【WWE】レッスルマニアに激震!ジョン・シナが“闇の王者”として歴史を塗り替え、17度目の世界王座戴冠でリック・フレアー超え!

WWE年間最大の祭典『レッスルマニア41』2日目が現地時間4月20日(日本時間21日)、ネバダ州ラスベガスのアレジアント・スタジアムで開催され、ジョン・シナが統一WWE王座を奪還。

通算17度目の世界王座戴冠という新記録を樹立し、リック・フレアーの保持していた最多記録を上回った。


©2025 WWE, Inc. All Rights Reserved.

2025年限りでの引退を表明しているシナにとって、今大会はキャリアの終着点に向けた重要な一戦であった。

挑戦相手は、378日間にわたり王座を守ってきたコーディ・ローデス。だが、その勝利は決して栄光に包まれたものではなかった。


©2025 WWE, Inc. All Rights Reserved.

「賛否両論の男」と称されるシナは、すでに正義の象徴ではなかった。

3月のエリミネーションチェンバーで勝利を収めてからというもの、ラッパーのトラヴィス・スコット、そしてザ・ロックと手を組むことで、その歩みは闇に染まり始めていた。

観客の前に立っても手を上げることはなく、表情は硬く、視線をリングの外に向けるばかりだった。


©2025 WWE, Inc. All Rights Reserved.

試合は開始直後から荒々しさに満ちていた。コーディの技巧を潰すようなラフな攻撃、そしてSTF―Uでの締め上げ。

レフェリーを巻き込んだ誤爆や、コーナーパッドの金具をむき出しにするなど、反則すれすれの動きで試合の主導権を握っていく。

混乱の最中、トラヴィス・スコットがテーマ曲「Fe!n」と共に姿を現すと、会場の熱はさらに高まった。

かつての介入劇に続く登場に、観客は驚きと怒りを交錯させながらも固唾をのんで見守る。コーディはそのスコットに対しクロスローズを放ち、観衆の喝采を浴びた。


©2025 WWE, Inc. All Rights Reserved.

しかし、この一瞬の混乱こそが、勝敗を分ける決定的な転機となった。王座ベルトを手にしたコーディに対し、シナは「やめてくれ、こんな終わらせ方は望んでない」と言葉を投げかけた。

リング上に流れる一瞬の沈黙――その隙を突いて、シナは急所攻撃を決行。そしてベルトで顔面を撃ち抜き、完全に動きを止めたローデスを3カウントで沈めた。


©2025 WWE, Inc. All Rights Reserved.

この一戦は、決して美しい勝利ではなかった。だが、シナはあくまで冷徹に結果を求めた。

観衆のブーイングをものともせず、タイトルベルトを高く掲げた姿は、かつての英雄とは違う「もうひとつのレジェンド」の形であった。


©2025 WWE, Inc. All Rights Reserved.

試合後、シナはリング上でトラヴィス・スコットと握手を交わし、共に勝利を祝福。その表情には、誇りや感傷よりもむしろ、冷ややかな自負と覚悟が滲んでいた。

17度目の王座戴冠――それはWWEの歴史において誰も到達したことのない金字塔である。だが、その裏にあったのは、正義ではなく策略であり、感動ではなく混沌であった。


©2025 WWE, Inc. All Rights Reserved.

ジョン・シナは、正統派の象徴として数々のファンの心をつかんできた。しかし今、その姿は悪の頂点として、栄光とは異なる方法で歴史の中心に立っている。

「ABEMAプレミアム」ではこの試合を含むレッスルマニア41の模様が日本国内にて生中継された。

かつてない熱狂と混沌が交錯したこの夜、闇に落ちたレジェンドは、静かにその名を永遠の記録に刻んだ。

Pages 1 2

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加