【WWE】イヨ・スカイ、女子世界王座を死守!年間最大の祭典『レッスルマニア』で日本人女子初勝利の快挙

アメリカ・ラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われたWWE年間最大の祭典『レッスルマニア41』において、女子世界王者イヨ・スカイが、リア・リプリー、ビアンカ・ベレアとの三つ巴の戦いを制し、日本人女子として初となるレッスルマニアでの勝利を挙げた。WWEの歴史に新たな1ページを刻む快挙である。
©2025 WWE, Inc. All Rights Reserved.
華やかな演出と共に響き渡った「いくぞー!」の一声。満員の観衆が沸き返る中、イヨはリングへと歩を進めた。昨年、ベイリーに敗れ無冠となった屈辱を胸に刻み、この舞台に再び立ったイヨは、その歩みに迷いがなかった。すでに3月のRAWでリアから王座を奪還していたが、真の意味での“戴冠”はこの一夜に懸けていたといっても過言ではない。
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対峙したのは、いずれもWWE女子戦線を牽引する実力者。リアは前王者としての威厳を、ビアンカはロイヤルランブル覇者としての勢いを携えて登場した。タイプの異なる三者が一つのリングに揃い踏みとなれば、当然ながら試合は激しさを極めた。
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力と力のぶつかり合いの中で、イヨは何度も厳しい局面に立たされた。特に試合終盤、リアに担がれてコーナーへと叩きつけられた場面では、完全に戦線離脱とも見えるダメージを負っていた。観衆の誰もがその姿に息を呑み、勝負の行方を二者に委ねるかに見えたが、イヨの闘志は消えていなかった。
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「どこかで一瞬の隙が生まれる」。そう読んだイヨは、視線をリング中央に向け続けた。リアをKODで叩きつけたビアンカがカバーに入った瞬間、ついに訪れた勝負の時。コーナーから放たれた美しき放物線が、闘いの均衡を一瞬で打ち破った。空中を舞うムーンサルト・プレス。その芸術的な一撃は、リアとビアンカの二人を同時に覆い尽くし、そして3カウントが鳴り響いた。
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場内が割れんばかりの歓声に包まれる中、イヨは両腕を天に掲げた。右手には王座のベルト、左手はレフェリーによって掲げられ、勝者の証が改めて刻まれた。昨年の涙を振り払い、WWE最大の舞台で「日本人女子初勝利」という勲章を手にしたこの瞬間、イヨ・スカイは名実ともに“世界一の女子レスラー”となった。
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イヨは日本でもWWEでも数々の栄誉を手にしてきたが、今回の勝利はその中でも特別な意味を持つ。誰もが結果だけを追い求める大舞台で、技術、精神力、そして勝負勘までもが試される中、自らの存在価値を証明した。この日のイヨの姿は、単なる防衛劇ではない。挑戦を受け止め、勝ち切ることで示した“王者の覚悟”そのものであった。
今後も世界の女子プロレス界において、イヨ・スカイの名が中心に語られることは間違いない。新たな歴史の扉は、今、確かに開かれた。
日本国内では「ABEMAプレミアム」を通じて、『レッスルマニア41』の熱狂がリアルタイムで届けられた。
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