【スターダム】橋本千紘が“怪物”の本領発揮で舞華に完勝「橋本千紘が真ん中に立って、仙女が突っ走れるように、スターダムに負けない」

女子プロレス団体スターダムは4月27日、『ALL STAR GRAND QUEENDOM 2025』を横浜アリーナにて開催した。

『カードファイト!! ヴァンガード Divinez presents ALL STAR GRAND QUEENDOM 2025』
日時:2025年4月27日(日)
会場:神奈川・横浜アリーナ
観衆:7,503人


©STARDOM 

この日行われたセンダイガールズワールド王座戦では、王者・橋本千紘が挑戦者・舞華を破り、初防衛に成功した。

スターダムとセンダイガールズの対抗戦線が続く中、横浜アリーナという大舞台で両者の思いが激突した。

アマチュアレスリング世界学生選手権3位の実績を持つ橋本と、実業団柔道出身で5★STAR GP全勝優勝の実績を誇る舞華。

異なるバックボーンを持つふたりの対決は、試合開始直後から力と技の拮抗した攻防で幕を開けた。


©STARDOM 

グラウンドの攻防を経て、試合は場外戦へ。舞華が腕十字固めで橋本を捕獲したが、橋本は驚異的なパワーで持ち上げて鉄柱へ叩きつけた。

勢いを取り戻した橋本は、舞華の猛攻にも耐え、試合を支配していった。


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舞華も必死に反撃を試みる。トップロープからの雪崩式ブレーンバスター、渾身のみちのくドライバーⅡ。

しかし、橋本は深刻なダメージを負いながらも気力を振り絞り、カウンターのラリアットから投げ捨てジャーマンを炸裂。

最後は舞華を高々と持ち上げると、豪快なパワーボムで沈め、3カウントを奪った。


©STARDOM 

<試合結果>

▼センダイガールズワールド選手権試合
<王者>橋本千紘 〇
vs
<挑戦者>舞華 ×
14分55秒 パワーボム→エビ固め
※橋本千紘が初防衛に成功

試合後のバックステージで橋本は「舞華はもっとできると思う。あれだけ腕を責められたけど、最後ジャーマンとパワーボムをやる気力が自分には残ってました」と余力をにじませながら語った。

そして、「舞華が一番不完全燃焼じゃないかな。横浜アリーナで2年ぶりに戦ってリベンジしましたけど、景色も人も変わった中、橋本千紘が真ん中に立って、仙女が突っ走れるように、スターダムに負けない」と、団体の未来を背負う覚悟を口にした。

一方、敗れた舞華はコメントブースで「やっぱりお前(橋本)強いわ…でもまだまだこれだけじゃ終われないでしょ。橋本千紘の言ったように私はちょっと優しすぎたかもしれない。もう一度自分を見つめ直して…ちょっと休憩しようかな」と言葉を残し、深い悔しさをにじませながら会場を後にした。

センダイガールズの未来を背負う橋本は、女子プロレス界において確かな存在感を示した。勢力拡大を続けるスターダムに対し、「スターダムなんかには負けない」と対抗心をあらわにするその姿は、仙女の、そして女子プロレス界の新たな中心を告げるものでもあった。

横浜アリーナに響いたパワーボムの音が、女子プロレスの次なる時代の胎動を告げていた。

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