【ツバサ自主興行】デビュー30周年記念大会に旧友集結!大阪プロレス“同窓会”で原田大輔が登場

ツバサ自主興行「パンジョスポーツクリニックpresents ツバサデビュー30周年記念大会~意志あるところに道は通じる~」が、4月19日(土)大阪・コミュ協ひがしなり区民センター大ホールで開催され、満員札止めとなる351人を動員した。
主催団体【ツバサ自主興行】
大会名【パンジョスポーツクリニックpresents ツバサデビュー30周年記念大会~意志あるところに道は通じる~】
日時【2025.4.19.(土)】
会場【大阪・コミュ協ひがしなり区民センター大ホール】
観衆【351名】
※オープニング
試合開始前に主催者インフィニティのテーマでツバサとブラックバファローが入場しツバサコスチューム大抽選会を行った。
続いてムチャルチャの曲に乗り空牙が入場昔話で盛り上がり、最後に久々の曲に乗り大阪プロレスのジャージを纏った原田大輔さんが登場し「あの頃の」大阪プロレス同窓会とも言える顔ぶれ勢揃いに昔からのファンの郷愁を誘った。
①シングルマッチ1/15
△三原一晃[15’00″時間切れ引き分け]佐野蒼嵐△
〈寸評〉
今年の入ってから快進撃を見せる佐野が来週のシングル王座挑戦を前に三原に挑む肉厚の一戦。
両雄ともに真正面からガッチリ向き合い激しくぶつかり合う。
体重で優位に立つ三原が優勢になるも佐野は館内の声援を背に必死の反撃を見せ強烈なエルボーを叩き込む。
三原の手厳しい攻めにも闘志を奮い立たせて三原を投げ飛ばし喝采を浴びる。
激しさを増す三原の猛攻に劣勢が続く佐野だったが大事な一戦を前に負けられない佐野が意地を見せ会心のスピアーから無双を狙う。
三原渾身のラリアットを返した後のグランドコブラクラッチも執念でエスケープに成功し思わず三原も「まじか」と漏らす。
結果時間切れとなり佐野の成長を見せつけた試合となった。
②タッグマッチ1/20
タコヤキーダー&●アルティメット・スパイダーJr[11’21″ヴァーミリオンスプラッシュ→片エビ固め]SUZAKU○&後藤哲也
〈寸評〉
戦前のSNSではツバサに「SUZAKUが頭二つ抜けている」と手厳しいコメント受け、密かに闘志を燃やすタコスパ。
そんなライトヘビー級戦線に割って入ろうと後藤も果敢に攻め込む。SUZAKUに対してタコヤキーダーが猛攻を掛けるがSUZAKUは後藤を上手く使いタコスパの闘志をはぐらかす。
タコヤキーダーに標的を絞ったSUZAKU組は徹底攻撃でスタミナを奪いにかかる。
余裕綽々のSUZAKUはおちょくるような仕草でタコヤキーダーをいたぶる。
逸るスパイダーが怒涛の反撃でペースを奪い返すと縦横無尽な立体殺法で追い込む。
息を吹き返したタコヤキーダーが後藤に一撃必殺を狙うも後藤の反撃を食らう。
後半はタコスパ連携で活路を開きスパイダーが必殺フルコースを狙うも変わったSUZAKUがスパイダーとの目まぐるしい攻防から必殺技で勝利を飾りライトヘビー級トーナメントに弾みをつけた。
③6人タッグマッチ1/30
▲TORU&大瀬良泰貴&ゴリアテ[01’58″両軍リングアウト]菊池悠斗&ヲロチ&バイオレンス・ドラゴン▲
〈寸評〉
大阪プロレスのヒールユニット『ローグネイション』と道頓堀プロレスのヒールユニット『クランプス』全面対決で雌雄を決するまさに「極悪最凶決定戦」が実現。
客席から入場しリングを占拠するクランプスに対して入場ゲートから堂々と入場するもリング下を徘徊するローグネイションと入場から対照的。
どちらからともなく奇襲から場内全体を大きく使ったド派手な場外乱闘を繰り広げる。そのまま果てしなく乱闘を繰り広げ両軍リングアウトの裁定に場内は唖然
④再試合6人タッグマッチ1/30
TORU&大瀬良泰貴&▲ゴリアテ[06’44″無効試合]菊池悠斗&ヲロチ&バイオレンス・ドラゴン▲
〈寸評〉
マイクを握った菊池がローグネイションに悪態を突き、TORUも負けじとクランプスに悪態を突き返し、反則、場外カウント無しのノーDQルールで再試合を提案。
そのまま両軍の乱闘から再び凶悪な闘いが始まった。
椅子チャンバラ合戦から始まりTORUの汚水攻撃、Vドラゴンの毒霧、大瀬良のパウダー攻撃と無法地帯化は進み両軍とも背後からの椅子攻撃、コーナーマットを外した状態でのホイップなどさながらハードコアマッチの様相に。
クランプス連携でピンチの所をTORUがレフェリーに蹴りを入れるカットを見せたり、逆にローグ連携も菊池がレフェリーを掴んで阻止するなどなんでもあり。
ゴリアテがレフェリーにアイアンクロースラムからVドラゴンがレフェリーに毒霧を浴びせ収拾不能と判断したレフェリーが無効試合の裁定を下した。
⑤コアラ薬局presents 6人タッグマッチ1/30
スペル・デルフィン&○ゼウス&ザ・ボディガー[09’53″オーバー・ザ・トップロープ]くいしんぼう仮面&えべっさん&大坂丈一郎●
〈寸評〉
大阪プロレスが誇るお笑いオールスターが久々に3人揃って入場の豪華版で場内は華やかな雰囲気に。
代わって久々のテーマ曲に乗りゼウス&ボディガーのビッグガンズの荘厳な入場に早くもお笑いトリオは尻込みする。
戦前から喧々諤々した挙句ツバサが用意した特殊ルールが発表された。
①お笑いチームは3人が負けないと失格にならず、大御所トリオは一人が負けたら失格となる
②お笑いチームは3人がかりで戦ってもOK、大御所トリオは一人ずつ戦う変則ルール
③オーバー・ザ・トップロープルールを採用
以上のハンデを得て俄然やる気のお笑いトリオが3人がかりでゼウスに殺到するもゼウスは無表情で場外に投げ出そうとするがギリギリ回避。
その後はいつもの欽ちゃんジャンプをスカされたゼウスが恥ずかしさのあまり3人を投げ飛ばす。さらにいつもの全員同士討ちで倒れるシーンもビッグガンズには効かずブーイング。
くいしんぼう仮面のセカンドロープからのケブラーダが決まるもデルフィンの必殺コースでまずはくいしんぼう仮面が失格。
続いてえべっさんがビッグガンズのスカイハイラリアットを丈一郎がカットするもボディガーのライジングドラゴンで失格。
最後に残った丈一郎がゼウスに破れかぶれの猛攻を仕掛けジャンピング土下座を見せて敗退した2人が復活するがあっけなくOTRで二度目の失格。
最後は丈一郎が恐れをなして自らOTRで逃亡し大御所トリオの勝利が宣せられた。
敗れたお笑いトリオにコアラ薬局さまより敢闘賞として松葉杖と小さな湿布が贈られた。
⑥Z5G Presentsスペシャル8人タッグマッチ1/60
●ツバサ&ビリーケン・キッド&HUB&タイガースマスク[31’59″ブレインマッチ→片エビ固め]小峠篤司&入江茂弘&晴斗希○&松房龍哉
〈寸評〉
50歳記念興行に続き世代闘争的なカードとなったメインイベント。
NOAHから小峠が参戦しグレードアップしたメンバーでの関西のプロレスの過去・現在・未来を一堂に会した豪華入場シーンに館内のボルテージは最高潮。
先生と生徒の闘いとも言える関係性が垣間見える一戦は主役のツバサが早々と先発を名乗り出ると松房が先発に出る。
ツバサと松房のグラウンドルチャ対決に館内は固唾を飲んで見守る。お次は小峠とビリーが昔を懐かしむようにレスリング勝負。
そしてHUBと晴斗希が基本に忠実なバックや腕の取り合いで互角の勝負を見せ、最後はタイガースと入江がスピーディな試合をした位から激しく動き出しツバビリー連携が鮮やかに決まる。
小峠の合図を皮切りに生徒軍がツバサに殺到しそれぞれの「今」を見せつける。
ツバサも珍しく感情的な張り手で対抗するがローンバトルに。ビリーたちの檄を受け耐え続けるツバサの姿は胸を打つ。
場内の大ツバサコールに応え渾身のティヘラでHUBにスイッチ。HUBの尻尾ムチ乱れ撃ちで反撃に転じた先生チームは4人まとめてセントーンで強烈な仕返し。
HUBと小峠が再会を祝うかのように魂のエルボー合戦。小峠がメジャーの底力を見せつけるもHUBも一歩も引かずHUB、ビリー、タイガースの場外弾3重奏からツバサのケブラーダが鮮やかに舞う。
一気に主導権を握った先生軍が一気に決めにかかるかと思われたが晴斗希が意地を見せる。
ツバサと松房の局面からスピードで上回った松房が躍動し猛ラッシュ。ツバサの雪崩式フランケンにもすぐさま立ち上がるが膝を受け止めてドラゴンスクリューからの複合関節技に。
小峠のアシストから8人が入り乱れる展開になり攻守が目まぐるしく変わる中タイガースは階段落ちを見せる。
孤軍奮闘のツバサに生徒軍が4人がかりで殺到し最後はツバサにの丸め込みの妙技を耐え抜いた晴斗希が新必殺技で主役を仕留めた。
《試合後》マイクの濁った勝者晴斗希が去年晴斗希の自主興行でシングルで戦ったがもう一度シングルで戦ってくださいと直訴したがツバサは「もっと高いところを目指せ」とやんわりと断る。
大阪プロレスで25年間共に戦ってきたビリー、HUB、タイガース、その後プロレス教室からプロになった後輩たちの成長を称えた。
30年間の中でここ最近急激に衰えを感じるようになったと吐露、しかしこの長くの間応援していただいたお客様への感謝を述べ、会場に来ると満身創痍の中、元気になる自分がいることも自覚している一方、一試合一試合を元気にできるように頑張っていきたいと改めて訥々と現役続行を宣言した。