば、立ち止まっても迷っても、時間がかかっても辿り着ける。俺を見てみろ。そうだろう?」
苦難を乗り越えながら歩んできたキャリアを持つ後藤だからこそ、海野に託した言葉には重みがあった。
「行くしかねぇんだよ。レスラーは行くしかねぇんだよ。その先に何があるかなんて、行けばわかるさ。ありがとう!」
一方、敗れた海野は試合後、明確な言葉を残さなかったが、その悔しさはリングを降りる背中に滲んでいた。世代交代を担う次代のエース候補として、これで終わるわけにはいかない。
失意の海野が、次にどんな答えを見せるのか。未来を背負うその姿から、目を離すことはできない。
IWGP世界ヘビー級の新たな象徴として、後藤はその地位を着実に築き上げつつある。かつては“準エース”と評され続けたキャリアも、今や誰もが認める頂点に到達している。
新たな挑戦者が現れるまで、後藤の王座は揺るがないのか、それとも新時代の波が再び押し寄せるのか。
<写真提供:新日本プロレス>
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