【WWE】『レッスルマニア41』ポール・ヘイマンが仕掛けた“祭典史上最大の裏切り”3WAY決戦はロリンズがレインズとCMパンクを制す

WWE年間最大の祭典『レッスルマニア41』が4月19日(日本時間20日)、ネバダ州ラスベガス、アレジアント・スタジアムで開催された。
6万1467人の大観衆が詰めかけた『レッスルマニア41』初日、そのメインイベントは、WWEを象徴するローマン・レインズ、セス・ロリンズ、CMパンクによる3WAY戦であった。だが、試合を真に動かしたのは、3人のリング上の攻防ではなく、長年“ワイズマン”としてレインズの傍らに立ち続けたポール・ヘイマンの不可解な行動であった。
©2025 WWE, Inc. All Rights Reserved.
この夜、CMパンクは「カルト・オブ・パーソナリティー」の生演奏に乗って入場。両腕を広げ、万雷の歓声を浴びながら、キャリア初のレッスルマニア・メインの舞台へと歩を進めた。その隣には、レインズを裏方として支え続けたヘイマンの姿。これまで誰よりもレインズの絶対王政を支えてきたその男が、突如パンクに付き従う形となったのだ。
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レインズとロリンズにとって、パンクとの対戦は過去の因縁を清算する舞台でもあった。3人の関係性は複雑である。かつて“ザ・シールド”として行動を共にし、また、セスは若き日にパンクの弟子を自認していた経緯もある。だが、それぞれが道を違え、WWEの頂点を争う存在となった今、かつての絆はもはや幻影でしかない。
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試合序盤はそれぞれの思惑が交錯するような展開。リング内外で激しい攻防が繰り広げられる中、観客の視線は常にヘイマンの動きに注がれていた。表情を変えず立ち尽くすその姿は、ただのセコンドには映らなかった。
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試合終盤、3人が意地と誇りをぶつけ合い、互いの必殺技を繰り出す壮絶な展開となる中、突如としてリングサイドに置かれたパイプ椅子を手にしたヘイマンがリングイン。誰に手を貸すのか。レインズか、それともパンクか――観衆の誰もが固唾を呑んで見守る中、ヘイマンはパンクに椅子を手渡すそぶりを見せた。だが、次の瞬間、背後から急所攻撃。パンクを裏切ったのである。
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レインズもまた、椅子を手にしたヘイマンに促されパンクを打ち据えるが、その直後、今度はレインズも裏切られる形となった。ローブロー――WWEの最重要人物を二人続けて裏切ったヘイマンの行動に、観客からは悲鳴にも似たどよめきが起こった。
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混乱の中、ヘイマンはロリンズに椅子を渡す。迷いのない一撃がレインズの背中を打ち、続けざまにパンクの後頭部へとストンプ。3カウントが響いた瞬間、ロリンズがこの戦いの勝者となった。
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かつての同盟者たちを蹴落とし、ロリンズがレッスルマニアの主役に躍り出た一方で、ヘイマンの裏切りにより傷ついたレインズと、夢のメインイベントを無残な形で終えたパンク。祭典最大のスポットライトはロリンズに輝いたが、その裏で失われた信頼と誇りの代償はあまりに大きい。
「この夜、主役はロリンズではなくヘイマンだった」――SNS上でも、試合内容以上にヘイマンの行動に注目が集まった。ワイズマンが支え続けた“帝国”は崩れ去り、WWEの新たな時代が静かに幕を開けたように思えた。
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日本国内では「ABEMAプレミアム」を通じて、『レッスルマニア41』の熱狂がリアルタイムで届けられた。